複数のウクライナ軍兵士が唇に人差し指を当てて、「秘密」という意味を込めて「シー」というジェスチャーを繰り返して、「謀は密なるを良しとす。開始の発表はない」というテキストに続いて、ウクライナが供与を切望していた2機のF-16戦闘機が映って終わる映像。
反攻やるやるゼレンスキーが、しょうがなしに英米向けにエクスキューズとして映像を作って流したものだろう。
兵士の「シー!」は、反転攻勢は静かに始まった、と言いたいようだが、映像で流したということはそもそも「秘密の反攻」とは矛盾する。
しかし、なぜそんなものをわざわざ作ったのか。
要するにウクライナ軍に本格反攻なんぞできる状態にないのである。しかし、英米がせっつくものだから「言い訳」を考えて作ったのがこの映像だ、と推測する。
つまり、「蕎麦屋の出前」だ。
「蕎麦屋の出前」とは、「出前が遅い蕎麦屋の言い訳のように、その場を誤魔化す言い訳の喩え」「いい加減なことを言う」という意味なのだが、ウクライナという蕎麦屋にアメリカという客から「蕎麦はまだか!」と怒られて、ゼレンスキーが思わず、「今出前(反攻)に出ました!」と言っているようなもの。
ウクライナ軍は崩壊し、新兵は訓練中でモノにならず、貰った武器は横流しして前線には届かず、また送られた戦車もハイマースも弾薬もみんな前線に届く前にロシアのミサイルで爆破されてしまい、本格反攻なんてやりたくったってできない状態なんだ。
だから、こんな「蕎麦屋の出前」の映像を作ったのだが、動画のなかでの兵士の「シー!」は、反攻は秘密のシーではなく、反攻したくたって出来やしない、だからバレないように黙っといてね、という「シー!」だ。
そして、最後にF-16戦闘機が映って終わる映像の意味は、F-16が参加できるまで時間がかかる、そのF-16もないのに「本格反転攻勢」なんて出来るわけねえだろう、という抗議の映像だ。
それで初めて「謀は密なるを良しとす。開始の発表はない」という文の意味が分かるというものだ。
謀(はかりごと)とは、この壊滅状態のウクライナ軍に反転攻勢なんてできませんよ、ということ、それでもやっている振りをしないといけないという謀(はかりごと)。だから、そんなことは秘密にしとかないとね、という意味だ。
そして開始の発表はない、とはつまり開始の日時を曖昧にしておけば、英米からの督促に「蕎麦屋の出前」よろしく、「いま向かってます」「ちょっと遅れます」と言い続けることができるのである。
櫻井ジャーナルがウクライナの反転攻勢を的確に指摘している。
2023.06.06
米国の圧力でウクライナ軍が始めた「反転攻勢」は日本軍が行った海上特攻に酷似
ウクライナ軍が6月4日に大規模な攻撃を始めたと伝えられている。すでにウクライナの軍や親衛隊は壊滅的な状況で、日本にTNT爆薬を供給してほしいと頼み込むほどだ。イギリスから供給された長距離巡航ミサイル「ストーム・シャドー」はロシアの防空システムで破壊されているとされている。実際、大きな被害は報告されていない。航空兵力による支援もない。日本を含め、西側では「反転攻勢」が宣伝されてきたが、これはウクライナ軍が負けていると言えないために使われている表現なのだろう。
ウクライナの東部にはステップ(大草原)が広がっている。制空権はロシア軍が握っているため、そこへ侵入したウクライナ軍部隊は砲撃だけでなく航空機や高性能ミサイルで攻撃される。
昨年5月にロシア軍はウクライナ北東部のハリコフ州から撤退、西側の有力メディアは「反転攻勢」だと喜んでいたが、侵入したウクライナ軍部隊は壊滅的な打撃を受けた。トラップだった可能性が高い。その時にロシアが兵力を集中させていた場所がソレダル。そこには岩塩の採掘場を利用した全長200キロメートルという「地下要塞」が建設されていた。
キエフ体制を支援するアメリカ/NATOは2014年から兵器を供給して兵士を訓練するだけでなく、ドンバスの周辺に要塞を建設していた。その要塞線はバフムート(アルチョモフスク)の陥落で崩れたと言えるだろう。この戦闘でウクライナ側は大きなダメージを受けているが、アメリカ/NATOはさらなる「反転攻勢」をキエフ政権に命じていた。
ウクライナでの内戦は2013年11月から14年2月にかけてバラク・オバマ政権が実行したクーデターが発端である。その際、現場で指揮していたのがビクトリア・ヌランド国務次官補であり、ホワイトハウスにおける工作の責任者はジョー・バイデン副大統領、その国家安全保障担当の補佐官を務めていた人物がジェイク・サリバンだ。
バイデンが大統領に就任した後、戦争を推進しているグループを率いているのは、この3名とアントニー・ブリンケン国務長官である。そこにイギリスの政治家が加わる。EUの好戦派はこうした米英の好戦派に従っているだけだろう。このグループはウクライナ軍が敗北しているという事実が知られることを恐れている。
1945年4月、日本軍は戦艦大和を含む艦隊を沖縄へ向かわせた。いわゆる「海上特攻」だが、ウクライナの「反転攻勢」を見ていると、その出来事を思い出す。
