今日のニュースは、ロシア・プーチン大統領が予備役30万人の部分的動員令を発令したこととそれに反発するロシア住民の姿だ。もちろんいつものように西側が流す大げさなプロパガンダニュースといえるが。

 

TBS

ロシアのプーチン大統領が表明した予備役30万人の動員。これに反発しロシア各地で「子どもの命は渡さない」などと抗議デモが相次ぎました。全国規模のデモはおよそ半年ぶりです。

「戦争反対!戦争反対!」「プーチン大統領を塹壕に!」 21日、首都モスクワに集まった市民たち。 「戦争反対」などとシュプレヒコールをあげ、抗議しました。

デモ参加者 「彼らは最も大切な子どもの命を奪おうとしています。私は自分の子どもの命は渡しません」この市民の抗議デモには治安部隊が対応しました。デモの参加者を次々と拘束し、こうした光景はロシア各地で見られました。人権団体はこれまでにロシア全土の38都市で1300人以上が拘束されたと明らかにしています。

モスクワ市民 「一体なんのために動員が必要なのでしょうか。息子は兵役を終えましたが、もしかしたら呼ばれるかもしれません」「知り合いがきょう、軍に連れていかれました。兵役を終えた友人たちにとっては他人事ではありません」

一方、独立系メディアは、ロシアから国外に向かう航空券が高騰し、一部は売り切れになっていると伝えていて、動員を避けるため出国する動きも出ているようです。

(引用終り)

 

このように報じられるロシアだが、圧倒的にプーチンは支持されており、ロシア国民の多くが「戦争反対!」とか「彼らは最も大切な子どもの命を奪おうとしています」なんて思っている訳ではないだろう。

ロシア国民はこのウクライナとの戦争の経緯と意味とウクライナの残虐性を十分知っているから圧倒的にプーチンを支持しているのである。

 

そもそもデモ隊の抗議行動があるということは、それなりの自由がロシアでは許されているということである。

ウクライナは今やネオナチ全体主義国家として、ゼレンスキーに反対する党は全て禁止され、反対の有力者は逮捕・粛清・暗殺されているのだ。市民は徹底的に弾圧され、ゼレンスキー政府に反対する自由など全くなく、反対すれば即逮捕の抑圧・牢獄国家に成り果てている。ロシアの自由さとは比べものにならない。

 

ロシアの市民はプーチンに「戦争反対!」を叫ぶことができるが、ウクライナでは即逮捕・拷問が待っている。

そして、動員については、ロシアは軍隊経験がある予備役に限られるが、ウクライナは街を歩いている人間を逮捕するがごとくに軍隊に強制的に放り込むのである。または、凶悪な犯罪を犯した囚人が解放されて軍人になっているのである。

ウクライナでは母親が「彼らは最も大切な子どもの命を奪おうとしています。私は自分の子どもの命は渡しません」なんて声を挙げることすらできないでじっと我慢するしかないのである。

しかも、ウクライナ軍人の損耗率は甚だしく高く、軍人として連れていかれれば、かなりの確率で死ぬしかないのだ。それでもゼレンスキーに反対の声を挙げることができない。

 

最近ロシア軍が発表した両国の兵士の損耗数をみてみよう。ショイグ国防省大臣が発表した。

ロシアは陸軍全体で約80万人、ウクライナは約20万人(非軍事組織13万人)と言われている。

ウクライナ戦争に参加しているロシア軍兵士は(よく知らないが)15~20万人程度ではないか。

そして、死亡者はロシア軍約6,000人、ウクライナ軍61,000人である。

 

「ウクライナでの特別軍事作戦で、合計5,937人のロシア軍人が死亡したと、セルゲイ・ショイグ国防相が発表した。戦場で負傷した人の数は明言しなかった。

 彼によると、2月24日以降、ウクライナ軍はすでに人員の半分を失っており、61,207人の軍人が死亡、さらに49,368人が負傷しているという。

 

の記事からすれば、ウクライナ軍は全体(非軍事組織含め)の18%が死亡、負傷も含めた死傷者は、33%にも達している。

しかし、普通に考えると、死亡者数より負傷者数のほうが多いはずだから、死傷者はウクライナ軍全体の4割に達しているはずで、これはもうウクライナ軍は壊滅状態といっていい。

