岸田内閣の支持率は30%を切ったというが、それでも増税路線をひた走る岸田文雄自身は余りこたえていないようだ。鈍感なところもあるが、増税については国民の支持?に自信があるのだろう、舵を切ろうという素振りは見せない。

ただ、岸田政権発足当初は高い支持率が続いていたが、それはマスコミが甘やかしていただけであり、その後息子の翔太郎問題や防衛費増税、LGBT法案、マイナカード問題など最近は風力秋本、エッフェル松川などマスコミを騒がせる不祥事が相次いだから支持率も下落したものといえる。

ということは、こういう問題が通り過ぎてしまえば支持率も回復するに違いない。岸田の支持率なんぞはテレビで自民党不祥事と相関があるに過ぎないから、喉元過ぎれば程度の政治意識しか国民は持っていないと言える。

だからテレビにそういう不祥事ネタを注ぎ込んでくれると少しは政治も動くのである。情けないが。

 

そんな中で、マイナスカードじゃなかったマイナンバーカードも普通にやっていけば、徐々にだけれど普及率は上がっていったと思われるのだが、岸田が何故か焦ってこのマイナカード普及を河野太郎にやらせてしまったからさあ大変。

しかも、マイナカード普及のために突然健康保険証まで廃止するという。そしてデータのマッチング不具合が何千件も起きたからマスコミも喜んだ。

これはみんな河野太郎が地方自治体の尻を叩きすぎたから起きたものであろう。

 

 

「表現者クライテリオン」最新号(2023.9)の中のコラム「保守放談」に次のように書かれていた。

河野大臣に不向きな仕事

「健康保険証や銀行口座をマイナンバーカードに紐づける話が揉めに揉めており、「(システム改修を)もっと前倒しできないのか」が河野太郎デジタル大臣の口癖になっているそうだ。

大規模なITプロジェクトにおいて前倒しをたびたび求めるのは無能なリーダーの典型だが、そもそも業務のデジタル化というのは骨の折れる仕事で、誰が指揮を取ろうと簡単にいかないものではある。システムの要件を決めるにはこれまで無意識的慣習的に行ってきた現場作業まで漏れなく洗い出して体系的に整理しなければならず、これは並大抵のことではないのである。

それは言わば紛争地帯における地雷処理のようなもので、近道はどこにも存在せず、皆で不愉快な時間に耐えることが唯一の解決策となる。時々痛ましい事故が起きる点でも地雷処理に似ており、誰かが泥をかぶるしかないのだが、癇癪で知られる河野大臣に最も不向きな仕事であることは確かだろう。

 

「癇癪で知られる河野大臣に最も不向きな仕事」とは、言い得て妙だ。

つまり、結果を出すことを急ぐあまり、組織は無理をするが、結局結果は最悪に終わるというパワハラ型リーダーが陥る仕事の典型例だ。結果が出せなければ「無能」のレッテルを張られても仕方がない。傲慢太郎の失敗例!

この傲慢さは再生可能エネルギー促進でエネルギー庁幹部とのやり取りでもわかる。

 

文春 河野大臣パワハラ音声(2021.8.24)

 

ただし、これは単純なパワハラ的発言ではなく、先日ミニ河野と呼ばれているらしい河野太郎の右腕秋本真利議員が東京地検特捜部から家宅捜索を受けたこととも関係する強引な再エネ推しの発言でもある。

「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」にその模様(2021.8.24)が生々しく扱われている。

 

「…その河野太郎は政府のエネルギー政策を再エネ一本槍にするために原発や火力についてはネガティブな話だけを書け、再エネについては再エネに都合の悪い話をすべて資料から落とせと官僚に命令していたのに、官僚が言うとおりの度の過ぎた偏った資料作成をしなかったため、これに激怒してものすごい剣幕で官僚を怒鳴りつけていた音声が公開されています。

――

河野太郎:日本語では36~38以上というのが日本語だろ。

エネ庁幹部:えっとですね。政策的な裏付けを積み上げてですね、

河野太郎:だから36~38以上だろ!