(引用終わり)
戦艦大和を含む艦隊による「海上(水上)特攻」とは何か。
猛攻を受ける戦艦大和「海上特攻」
「歴史チャンネル」より。
「「第二艦隊(大和及び第二水雷戦隊)ハ海上特攻トシテ六日午後豊後水道ヲ出撃、八日黎明沖縄西方海上ニ突入、敵水上艦艇並ビニ輸送船団ヲ攻撃撃滅スベシ」
昭和20年(1945)4月5日の午後、山口県徳山沖に停泊中の戦艦大和に、連合艦隊司令部より上記の伝令が入った。燃料は片道、航空機の掩護はないという。天一号作戦(菊水作戦)、いわゆる「大和水上特攻」の指令である。
当時、第二艦隊司令長官を務めていたのは伊藤整一中将である。少佐時代にはアメリカに派遣されており、エール大学に学んでアメリカの国力を知悉していた。また、人格者としても知られていた人物だ。伊藤は、伝令を受けると艦隊所属の各艦長と幕僚を長官室に集めて命令を伝えた。いわずもがな、長官室は騒然となり、異様な空気に包まれる。
特攻に関しては、零戦パイロットで「撃墜王」として知られる岩本徹三が「戦闘機乗りはどこまでも戦い抜いて敵を1機でも多く落とすのが任務じゃないか。1回きりの命中で死んでたまるか!」として拒否した逸話が有名だが、同じような想いと覚悟は、海の男たちも抱いていたはずだ。
しかも、水上特攻は作戦そのものが無謀であった。飛行機の掩護がない戦艦は無力である。それは、レイテ沖海戦で大和の姉妹艦・武蔵が撃沈されたことで実証済みであった。直掩機なしでは、沖縄に辿りつくことすらできないだろう。そのことは、各艦長や幕僚のみならず、他ならぬ伊藤もよく分かっていた。伊藤は、3300名を超える大和の乗組員を「無意味」に海底に沈めてはならないとの想いを抱いていたはずだ。
しかし――。時は昭和20年4月。軍人が軍令に背くことは許されない。呉に残留させて本土決戦の浮き砲台にするのが「大和の使い道」の上策だと考えていたとしても、伊藤たちが採りうる道は、大和にいかに「栄光ある最期」を迎えさせることのみであった。
それでも、伊藤はなかなか作戦に納得しなかった。少尉候補生の将来を奪うのは忍びないと「退艦用意」の命令を下すと、大和を訪れた草鹿龍之介連合艦隊参謀長に対して不満の意を示した。息詰まる応酬の後、草鹿が「一億総特攻の魁(さきがけ)として立派に死んでもらいたいのだ」と語ると、伊藤はようやく「それなら分かった」と応えたという。草鹿自身も、もともとは海上特攻に反対していたのだ。このときの伊藤、そして草鹿の心中はいかばかりであったろうか。(後略)
(引用終わり)
つまり、櫻井ジャーナルが、ウクライナ軍による反転攻勢を戦艦大和らによる「海上(水上)特攻」に比したのは、この反転攻勢が「無謀」「無意味」なものと捉えているからだ。ウクライナ軍に反転攻勢などする力は全くない、みんな分かっている。(ゼレンスキーは金のためにやれと命令しているが)
しかし、無謀でも「軍人が軍令に背くことは許されない」。
反転攻勢における「軍令」とは、英米のネオコンのことだ。ウクライナはネオコンに歯向かうことなど許されないし、ネオコンに鼻毛を抜かれた道化師ゼレンスキーに英米に歯向かう気概など全くない。しかし、ウクライナ軍に反攻の力など残っていないこともよく知っている。だから、「やるぞ、やるぞ」とずるずる先延ばしをし、その代わりにロシア国内へのテロ行為でお茶を濁しているのだ。
本当にウクライナ軍が反転攻勢を仕掛けたら、ここぞとばかりにロシア軍は襲い掛かってくる。だから、それを誤魔化すために英米向けにこんな幼稚な動画で誤魔化そうとしたのである。
哀れなウクライナ軍。早く停戦をすべきだ。
しかし、日本の愚かなウクライナ応援団は、停戦など絶対反対だと叫んでいる。
日本の領土でもないのに、クリミヤ・ドンバスの土地をロシアに取られて黙っているのか、停戦は反対だ、死ぬまで戦え、ウクライナ軍よ、と無責任に叫んでいるんだ。ウクライナ兵士が何万人死のうと日本応援団は、ロシアを追い出せ、わずかな土地でもロシアに渡すな、最後まで戦えと。
こんな奴らは本当にウクライナ兵士や国民の応援団なんだろうか。
愚かなウクライナ応援団の声の一例
(停戦関連記事へのコメントですが、余りにもロシアの悪口ばかりなので、私もいちいち食って掛かってみました)
A:「戦争をあおるのではなく、停戦のテーブルを」って言うのは、まずロシア側に対して言うべきことです。ロシアが潔く撤退するのと共に、クリミア半島を含めて、これまでに不当に制圧した区域を、全てウクライナに返せば、すぐにでも停戦できるからです。
私:「これまでに不当に制圧した区域を、全てウクライナに返せば、すぐにでも停戦できるからです。」⇒それは単なる屁理屈でしょう。出来ない理由を挙げてどうするのですか。結局、停戦反対、ウクライナ兵士よ、お国のために戦って命を差し出せ、と無責任に言っているだけではないですか。
B:じゃあ他国のために命と土地を差し出せばいいんですか?
