ポーランド東部に2発のミサイルが着弾し、2名が死亡したというニュースが朝から世界を騒がせた。

私はこれを聞いて「ああ、またロシアに濡れ衣を着せるために、ウクライナがポーランドにミサイルをぶっ放したな。ザポリジャ原発砲撃と同じことをまたやらかしたか」と「普通に」思ったのであった。

しかし、これにポーランドはどう出るか。ロシアが撃ち込んだとウクライナの嘘を本気で信じ込むと偉いことになるなあ。ポーランドもロシアに報復ミサイルを撃ち込まないと様にならないし、ロシアはやっていない攻撃で仕返しをされたなら、当然ポーランド国内にミサイルを撃ち込んで収拾がつかなくなり、ヘタをすると本当の第三次世界大戦に拡大するかもなあ。ゼレンスキーは、してやったりとひとりほくそ笑むかもしれないなあ。とんでもないことをゼレンスキーはやる、ホントに許せんキチガイ大統領やなあ、と。

 

しかし、アメリカは一歩踏みとどまった。

バイデンが「軌道を考えると、ミサイル がロシアから発射された可能性は低い」と早々と述べたのだ。

これで世界戦争危機の確率はかなり低くなった。ゼレンスキーは怒り狂っているだろう、と

 

しかし、報道では「ロシア製のミサイルがポーランドに着弾した」といちいち「ロシア製」という言葉を頭に付けて伝える。これはマスコミ全体がミサイルを発射したのはロシアだと印象付けたい意図がありありだ。

もちろん、ウクライナのミサイルは、S-300 防空システム用のロケットを含むソ連製のミサイルの在庫を今も維持しているというから、「ロシア製のミサイル」という言い方は間違いではないが、このピリピリした状況でまだ誰がなぜ撃ち込んだかわからないのに、わざわざ「ロシア製」という言葉を使う必要などないわけだが、如何にマスコミが常軌を逸して、プーチン嫌い、バイデン大好き、戦争も好き、ロシア軍兵士が殺されるのが好き、ウクライナの嘘が大好き、頭のおかしいゼレンスキーが大好きにのめりこんでいるかよく分かる。

 

このミサイル着弾の「可能性」として幾つか考えられるが、NHKやテレ朝などマスコミは

①ロシア軍が誤射

②ロシア軍ミサイルの迎撃に失敗したウクライナ軍の対空ミサイルの流れ弾が着弾

③ロシア軍が故意にポーランド領内を攻撃

の3つの可能性を挙げていたが、もう一つあるはずなのに、皆スルーしている。

第4の可能性は、「ウクライナ軍が故意にポーランド領内を攻撃した」というものだ。

 

これはまさにザポリジャ原発砲撃やクラマトルスク駅(4月)にウクライナ軍がミサイルを撃ち込んで自国民を殺害したにも関わらず、ロシア軍に濡れ衣を負わせたことの再来だ。

つまり、今までのウクライナ軍の嘘を見ていれば、今回のポーランドへのミサイル着弾もウクライナ軍の仕業と考える方が納得性があるのだ。

だから、ゼレンスキーはこの報道を受けて、すぐさまロシア軍によるミサイル攻撃だと非難したではないか。ゼレンスキーはウクライナ軍が撃ち込んでNATOを戦争に巻き込もうという魂胆だ。

 

しかし私は今回の事件はゼレンスキーの意図的攻撃ではないとみている。恐らく、ロシア軍ミサイル迎撃に失敗したミサイルがポーランド領内まで飛んでいってしまったのではないかと思っている。

なぜなら、もしゼレンスキーの意図的なものなら、英米の諜報機関と結託してやったに違いないが、今回は早々とバイデンがロシア軍のミサイルではない可能性を指摘したからである。

もしいつものようにロシアを貶める謀略なら、こんなコメントはしないし、全部嘘で固めた報道をさせれば、嘘も真実になるのである。

 

しかし、今回はアメリカはロシア軍のせいにしなかった。それは米国が絡んでいない証拠である。

といっても、ウクライナ軍独自にポーランドに撃ち込んだ可能性は否定できないが。

 

如何に戦争好きなアメリカでも世界戦争にまで発展させることはやりたくないということがこれで分かった。

これまでのウクライナの嘘、ロシアのせいにする嘘、虐殺だ、拷問だ、レイプだ、砲撃だ、発電所破壊だ等々のロシアのせいにする嘘は、いくらやっても、言っても世界戦争に拡大する心配はなかった。

 

しかし、今回のポーランドへのミサイル着弾を、ゼレンスキーの言いなりにロシアのせいだとするとウクライナ戦争はウクライナ対ロシアでなく、NATO対ロシアの戦争、つまりアメリカ対ロシアの戦争になってしまうではないか。

 

そういう意味で、今回初めてバイデンはいい仕事をしたのである。といっても原稿を読んだに過ぎないが。

元々アメリカは、ウクライナ戦争の泥沼化、アフガン化が目的だった。つまり戦争をウクライナ国内に限定していつまでも戦争を続けて、ロシアを疲弊させることが目的だった。その割に疲弊したのは西側諸国だったが。戦争は地域的に限定されねばならなかったから、NATO対ロシアという直接戦争などもっての他だったのだ。

 

しかし、ゼレンスキーはちがう。ウクライナ国内の戦争からヨーロッパ全体の戦争に巻き込みたくてしかたがなかった。だから、NATOに早く加盟して核爆弾を保有してロシア占領地に使いたいし、そのためにも全面的かつ直接的にNATOが先頭に参加してほしかったのである。

そういう意味では、今回の件でゼレンスキーの意図が達成されなかったから、かなり怒っているだろうことが想像できる。

 

アメリカは一歩とどまったのだが、それは世界戦争に発展することを嫌がっただけで、ウクライナ戦争の泥沼化、アフガン化は目的とするところなのだから、戦闘自体はこれからもずっとずっと続くのである。またもや中間選挙をバイデン民主党が盗んだから、和平は更に遠のいたのである。

 

しかしゼレンスキーは諦めない。また何かを仕掛けてくるに違いない。

 

追加⇒今日11.17の記事で追加修正し独立させました。そちらもどうぞ。

 

謎の路上芸術家バンクシーがウクライナに行って、現地の崩れた家の壁にいくつもの落書きを書き散らしたようだ。

そのなかで特徴的なものは、柔道着姿のプーチンが子供に投げ倒されているというものだ。

芸術家に戦争を描かせると底の浅さがばれてしまうのである。このバンクシーの絵もそういう意味で単なる素人落書きにすぎないことがわかった。とてもいいことだ。

出川哲朗の言葉が思わず口をついて出てくる。

「お前は、バカか?」

テレビで橋下徹もバカをさらけ出している。

「凄いメッセージ力ですよね。この柔道着の絵なんて、まさにBBCの解説の通りに僕は受け止めてしまう」(めざまし8)

アホか!