エネ庁幹部:いや積み上げて36~38程度…

河野太郎:積み上げて36~38になるんだったら、以上は36~38を含むんじゃないか。日本語わかるやつ出せよ、じゃ。

エネ庁幹部:えっとですね。「程度」ということで、ここまでのところを積み上げてやってまいりましたので…

河野太郎:だからこれが上限やキャップじゃないということは、日本語で36~38以上と書くんだよ。

エネ庁幹部:えっとですね。それは上限やキャップじゃないので実際にそれ以上の数字が見込んでくれば他のものの水準を調整して引き下げることもあるということを書かせていただいています。

 

(トラ注 なお、河野が「36〜38」と言っているのは、経済産業省が2030年度の温暖化ガス排出量の削減目標達成には、発電量に占める再生可能エネルギーの比率を36〜38%に高める必要があると試算したことを指していると思われる。おそらく経産省は再エネ比率を余り高めた目標を定めたくないのに対し、河野は再エネ利権のために再エネ比率を少しでも高い目標に置き、国の方針としたいので頑張っているのだと思われる。)

 

河野太郎:それからなんか知らねえけどさ!日本が再エネ入れるのに不利だみてえな記載がいっぱいあっただろ!あれ全部落としたんだろうな!?

エネ庁幹部:日本が置かれた自然状況につきましては、これはP15、P17のところですけども、えっと、これは事実関係を書いてございますので……

河野太郎:じゃあ「北朝鮮のミサイル攻撃に無防備だと、原子力は!日本は核燃料、使用済み核燃料を捨てる場所も狭くてありません」と、全部書けよ!!!

エネ庁幹部:ええっとですね……

河野太郎:全部書けよ!!!!

エネ庁幹部:いただいたご意見を踏まえた上でですね。あのー、たとえばその、再エネについて不利なことばかり書いているという御指摘だったので……

(トラ注「分かりました。そのように修正致します」といえばいいのに!困るのは河野太郎のはずなんだ!残念ながら役人の糞真面目さが出てしまっている。)

河野太郎:「石炭は日本の国の中じゃ取れません」と!「天然ガスも採れません」と!全部書いたらどうだエネルギー一個一個に!!

エネ庁幹部:えっとですね、一個一個にはさすがに書いてないんですけど……

河野太郎:じゃあなんでそんな再エネだけあれするんだ!!再エネ最優先と言ってるのに!!

エネ庁幹部:えっと、あくまでもですね……

(トラ注 要はエネ庁も再エネに問題ありと知っているのである。)

河野太郎:使用済み核燃料が危ねえのはもう自明の理じゃねえか!おめえ!!北朝鮮がミサイルを撃ってきたらどうすんだい!!テロリストの攻撃受けたらどうすんだい!いまの原発!

エネ庁幹部:ええ、あの……

河野太郎:そんな恣意的な記載を認めるわけねえだろうが!!いい加減にしろよ!おお!

「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」より引用終わり

 

 エネルギー庁の幹部も説明がもたついていて、河野太郎がイライラするのもわからないではない。この程度の怒声、罵声は組織ではしょっちゅうのことだろう。(私も経験している)しかし、エネ庁幹部も罵声を浴びせられてもカエルのツラに小便の如くだ。

しかし、役人も少しは河野からくる反対意見に対してキチンと準備をして反撃しないといけない。再エネ目標がここで決まれば、日本のエネルギー政策に大いに影響してくるという覚悟をもって河野に対していかないと…。

 

さて、河野太郎の特徴はこういう強引さにあるようだ。だから私は河野に「傲慢太郎」という名を付けたい。

そういう強引な仕事のやり方がマイナカード普及に国民の反発を招いたのである。

前にもどこかで引用したが、「ゼークトの組織論」と呼ばれる軍事ジョークがあって、「無能な働き者は、すぐに銃殺刑に処せ」という言葉が残っている。ジョークのようだが。

つまり、「無能な働き者」とは河野太郎のことだ。元気はいいが実はバカだということ。

 

