パートの仕事をしているにもかかわらず、失業中と嘘をつき、生活保護費約231万円をだまし取った疑いで48歳の男が逮捕されたという。

 

生活保護費詐取か 48歳男逮捕 失業中と嘘 1年半で231万円

FNNプライムオンライン

パートの仕事をしているにもかかわらず、失業中と嘘をつき、生活保護費約231万円をだまし取った疑いで、48歳の男が逮捕された。

中嶋勉容疑者(48)は、月に10万円前後のスーパーのパートの収入があるにもかかわらず、失業中とうそをつき、2021年2月から約1年半にわたり、生活保護費約231万円をだまし取った疑いが持たれている。

不正受給に気づいた神奈川・相模原市は、2022年9月に支給を打ち切り、中嶋容疑者に返還するよう求めたが、応じなかったという。

調べに対し、中嶋容疑者は「生活に困ってやった」と容疑を認めている。

(引用終わり)

 

騙して生活保護費を盗ったんだから捕まるのが当たり前なんだけど、(といっても遺族年金を不正受給した容疑で小室佳代を篠原常一郎さんが訴えたけど皇族関係からか不起訴になったらしい。不正しても捕まらない例だね。皇族パワー!)なんか腑に落ちないなあと思わないかい。

 

 これまで生活保護費の不正受給というと、若くて健康なのに何らかの理由を付けて生活保護費をもらってパチンコ三昧なんていうのが相場だったから、「トンデモナイ奴だ!」で済んだんだけど、今回のは、スーパーのパートを真面目にしていたけどそれだけの収入では生活できないので生活保護費を貰い続けていたわけだ。

パチンコしたり昼間っから酒飲んで遊んでいたわけではないのだ。仕事をしていただけなのに逮捕されてしまったんだ。何かおかしくね?と思うんだけど。

 

生活保護費支給の仕組みを詳しく知らないからどんだけ働いて収入を得たら生活保護費の支給が停止されるか分からないけど、1年半で231万円支給されていたということは、月に12万8千円生活保護費をもらっていることになる。国民年金6万円しかもらってなくても生活しなくてはいけない高齢者に比べれば生活保護費って結構くれるんだなあと思うが、48歳の中年男が少しでも生活を楽にしようとパートに働きに出て生活費を稼ごうとしたのは当然のことだ。

 

 

そこでパート収入と生活保護費を足してどうにか人並みの暮らしをしたかったわけだが、パート収入がどれくらいあると生活保護費は停止されるのか。全額か部分的か。つまり働くとその分支給が停止されるなら働いても意味ないが、働いていることを役所に報告しなければ働いた分は自分が使えることになるから、まあ真面目に報告したくなくなるよね。

法令違反と言われればそれまでだけど、働いたら…逮捕というのもなんだかなあ、という気がしてくる。働かずに生活保護費を不正受給…、じゃないんだ。

 

今後この男は不正受給231万円を市役所に返還しないといけないわけだが、恐らくスーパーのパートは馘になっているに違いないから、収入の口がなくなってしまったわけだ。返還もだが生活のほうもどうするんだろう。

そういう時は生活保護費を申請するしかないよね。

そして生活保護費を貰って不正受給231万円を返していくんだ。

まあそんな喜劇的なことはないと思うけど、前科が付いた男は更に仕事に就くことは難しくなる。

あとやれることは泥棒か闇バイトか無人販売所から餃子を盗むかお賽銭箱からさい銭をあさるか引ったくりかしかないよね。

 

つまり真面目に働いていたのにちょっとだけ生活を豊かにしようと思ったら、これからは泥棒しか生活手段がなくなってしまった。日本のセーフティーネットってどうなっているんだろうか。

 

生活保護費については二つの方向から考える必要がある。

一つは貰うべきでない者が堂々と不正受給をしていること。最近は外国人までが貰い、日本人には厳しい。

また、市役所を脅したり悪用したりする不正受給者が後を絶たないこと。

もう一つは、生活保護費の中身。どこまでの支給レベルがまっとうなのか。年金との関係も含め。医療費全額無料なんかは過剰だと思うけど。

 

バブル崩壊以降財務省の緊縮政策によって日本が三流国に落ちたことがこんなところに如実に表れているわけだけど、岸田なんかは日本人には全く関心がなく、ウクライナやアフリカには何兆円ものお金をポンと出すというのも少し狂っているような気がするんだが。

財源は税金という間違いに政治家も国民も早く気付かないといけないと思うよ。