住民に被害が多く出たこのミサイル攻撃をテレビではここぞとばかりにロシア軍の非道さを責めている。

 

東部ドニプロの集合住宅にミサイル直撃、死者25人に…40人ががれきの下敷き

2023/01/15

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は14日のビデオ演説で、ロシア軍が首都キーウや東部ハルキウなど少なくとも10の都市や州に30発以上のミサイルを発射したと明らかにした。ウクライナ政府によると、東部ドニプロペトロウシク州の州都ドニプロの集合住宅にはミサイルが直撃し、子供1人を含む25人が死亡し、73人が負傷した。がれきの下敷きになっている安否不明者が約40人いるという。

 ウクライナ軍は20発以上を迎撃したが、エネルギー施設も被害を受けた。ウクライナ空軍によると、ドニプロの集合住宅に撃ち込まれたのは大型の空対艦ミサイル「Kh22」で、ウクライナとの国境に近い露西部クルスク州上空の爆撃機から発射された。

 Kh22はソ連時代の1960年代に空母攻撃を目的に開発された巡航ミサイルだ。弾頭重量1トンと破壊力が高く、超音速で飛行する。ウクライナ空軍は露軍がこれまで発射したKh22ミサイル約210発を「一度も迎撃できていない」とし、米国が供与を表明した地対空ミサイルシステム「パトリオット」など大型システムの必要性を強調した。

(引用終わり)

ロシア軍は市民を狙った攻撃はこれまでしていなかったはずなのに、この集合住宅爆撃はどうしたことだろうか、と腑に落ちなかった。

 

 敢えて説明するなら、この集合住宅に武器・弾薬が隠されていたためにミサイル攻撃したのかと考えた。しかし、この爆撃被害映像はあまりにも大きく、ロシア軍が仮に武器が隠されていたとしても、わざわざこんな攻撃をするだろうかという疑問があった。

 

 もう一つの説明は、またもやウクライナ軍のロシア非難のための攻撃だ。

今やウクライナ軍は壊滅状態だし、要塞と化していたソレダルの岩塩坑内のウクライナ軍も制圧したとうことで、ゼレンスキーはもう自力では勝てないことが明確となり、あとはテロとプロパガンダしか対抗策はなくなったので、今回のドニプロの集合住宅へのロシア・ミサイル攻撃と言われるものも、またもや自国民を犠牲にしたやらせと思ったのであった。

 

先ほどネットを見ていたら、この攻撃の真実が暴かれたような記事にぶつかった。

それはさすがにウクライナ軍が市民の住宅を狙ったものではないが、ミサイルはウクライナ軍のものである可能性は高いようだ。

 

それは少し前に、ポーランドにミサイルが撃ち込まれたが、ゼレンスキーはそれをロシアの仕業と言い張ったが、アメリカもEUもウクライナ軍の迎撃ミサイルの失敗と説明していた。

(実は、ロシアミサイルの迎撃失敗ではなく、本当にウクライナ軍がポーランドにミサイルを撃ち込んで、EUを直接ウクライナ戦争に引きずり込もうと画策したものであった疑いが濃いといわれている)

それと同様に、今回もウクライナ軍の迎撃ミサイルの失敗して、ドニプロの集合住宅に着弾、破裂したもののようだ。

 

その海外記事は、ゼレンスキー大統領の顧問アレストビッチが辞表を提出したとして、次のように報じている。顧問の辞表がなぜ問題なのかというと、この顧問は思わず真実を明かしてしまったから、責任を取らされたようなのである。

 

ゼレンスキー大統領顧問が辞任

 ウクライナの防空システムに関する発言をめぐるスキャンダルを受け

Sputnik 日本語版

ウクライナ東部ドニプロペトロウシク州ドニプロ市の住宅の一部がウクライナの対空ミサイルによって破壊されたことを認めたウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領の顧問、オレクシイ・アレストビッチ氏が、辞表を提出したと発表した。
 アレストビッチ氏は14日、ドニプロにある住宅の一部が破壊された原因はウクライナの防空システムであると発表した。

