中丸明「丸かじりドン・キホーテ」を読んでいる。名古屋弁丸出しで解説する「絵画で読む聖書」は面白かったので、ドン・キホーテのあらすじが書かれたこの本も読んでいるのだが、ドン・キホーテ自体が荒唐無稽過ぎて、頭のおかしいドン・キホーテの原作は読む気が失せた。こんなのどこが面白いんだろう!
中丸はスペインに造詣が深いようで、この本の後半はスペインの歴史その他が分かりやすく書かれている。そんな中の一節。
スペインの乞食のことだが、この本は25~6年も前に書かれたものだから、今もそんなにスペインに乞食が多いのかどうか。
「スペインの乞食諸君の特徴は、恵まれてもけっして「グラシアス」(有難う)とは いわないことだ。その代わり、こういう。
Dios se lo pague! (神さまが報いてくれますだよ)
スペインの乞食には、人びとに喜捨させることによって、その魂を天国の門に近づけてやっているのだという、彼らの〝自尊心〟があるからなのだ。これがいい。
自尊心のことをアモール・プロピオ amor propio という。
スペインにはまだ貴族制度がある。社会階級がじつにはっきりしている国だが、最下層にいる人間でさえ、そのわずかな収入からタバコの一本やそこいらを恵んでやれる乞食をその下に持っており、みずからの自尊心を満足させている。
では、乞食諸君は誰に対してその名誉を守り、優越を示すことができるか? これについてはよく語られるエピソードがある。
ある乞食が選挙で投票を頼まれた。買収だ。が、その候補者はあいにく彼の嫌いな男だった。乞食はこういったものである。
「おれのすきっ腹はおれが支配するだ。ほっといてくれろ」
(引用終わり)
私はこれを読んで別にスペイン乞食の自尊心に感心したわけではない。
投票買収された乞食の啖呵が気に入ったのである。
さっき、アホの岸田が内閣不信任案が上程されても、解散はしないとはっきり言ったという。
どうせ自分で決めたわけではない。木原あたりの決断に岸田が従ったに過ぎないに違いない。
責任感のない首相だから、どんなあくどい法案もLGBT法案を通すための独裁的手法も何の感懐もなくやってしまうのが岸田だ。だから、解散も他人事、他人が決めることに従うだけだ。
現政権は緊縮財政や増税、LGBT法案、健康保険証の強制マイナ法など国民生活・文化を破壊しながら、有権者の歓心を求めて子供にだけは大盤振る舞い、つまり若い主婦への合法的な投票買収をせっせとする自民党だ。
そこで、スペインの乞食の言葉。日本の若い主婦もスペインの乞食を見習って次のような啖呵を切ってほしい。
「おれの出産・子育てはおれが支配するだ。ほっといてくれろ!」
今女性の敵はLGBT法案を通した自民党である。性犯罪者のためのLGBT法を成立させた自民党である。
こども手当程度で買収しようたってそうはいかねえぞ!女の敵は自民党なんだから、と。
今解散するなら自民党は負けるが、勝つのは維新か!そんなの意味ないよね。
維新はLGBT法大賛成の女の敵の政党なんだ!