寒い、お腹がすいた、風呂に入りたい等々早くこのつらい状況を解消させてあげないといけない。
47億円ぼっちでいいのか。
さて、被災地支援に多くのボランティアが参加しているとのことで頭が下がる思いだが、今日の夕方いつものフジテレビ「イット」で違和感を覚えることが…。
ある避難所でボランティアをするレストラン・シェフがポスト
「この大半が使えないゴミ、避難所をなんだと思ってる
昨日の事、長野ナンバーのトラックが来てトラック1杯分
半分以上のゴミを置いて帰った
ドリンクは全て賞味期限切れ
なんて野郎だ」
いつも問題になる善意の押し付け、使えない支援物資の送り付けのことだ。
ただでさえ人手が不足しているのに、ごみを送り付けられたら分別して処分するのも大変な作業だ。
相手の状況を想定して、送る側もよくよく考えて送らないといけない。
この避難所には250人いて、毎日2回500食分の炊き出しをしないといけない。
レストラン・シェフが山と積まれた支援物資を前にして、ここには食べられるものが一つもない、バナナだけだ。電子レンジ調理食品も不可。ここには冷蔵庫がないので要冷蔵食品は食中毒のおそれがあるのでつかえない。また、賞味期限切れが多いと。
そしてテレビは賞味期限を映し出していた、2023.8月や2023.12.4などを。
え、賞味期限と消費期限は違うんじゃないのか。賞味期限が半年ぐらい過ぎても食べられないわけではない。ましてや、2023.12月ってまだ期限切れ一か月も経っていない。みんな賞味期限切れで廃棄するんだと。
ありゃ、我が家は賞味期限なんてほとんど気にせず、半年や1年期限が過ぎても平気で食べているけど、この緊急時にこのボランティア氏は厳格すぎるんじゃないのかねえ。
賞味期限切れ廃棄の理由をシェフは説明する。
「これ誤ってね、もし被災者の人に手渡しで渡ったら僕らが言われますよね」
しかしだ。お店で金を取って商売しているじゃないんだから、そんなクレームをつける被災者はいるだろうか?
なぜそこまでシェフは気にして「賞味期限」にこだわるのか。
最近はお店ですら賞味期限切れ商品を「訳アリ商品」として安く販売している。廃棄ロス減少のために。
このシェフ、被災者に「少し賞味期限切れも混じっていますが、消費期限内なのでご理解ください」と説明すれば被災者も分ってくれるはず。緊急時の考え・行動になっていない気がするが。
平常時と非常時の時の発想は転換しないと。
ボランティアのシェフの苦労は私の理解を超えて苦労されているので、文句を言うようで申し訳ないが、もっと柔軟な考えをしてもいいのでは、と思った次第である。
また、困っているからといってなんでも送ればいいってもんじゃないということも送る側は考えないといけない。テレビはこういう情報を発信することも大切なことだ。