その後、同氏はウクライナ国民から猛烈な批判を浴び、住宅の一部が倒壊した理由に関する発言を撤回した。
 アレストビッチ氏は17日、「辞表をしたためた。私は文明的な行動の模範を示したいと思っている。根本的なミスを犯した。従って、辞任するのだ」とフェイスブック(ロシアでは過激派組織に認定され、活動が禁止されている)の自身のページに投稿した。
 これよりも前、ウクライナのオレクシイ・ゴンチャレンコ議員は、アレストビッチ氏の解任を求める署名を集め始めたと明らかにした。
 ゴンチャレンコ氏は、アレストビッチ氏がドニプロの住宅の一部が倒壊した原因について発言したことを受け、アレストビッチ氏を反逆罪で告発した。
 ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は16日、ドニプロの住宅が崩壊したのはウクライナの迎撃用ミサイルが原因であるというウクライナ側の言葉に注目し、ロシア軍はウクライナの住宅や社会インフラを標的にしていないと強調した。

(引用終わり)

 

大統領顧問という最高幹部が、嘘を発表するわけがないのである。

おそらくドニプロにある集合住宅がミサイルで破壊されたという報告を軍か諜報機関から受けたのだろう。その際、報告者はトップに真実を知らせた。ロシアのミサイルを迎撃しようとして失敗し、わが軍の防空用ミサイルが集合住宅に着弾してしまいました、と。

そして、この報告を受けた大統領顧問のアレストビッチが普通にかつ正直に

ドニプロにある住宅の一部が破壊された原因はウクライナの防空システムであると発表」

してしまったのだ。

 

日本の大本営発表と同じで、ウクライナ軍が失敗するわけがないと思っている政府関係者は、生のアレストビッチの発表を聞いて激怒した。ことの重大さを知ったアレストビッチはもう辞任するしかないと観念して辞表を提出するに至ったのではないか。

 

もちろん、こんな大統領顧問の辞表理由など主流メディアでは報道されないから、この残虐な市民住宅攻撃は、鬼か悪魔のロシア軍がやったことだと刷り込まれることだろう。

と書きながら、ネットニュースを見ていたら、毎日新聞が同様のことを報道していた。

偉い、毎日!

 

ウクライナ高官が辞任表明 ミサイル攻撃巡る発言で非難浴びる 毎日新聞 -

 ウクライナのアレストビッチ大統領府長官顧問は17日、ネット交流サービス(SNS)で辞任の意向を表明した。ウクライナメディアが報じた。アレストビッチ氏は、東部ドニエプロペトロフスク州の州都ドニプロで14日に起きたロシア軍による集合住宅へのミサイル攻撃を巡り、ウクライナ軍の迎撃によって集合住宅に着弾したと発言し、非難を浴びていた。」

(引用終わり)

 

鈴木宗男氏が正論を述べている。またバカ政治学者岩田温らがまた叩くに違いないが、聞くべき価値は十分にあるのである。

 

鈴木宗男氏が主張 報道が不公平で「ウクライナに同情が寄る」ロシア兵の死者数報じられない

1/17(火) デイリースポーツ

「日本維新の会の鈴木宗男議員が16日、更新したブログで、ウクライナ人が何人亡くなったというニュースは出るのに「ロシア人が何人死んだというニュースは出ない」と疑問を投げかけた。

 

 宗男氏は「ウクライナ紛争の報道で、ロシアが攻撃しウクライナ人が何人亡くなったというニュースは出るが、ウクライナの攻撃によりロシア兵、ロシア人が何人死んだというニュースは出ない」と指摘した。その上で「メディアは公平とか公正を旨としてと、よく使うがウクライナ問題に関しては圧倒的にウクライナの報道量が多いと感じる。こうした流れに視聴者も段々引きずられ、ウクライナに同情が寄る面が出てくるのではないか。」と主張。ウクライナ側の情報量が多く、報道の公平性が保たれていないために、ウクライナに同情が集まっているとした。

 

 さらに「それぞれ世界でたった一つの命である。命を守るためには『停戦』しかない。メディアから『停戦すべきだ』という発言がないことは残念である。15日のワシントンにおける岸田総理の記者会見でも停戦に向けての言及はなかった。『核なき世界』という前に、先ずは『停戦』と思うのだが…。」と従来通りの持論を展開した。」

(引用終わり)

 

「ウクライナに同情が寄る面が出てくる」という理由を挙げての報道の公平性が保たれていないという鈴木氏の指摘はあまり賛成できないが、「メディアから『停戦すべきだ』という発言がないことは残念である。」という発言には全く同意する。敗戦国日本が平和を訴えるなら、まずは「停戦を」と訴えるべきだし、アメリカにすり寄ってゼレンスキーに金と武器を配るのでなく、停戦の仲介という大事な仕事をすべきなのである。野党もゼレンスキーに拍手など送らずに、戦争止めろと要求すべきなのだ。