以下ネットから引用したもの。

「ドイツの軍人ハンス・フォン・ゼークト氏が語ったとされ、「やる気のある無能に関する名言」としてたびたび引用される。この組織論の中では、『将校には「利口」「愚鈍」「勤勉」「怠慢」の4つのタイプがおり、多くの将校が2つの特徴を併せ持つ』とされ、それぞれのタイプは以下のように示された。

利口×勤勉(有能な働き者):参謀将校に向く

愚鈍×怠慢(無能な怠け者):ルーチンワークに向く(軍人の9割がこのタイプ)

利口×怠慢(有能な怠け者):高級指揮官に向く

愚鈍×勤勉(無能な働き者):責任ある立場を与えるべきではない

 

そして、

「有能な怠け者は司令官に、有能は働き者は参謀にせよ。無能な怠け者は、連絡将校か下級兵士にすべし。無能な働き者はすぐに銃殺刑に処せ

とまとめられた。

無能な働き者は組織にとって一番危険なタイプということだ。

「無能な働き者」は、以下のような人が当てはまると考えられる。

・正しい判断・行動ができないため周囲を混乱に陥れる

・自分勝手な判断で行動に移してしまう

・周囲に迷惑をかけていることに気づかない

・非を認めない」

・上から目線

・自分を過大評価している

・傲慢

・責任転嫁する

・詰めが甘い 」

 

うーん、まさに河野太郎、傲慢太郎のことではないか。

 

「組織の中で「無能な働き者」がもっとも問題視されるのは、行動力がある点でしょう。

一見すると「愚鈍×怠慢」タイプが一番問題視されそうです。

しかし、このタイプは自ら考えて行動することがないため、対価(給与など)を与えて命令を出すことで指示した通りに動くので、上の立場から指示を出す者にとっては扱いやすい人材として見られるのです。(トラ注 岸田首相はこのタイプか)

しかし「愚鈍×勤勉」タイプである「無能な働き者」は、誤った判断で自ら行動に移してしまうため、思わぬ大きなトラブルに発展するケースがあります。」

 

こんな傲慢太郎が総理大臣にでもなったら、日本をどこに連れていくか分からない。いや分かるな、連れて行くのは地獄だろう。

河野太郎は単なるパワハラ男とか傲慢男ということにとどまらず、先のエネ庁幹部の説明のやり取りにあったように、再エネを大きく促進する議員のリーダーだ。小泉進次郎もその仲間だ。

彼らは再エネがとっても「美味しい」ということを知っている。脱炭素なんてどうでもよく、再エネがどれだけの甘い蜜を搾り取れるかにのみ関心を持っているのだ。

 

そして最近河野太郎の側近とか右腕とか呼ばれる秋本真利議員が東京地検特捜部から家宅捜索を受けた。

洋上風力発電をめぐり、風力発電会社「日本風力開発」側から多額の賄賂を受け取った疑いがあるためだ。

秋本は自民党の再生可能エネルギー普及拡大議連の事務局長も務め、ミニ河野とも言われているらしい。

再生可能エネルギー促進は世界的詐欺ともいえるもので、儲かることこの上ないから、金の亡者たちはこの再エネに群がって汚い金をむさぼるように懐に入れようとしている。

 

日本では、菅直人と孫正義が再エネの固定価格買取り制度を作って、クズ電力を電力会社に強制的に買わせ、その金を国民から略奪するということにしたから、菅や孫だけでなく、多くの政治家や商売人たちが群がって甘い汁を吸ってきた。

その甘い汁はいつまでも終わることがないから、自民党も再生可能エネルギー普及拡大議連などといういかがわしい集まりを作って、その甘い汁をみんなで分けようと群がったわけだ。

 

そんな真っ黒議連の事務局長がミニ河野といわれる秋本真利議員だった。おそらく東京地検特捜部は小者の秋本で止まるわけがなく、もっと大物を狙っているというが、そこまで行き着くかどうか注目される。

問題はK・Kだ。小室圭のことじゃないよ。河野太郎と小泉進次郎のことだ。

今後特捜がどこまで切り込めるか楽しみだ。

日本のため、日本国民のためにも頑張って欲しい!