シェイブテイルという名前のMMT論者がいます。在野のMMT研究者でMMTが流行る前からブログを書き続け、ついには経済学者と一緒に本まで書いてしまったとても優秀な人です。

その本の名前は「財政破綻論の誤り」(青灯社)朴勝俊という関西学院大学の経済学教授との共著でとてもいい本です。ただし、簡潔過ぎてMMT入門書とはいえない部分(分かっている人でないと良くわからない)もあります。

 

 

 

因みに、朴教授はユニークで経済を講談で語っています。YouTubeで見ることができます。

 

また、朴教授のMMT解説YouTubeもあります。

 

昔もシェイブテイル氏のブログを読んで勉強していたんですが、最近もまた読み始めていたらツイッターもやっているとのことでざっと見ていました。

 

 

 

その中で、なるほどと思わせるコメントが多いのですが、こんなものがありました。

 

シェイブテイルツイート2022年10月28日

「最近つくづく思うんだが、国民にも一定数いる「増税不可避論者」。彼らには重税をかけ、増税不要論者には減税するというのが最も公平なんだと思うが。双方満足だろう。」

 

なるほどね、と手を打ちました。というのも増税のことではないんですが、脱原発で電力料金が上がってもやむを得ない人が多くいると思うのですが、脱原発を主張する人には電力料金を大幅に上げて、原発稼働に賛成する人には電力料金を下げたらどうかと常々思っていたので、そうか増税論者には増税を!っていうのはいいアイデアなと感じたのでした。

 

これは別に増税不可避論者に意地悪しようというんではないんです。増税不可避ならその意味を身に染みて感じてもらうとともに、増税が如何に馬鹿げたものかを考えるきっかけを国が作ってあげるというものだからです。

もちろんこれは思考実験です。

しかし、この「増税不可避論者」が日本という国をダメにし、国際的には劣等国に落とし込み、そして自民党をいつまでも政権に着けてしまうのです。

というのも、増税不可避論者は、借金は返すべきだ、増税で。健全財政は大事だ、増税で。行政上必要な経費は増税で。将来につけを回さないためには増税で。

つまり、財務省が泣いて喜び、政府の緊縮財政で公共事業はやらない、教育投資はしない、脱炭素のための馬鹿げた投資はやる、ウクライナ支援は日本に任せろ等々みんな増税でやることになる自民党政治を応援するのが「増税不可避論者」たちな訳です。

重税を課しても文句を言わないんですから、そんなら、この人たちに大いに貢献してもらうべきでしょう。

 

因みにシェイブテイル氏の反論ツイートで面白かったものいくつか。

 

三木谷浩史 2021年10月7日 週刊文春「未来」

「僕が理想とする国のあり方とは、大勢のアントレプレナーが生まれ、世界をリードするようなイノベーションが次々興り、世界中のお金と英知が日本に集まってくるという未来。

『民でできることは民に』 

岸田総理には、社会主義化ではなく、未来志向を期待したい。」

 

シェイブテイル

「勘違いも甚だしい。小泉内閣以降、公営で民間にもできることを民間にやらせた結果、地方からは鉄道や郵便局が消えた。こうしてインフラが消失し自滅する国に次々とイノベーションが興るわけがない。」

 

・フィフィ 2022年7月10日

山本太郎さんは、いつも事実に基づいてない印象操作なんだよなぁ。この3年間で日本は衰退してないし、経済悪化もしてないよ、大袈裟にインフレ率を煽るマスコミみたいだな。話がうまいから、流される人もいるんだろうけど…なんでも社会のせい、政治のせい!って方々の不満の解消になってんだろうな。」

 

シェイブテイル

「>この3年間で日本は衰退してないし、経済悪化もしてないよ

何を根拠にそんなデタラメをいうのでしょうね? 先進国は、平均3%程度は成長しているのに、日本はマイナス成長、成長率は先進国では最下位の次ですよ。」

 

・塩村あやか立憲参院議員 2021年10月10日

「ご存知の通り、私は福祉の拡充派。条件付きで積極財政には賛成だが、未来への責任を大切にしているため、放漫財政には賛成しない。

日本は世界で他にはない放漫財政と日銀の過剰負担国にある。一次所得収支を見れば、個人や高齢者の事実上の資本逃避が既に起きている。」

 

シェイブテイル 2021年10月10日

「思い込みで政策を語るのは止めにしませんか?

IMFのデータベースなどを調べれば判りますが、日本は放漫財政どころか世界でも政府支出の伸び率が最低の国です(横軸)。その緊縮財政の結果、名目GDP伸び率はすべての後進国や最貧国も含めて最下位です。」

「日本は放漫財政だ。その証拠に政府債務はどんどん増えているじゃないか」という意見を目にするが、政府債務残高って車で言えば走行距離のようなもの。たとえ経済の伸びがゼロ(車なら定速運転)だろうが、走行距離計の値が減っていくなんてことはないんだよ。」

 

藤巻健史 2022年2月20日

「何世紀経とうと中央銀行が債務超過になれば、その発行する通貨は石ころになるという原理原則は変わらず。何世紀経とうと、100度になれば、水は沸騰するとの原理は変わらない。それが社会科学で歴史を学ぶ意味。」

 

シェイブテイル

「はいダウト。ドイツの中央銀行ブンデスバンクは1977年から79年債務超過となりましたが、その間マルク高が続いていましたよ。」