紫陽花が毒だと初めて知ったのは2,3日前のテレビのニュースの中でだが、どのテレビ局かは忘れたが今度は紫陽花のスイーツ和菓子が紹介されていた。

 

この紫陽花スイーツ確かに紫陽花のさわやかな彩りが涼を呼んで、また美味しそうである。

しかし、これは食べるものだ。先日のテレビでやっていた「紫陽花は毒」というのは初めて知ったのだが、気楽に食用にして大丈夫なのか。

この和菓子は紫陽花の毒とは関係ない、とかのコメントがなかったけど。

 

紫陽花の毒についてネットで調べると以下のようにやや危ないように書かれていた。

君子危うきに近寄らずではないだろうか。

 

ネット

「アジサイが体内に毒をもっているかどうかは、まだ完全に実態は把握されていません。ただ、一部毒がある個体は確認されています。京都薬大の調査によると、中国四川省産アジサイからは毒が検出されたのに対し、京都産のアジサイからは毒が検出されませんでした。

つまり現状では、「品種や個体によって毒の有無や成分、含有量が違うのではないか」と考えられています。

これまで、見つかったと報告されている毒成分は、「青酸配糖体」という植物由来の有毒成分と、「抗マラリア成分」、「嘔吐性アルカロイド」です。「青酸配糖体」は他にアジサイを調査した方々の報告によって確認され、「抗マラリア成分」や「嘔吐性アルカロイド」は、常山アジサイという山野草含に含まれていと報告をされています。

 

アジサイ(紫陽花)の毒による症状や被害は?

毒を含んだアジサイの葉っぱや茎、花を食べた場合の中毒の症状は、嘔吐や痙攣、めまい、顔面の紅潮、歩行のふらつき、呼吸麻痺、昏睡などが挙げられます。

特に死亡例は報告されていませんが、いくつか大人や子供が体調を崩した症例が報告されているので注意が必要です。

症例

2008年に茨城県の飲食店の料理に添えられていたアジサイの葉を食べた客10人のうち8人が、食後30分ほどで吐き気やめまい、嘔吐などの中毒症状を訴えました。

同年、大阪の居酒屋でだし巻き卵の下に敷かれていた葉を食べた客が、40分ほど経った後に嘔吐や顔面の紅潮といった中毒症状を起こしています。

さらには、2011年にも、秋田県の仕出し弁当に添えられたアジサイが原因の食中毒が引き起こされました。いずれも重篤までには至らずに2~3日以内に全回復しています。

また、2009〜2010年には、ガクアジサイの変種であるアマチャという植物の葉っぱを利用した「甘茶」を飲んだ小学生45/99人と、園児28/119人が嘔吐症状を訴えています。こちらは1日で全員快方に向かったようです。

 

アジサイ(紫陽花)の近縁種であるアマチャ(甘茶)は大丈夫?

アマチャとは、ガクアジサイの変種にあたるユキノシタ科の植物です。仏教ではお釈迦様の誕生を祝う「花祭り」で、若い葉を乾燥させたものがお茶として振る舞われます。

古くから薬用として利用され、抗アレルギー作用や内臓機能の改善、アンチエイジング効果など、美容と健康によいお茶として注目されています。特に花粉症やアトピーに対する効果は、市販薬に匹敵するといわれるほどです。

ただ、2009年に花祭りでアマチャを飲んだ保育園の園児119人のうち28人が30分~1時間のうちに嘔吐の症状を訴えたほか、2010年には同じく花祭りでアマチャを飲んだ小学生99人のうち45人もの児童が気分を悪くし10~30分後に嘔吐した事例があります。

いずれも1日以内に快方へ向かう軽症とされていますが、体質によって合う合わないがあるほか、子供が飲むときは注意が必要かもしれません。また、濃すぎるのもよくないとされてるので、アマチャを作るときは使用量をちゃんと守りましょう。

 

アジサイ(紫陽花)の毒で注意することは?対処方法は?

アジサイに含まれる有毒成分は、口に含まないかぎり危害を及ぼすことはありません。

葉に含まれる毒の含有量は少ないため、よほど大量に食べないと致死量に達することはないとされていますが、料理として出されたアジサイの葉っぱは食べないよう気をつけましょう。

2008年に厚生労働省から発表された「アジサイの喫食による食中毒について」の内容を確認してみるのもいいかもしれません。

犬や猫などのペットが食べてしまうと最悪の場合、数日後で死に至るケースもあり注意が必要です。散歩の途中や部屋に飾っているとかじってしまうことがあります。

食べてしまったときは、すぐに引き離して念のために病院に行くことをおすすめします。

(引用終わり)

 

テレビ局は違うかもしれないが、片方は紫陽花のスイーツを紹介し、片方では紫陽花の毒性を紹介する。ネットでは、紫陽花の葉を食べた客が中毒症状を起こしたと紹介している。

 

紫陽花のスイーツ・和菓子を宣伝するホームページには、当然のことながら紫陽花の毒性について書かれていなかった。(全部くまなく見たわけではないが)

商売で紫陽花を使ったスイーツを提供してもこれまで何の中毒も起きていないから、販売しているんだと思う。

しかし、それは毒性のないものを確認しているのかもしれない。

 

視聴者のうち、紫陽花のスイーツを紹介されたニュースを見た人は紫陽花の菓子を食べたいと思うだろうし、庭に咲いている紫陽花を食用として利用するかもしれない。そして…。

 

そもそも植物は身を守るために毒性を持つものが多い。先日もある教師がジャガイモを家にため込んでおいて、調理実習で授業に使って食べたら多数の生徒が食中毒を起こしたという。

「ゆでジャガイモ」からは、芽や皮に含まれる有毒な「ソラニン」が検出された。教師が、食材のジャガイモを自宅で保管していたところ、日光が当たり、ソラニンが増えたとみられている、と報道された。

植物って結構難しいもんである。