昨日の夜、横浜のタイタウンと呼ばれるタイ料理店の立ち並ぶ繁華街でトラブルがあり、日本人がタイ料理店の従業員に刺殺された。悪いのは?

 

横浜の繁華街トラブル、タイ国籍の男逮捕 男性刺殺疑い

日経新聞 2023年11月3日

神奈川県警伊勢佐木署は3日、横浜市中区の繁華街で男性を刃物のようなもので刺殺したとして、タイ国籍の飲食店従業員、クワンキサロート・ルンロー容疑者(53)を殺人の疑いで逮捕した。容疑を否認している。

署によると、2日夜、日本人ら数人とトラブルになっていた。署が男性の身元確認を進める。

逮捕容疑は2日午後7時40分ごろ、中区若葉町2の路上で男性の右胸などを刺し、殺害した疑い。

署によると、現場はタイ料理店前の路上。近くに止めた自転車が倒れたことを巡って、男性らとトラブルになったとみて捜査する。複数人がもみ合うなどし、他に男性2人が負傷した。

目撃した人は「怒鳴り声が聞こえ、タイ人らしき2人と、日本人ら4〜5人がトラブルになっていた」と話した。現場はJR関内駅から約700メートルの飲食店が立ち並ぶエリア。

(引用終わり)

 

この日経ではトラブルの発端が曖昧にされている。

「現場はタイ料理店前の路上。近くに止めた自転車が倒れたことを巡って、男性らとトラブルになったとみて」と書かれているが、フジのテレビニュースは、はっきりと日本人のグループがタイ料理店前の自転車を蹴ったことからトラブルが起きたとしている。

 

フジテレビのイットはその殴り合いを動画で映し出しており、その中で日本人はヤクザ口調の大声で「ここは日本なんだ、分かったか。この野郎!」「お前、いい加減にしろ、この野郎!」と叫んでいた。

そして日本人一人がかなりの勢いでタイ人に殴りかかっており、もう一人のタイ人がいつ持ち出したのか、ナイフ又は包丁を隠し持っていてそのタイ人が殴り掛かった男を刺したものとみられる。

 

 

この日本人グループが酔っ払って自転車を蹴ったのかよくわからないが、恐らく、「近くに止めた自転車が倒れたことを巡って」(日経)など生易しいものではなく、かなり強く自転車を蹴倒したから店内にいたタイ人従業員が外に飛び出してきたのではないか。

 

そして言い争いになり日本人は「ここは日本なんだ、分かったか。この野郎!」と叫んだ。

ここには日本人のタイ人に対する排外意識、人種差別意識が見て取れるではないか。

 

日本人は大人しいなんぞと思ったら大間違いである。欧米のような排外的嫌がらせをするのである。

しかし、この日本人に誤算があった。

普通は喧嘩して殴り掛かると日本人は逃げるか防戦一方になるのだが、タイ人は刃物を持ち出して抵抗したのである。つまり返り討ちに遇ってしまった。

もちろん刺殺するほどの暴力を振るったタイ人が悪いに決まっている。傷害致死事件だから。

 

ただ、日本にも移民が多くなり、埼玉のクルド人暴動が起こってもみんな不起訴にするという日本政府の移民歓迎方針に対して、日本人は嫌悪感を高めていることは確かだ。

これは私の勝手な想定だが、そんな中でタイ人の店の自転車と知って蹴倒して嫌がらせした日本人はやり過ぎて大けが(死んでしまった)をしたのである。

これは移民拡大を方針とする日本政府に責任がある。

 

移民問題(だけではないが)はミクロとマクロと区別して考えないといけない。

マクロ的には移民拡大はドイツやフランス、北欧等で大きな社会問題になっているように必要最小限に抑制しないといけないのである。住み着いた移民をその後問題が出てきたからと言って帰れなんて言ったって駄目なのだ。

だから、まずは入国を制限することだ。昔、西尾幹二氏が「労働鎖国のすすめ」という本を書いている。

しかし、ミクロ的には、すでに国内にいて真面目に仕事をして、日本になじんでいる善良な外国人に対して、見境のない排外的な態度を取ることは厳に慎むべきなのである。

ミクロとマクロをごっちゃにしてはいけない。

 

そして、マスコミ。

埼玉のクルド人の暴動など全く伝えようとせず、外国人観光客や外国人が褒める日本など50年一日の馬鹿げたニュース作りばかりしているのはマスコミが無責任でアホの証拠で一番問題なのだ。もっと真面目に考えよと言いたい。

当然政府も警察も検察も、だ。理由も説明しないで不起訴の乱発などするなよ、検察庁!