できない理由?何言ってるんですか?できる条件を挙げているんですよ。
私:「他国のために命と土地を差し出せばいいんですか?」
⇒命を差し出すのでなく、もうこれ以上命をなくさないために停戦交渉をするんでしょう? ウクライナは現実的には負けているのです。不当に制圧した区域を返せというのは、できる条件とは言えないでしょう。 あなたの言っていることは、結局戦争を継続せよ、死んでも玉砕しても頑張れといっているだけです。ウクライナ国民にとっては迷惑この上ないことではないですか。
C:他人事として捉えてないか。口当たりのよい似非平和を求めていないか。自分の家を占拠され、自分の家族を殺され、あるいは拉致され同じことが言えるのか。北朝鮮の拉致被害者に、経済封鎖を続けることが正義だと言えないと言えるのか。奪われた土地や家族を取り返そうとすることがいけないことなのか。仕掛けられた暴力に対抗しようすることが許されない行動なのか。自分が核の被害にあうからっといって停戦させようとするのは、イジメられた子に反論するなと言ってるようなもの。 百人いれば百通りの正義がある。貴方方に被害者を非難する権利があるのか。学者を名乗るならロシアや中国の新聞にこそ意見広告をだすべきではないのか。(東京新聞に停戦意見広告を出したことについて)
私:あなたこそ「他人事として捉えてないか」ですよ。もう双方で何十万人もの兵士が死んでいるのです。停戦することは兵士の無駄な死を止めることになるのです。 正義を振りかざしてばかりで、まるで宗教戦争じゃないですか。このまま100年も戦争をするつもりですか。500年前のヨーロッパの30年戦争を思い出すべきです。そこからウエストファリア条約が生まれたんです。正義の戦争という言い方は止めようと。
C:悪いけど、現時点では他人事です。だから疑問形なのです。ウクライナ側の当事者であればフザケルナと言うと思います。兵士の無駄死に?貴方が無駄死にと決めるのですか、傲慢ですね。少なくともウクライナ側は家族を守りたいという意思があると思います。死を美化するつもりはありませんが、どこかで一線を引く必要があります。子供を守るために凶器を持った犯罪者に立ち向かうことを否定できません。そもそも停戦を言うならバイデン大統領でなく、侵略戦争を仕掛けたプーチン大統領に呼びかけるべきでしょう。本末転倒です。
D:お前はロスケの偽旗工作員か。
A氏の「ロシアが潔く撤退するのと共に、クリミア半島を含めて、これまでに不当に制圧した区域を、全てウクライナに返せば、すぐにでも停戦できるからです。」は、まさに停戦拒否そのものです。
それによる兵士の死については何の関心もないようです。タカ・トシの漫才じゃないけど「欧米か!」って頭を叩きたくなりますね。
C氏は、「兵士の無駄死に?貴方が無駄死にと決めるのですか、傲慢ですね。」と切って捨てています。ウクライナ戦争では、代理戦争と言われているにも関わらず、「ウクライナ側は家族を守りたい」という麗しい理屈を信じて、私がウクライナ兵士の無駄死を悼む気持ちが「傲慢だ」というのです。まさに倒錯、プロパガンダに洗脳された典型例ではないでしょうか。
そして、家族を守るためといいながら、停戦はプーチンに言えと、出来もしないことを言って結局兵士も家族も死に追いやるのです。(といっても、ロシアはウクライナ市民を殺傷の対象にしていませんが)その意味に気が付こうともしないのです。
そして停戦提案やウクライナ批判の際、必ず出てくるのが、「お前はロスケの偽旗工作員か」です。
ロスケ!この言葉にこれを書いた人間性がすべて表れているといえるでしょう。