私がいつも不思議に思うのは、常識的に考えて事件性が高いにも関わらず、その方向での捜査はおざなりで、単なる事故として、大量の捜索員を動員して探し回っている印象を受けることである。

今回の千葉・松戸の女児不明事件についてもそんな感じがしてならない。

一応は事故と事件の両面で捜査しているとはいうものの、事件性の観点からの捜査状況はみえてこない。

(本当は、警察署は鋭意やっているかもしれないが)

 

千葉 松戸 女児不明 帽子発見の周辺など下流にも範囲広げ捜索

2022年9月29日

今月23日から行方が分からなくなっている千葉県松戸市の小学1年生の女の子の捜索は29日も続けられています。女の子の帽子が見つかった周辺など下流にも範囲を広げて調べることにしています。

千葉県松戸市に住む小学1年生の南朝芽さん(7)は今月23日、自宅から近くの公園に1人で出かけたまま行方が分からなくなっていて、警察や消防による捜索が29日も続けられています。
これまでに自宅近くの公園からおよそ900メートル離れた流山市内の防犯カメラに朝芽さんとみられる女の子がキックスケーターに乗って通りすぎる様子が写っていたほか、隣にある公園では朝芽さんのキックスケーターが、さらにおよそ300メートル離れた江戸川の河川敷では靴と靴下が見つかっています。
また、28日はこの河川敷からおよそ1キロ下流にある松戸市内の取水口で帽子が新たに見つかりました。
帽子には「さや」とひらがなで名前が記されていたということで、家族が本人のものと確認したということです。
このため、29日は靴などが見つかった河川敷に加えて、帽子が見つかった周辺など下流側にも範囲を広げて江戸川の両岸の捜索が行われていて、ボートから水中を確認したり、ダイバーが潜ったりして手がかりを探していました。

(引用終り)

 

女児が行方不明になった経緯等についての報道から、私はすぐにこれは、誘拐等の事件ではないか感じた。

というのは、キックスケーターの見つかった場所と靴と靴下が離れた場所で見つかったこと。さらに、しかも、川までは雑草が生い茂っているにも関わらず、脱いだ靴下が見つかったことだ。

 

また今日になって女児の帽子が川の下流で見つかったことも事件性をうかがわせる。

というのは、靴、靴下、帽子は全て女児が誤って川に転落したことをうかがわせる証拠ばかりで、逆にそこにある意図、つまり事件ではない事故で川に転落したんですよ、という意図を。拉致又は誘拐犯人の意図を。

 

この女児は見かけは大人しそうだが、キックスケーターで離れた公園まで一人で遊びに行くなど活発なところを見せている。しかし、もう夏も終り、それほど暑くもない午前中に、しかも本当は母親と一緒に公園で遊ぶ予定であったのに、靴も靴下も脱いで川に入ろうとしたなんて考えられないではないか。

特に川までは雑草が生い茂っていて、川に入るために靴と靴下を脱ぐなんてことは考えられない。真夏で余程の暑さに耐えかねたわんぱく坊主ならそういう行動もありえるが、まだ小学1年生の女の子がやる行動とは思えない。

 

私の勝手な推理をするなら、これは女児を誘拐した犯人が女児を隠すあるいは見つけられないようにするために、ことさら川に転落したという警察等にミスリードさせるトリックではないかと考える。

帽子もその際に川に投げ捨てたのではないか。

 

警察はこの誘導に引っかかって、事故で転落したものとして川の周辺や下流の捜査ばかり集中している。

犯人が女児を誘拐したとしたら、警察等の捜索は、犯人の思う壺になっているのではないか。つまり女児は川になんかいないのではないか。いくら探しても無駄ではないか、と。

 

3年前に山梨県道志村キャンプ場で行方不明になった女児の捜索も事件より事故の観点ばかりで捜索をしていた。その後女児の骨が女児が行きそうにないところから発見されても、まだ事件としてほとんど騒がれていないような気がする。警察はそんなに事件として捜査することが嫌なんだろうか。

 

今回の松戸の女児行方不明事件は、川の捜索より監視カメラの徹底調査、ドライブレコーダによる画像の提供を進めて、ハッキリ事件として捜査すべきではないかと思うのである。

 

<追伸>

母親が意味深というか通常にないコメントを発表しました。先ほどNHKニュースで伝えています。

これは女児が事故で川に転落したのではなく、誘拐又は拉致されてどこかに隠されているのではないか、まだ命があるのではないか、という母親の願いと拉致犯への訴えだと思います。

警察はどう思っているのでしょうか。誘拐の可能性があるなら、警察として下手に騒がない方がいいと思っているかもしれません。

ボランティアに対してまで、捜索は一時的に止めてほしいとまで訴えています。

 

「さやが居なくなって、もう6日目です。もしも、さやを保護して下さっている方がいらっしゃいましたら、その方にお伝えしたい事がございます。さやの側に居てくださっているのであれば、どうか人が多い安全な場所にそっと離していただきたいです。

コンビニなどの狭い屋内ですと、さやは走り回って逃げてしまうので、例えば広めの公園や、大きめのショッピングセンターなど、他の人がさやを見つけてくれる安全な場所で、1人で離してあげてください。

ボランティアとしてお力添え頂いている方々には、街中での捜索を止め、私共家族と一緒に待っていただきたいと思っております。保護してくださっている方がさやをお家に帰しやすい環境を、作って待ちたいと思います。

さやは、保護してくださっていた方と過ごしていた時間のことを覚えてはいても、口に出して表現することはできない子です。少しでもはやく、さやがお家に帰れるようにそっと送り出してくだされば、私共はそれ以上何も追求するつもりはありません。どうか、よろしくお願いいたします」