今年は雨が降っているようでいて、ダムには水が溜まっていないらしい。関東最大の矢木沢ダムはほとんどない映像を映し出す。

 

 

小池が節水を要請していたが、その理由は利根川水系9ダム貯水率が平年を下回って66%だからだと。

しかし、東京都の水源は利根川水系9ダムだけではない。

もちろん割合は一番大きいようではあるが、それでも全体の37%だ。残りの6割のダム貯水率が80%以上だから、そういう情報も出さないと実態把握を誤るのではないか。(全水系合計の貯水率は80%)

 

国土交通省のホームページを見るとマクロ的にはまだ十分貯水されているようだ。

8月22日現在で、関東地方の各水系の貯水率は次の通り。

利根川水系上流9ダム   67%

利根川水系鬼怒川4ダム     76%

荒川水系4ダム              96%

多摩川水系 小河内ダム      86%

相模川水系3ダム            94%

 

勿論今後も天気が続けば貯水率も減っていく可能性はあるが、他の水系ダムをみても今のところ黄信号を出すほどではない。

小池が利根川水系上流9ダムのみの状況を出してきて他の水系について言わないのは、ことさら水不足状況を煽る目的のような気がする。つまり、いつもの小池の脅しとパフォーマンス!

 

貯水率に関わらず水を無駄に使うことはよくないことだが、小池都知事が馬鹿げた節水パフォーマンスを見させられると余計に協力したくなくなる。歯磨きはどうのこうのと要らぬお世話だ。

 

因みに橋下とかいうコメンテーターというどうでもいい仕事をして荒稼ぎをしている男が、めざましテレビで次のようなバカを言ったとのこと。

「橋下氏は「大阪でも水不足があった時にいろいろ行政で検討したら、実は市民1人がコップ1杯の水を節約するだけで物凄い量の水が節約でき、乗り切れるんですよ」と説明。

 そのうえで「だから関東は4300万人いるので。コップ1杯とか2杯の水で、十分に節水ということになり得る、関東の皆さん、朝とかね、みんなで1杯、2杯の水の節約を」と呼び掛けていた。」

 

こういう奴いるいる!何でも掛け算して真実を知った気になる奴。掛け算すると現実が変わるらしい。幼稚園の先生でもしたらどうか。(学生時代にこういう男がいて、何でも掛け算して喜んでいた。日本人は一日全部でどのくらいの量のおならを発して、メタンガスはどのくらいになるかとか、下らない計算を人をビックリさせていたのだが、バカであるのに気が付かないようだった。)

 

それより大事なことは、一人一人がわずかな節水を強いられて貧乏くさい生活をするより、ダム全体の貯水量と率を日々報道して、市民に水に関する意識を自発的に高めさせたほうがいい。

そのためには、 NHKだけでなく民放も毎日「今日のダムの貯水状況」として、天気予報のときに同時に知らせるようにすべきだろう。

 

これまでダムに水が足りないと報じられていつも感じてきたことは、「その後の状況」を聞いた試しがないのだ。要は言いっぱなし。その後台風など雨が降ってダムに水が溜まっても、「溜まりましたよ」なんて報道は一切しない。

もちろん近頃はホームページを見れば分かるようになっているが、そんなものは普通はいちいち見ない。水不足を脅すだけ脅しておいて、不足解消したら知らん顔だ。

ぜひ今後を監視してほしい。

日照りが続けば、もちろん「大変だ!」という報道は頻繁に行われるだろう。

雨が降ったら「水が溜まりました。安心してください!」というかどうかを。