 

また、先般イジュムでの集団埋葬墓地をウクライナは勝手に虐殺だと捏造したことを記事に書いたが、そのなかで、ウクライナ兵士の埋葬について、

「ロシア軍司令部はウクライナの司令官に繰り返し連絡を取り、死者を集めるために葬儀チームを送るよう依頼していた。これらのチームの安全を保証するために、人道的回廊も計画されました。しかし、ウクライナ軍司令部は反応せず、ウクライナ兵はロシア兵によって埋葬された。」

と「ドンバス・インサイダー」が報じていると書いたが、ウクライナ軍は何て冷たい奴らだと思ったが、そうではないらしいのだ。

 

ロシアのニュースが次のように報じている。

キエフが殺害された人々の統計をどのように操作するか

本日、セルゲイ・ショイグ国防相は、特別軍事作戦中のロシアの損失を発表し、部分的な動員によって誰が影響を受けているかを説明した。

ラジオ「Vesti FM」の番組「Full Contact」でのセルゲイ・ショイグによるこの声明は、プレゼンターのウラジーミル・ソロビョフとドンバス・エフゲニー・ポドドゥブヌイのVGTRKの軍将校によって議論された。

この放送の中で、ジャーナリストは、敵の損失について話すことは可能であるだけでなく、必要なことだとも述べている。ポッドドゥブニィ氏によれば、「破滅的だ」という。ウクライナ軍も民族主義者の大隊も、それを背負っている。

同時に、死者の数が非常に大雑把な見積もりである理由も説明された。しかし、すでに明らかなのは、キエフ政権が数字を操作していることである。

「キエフが公式に発表している死傷者数には行方不明者は含まれておらず、キエフ政権の武装勢力の死者は膨大な数に上る」とポドドゥブニィは述べた。

 

例えば、最近イズームで、VGTRKの撮影隊は、殺された敵の遺体がロシア軍によって回収される様子をその目で目撃した。私たちの偵察兵はウクライナの旅団の司令官に、自分たちの遺体を人道的方法で与え、埋葬するための人道的休止を発表するという提案をした。

「この提案は断固として拒否された」とジャーナリストは語った。

彼は、このアプローチは部分的にはキエフ政権の政治的意思によるものだと信じている

- このようにして、それは損失の数で「だまされる」。

「そして今、彼らは『ロシア・テロの犠牲者』と宣言されている」とソロビョフは反応した。

ポドゥブニーは、彼の意見では、これもキエフの西側軍事顧問のアプローチによるものだと付け加えた。「一体なぜ、これらのウクライナ人は、ワシントンの連中によって考慮されるべきなのだろう、一体なぜ?」と、軍司令官は言った。

(引用終り)

 

つまり、死亡した自軍の兵士の埋葬を拒否するウクライナ軍は、その理由としては政治的配慮で戦死者数を少なくするためだったのである。

恐らく現地のウクライナ軍兵士は仲間を自分たちの手で埋葬したかったはずだ。
しかしキエフからの命令で埋葬出来なかった。戦死者を少なく見せるために。現地の軍人の怒りは耐えられないほど高まったのではないか。
そういう非人道的な措置が、またもやロシア軍虐殺のプロパガンダに使われたのだ。
ネオナチ・アゾフのような狂気の兵士でない限り皆ゼレンスキーとその政府を恨んでいると想像される。

 

つまり、ウクライナの軍人には戦う大義がない、初期は騙されてあったかもしれないが、今やネオナチ兵士以外は戦う大義を信ずる兵士はほとんどいないのではないかと思うのである。

ウクライナ兵士は、ウクライナの自由でも独立のためでもなく、ネオナチの為に命を落としている。ゼレンスキーはせっせと戦争で金儲けをしており、こんな狂人のためにウクライナ兵士は命をささげているのである。ロシアとウクライナどちらが地獄なんだろうか。

 

だから、今やウクライナ政権は戦争を自国民の兵士でなく、NATO及び傭兵に移行していると言われる。

 

Sakerブログへのバチウシュカ寄稿

「明らかに、ウクライナで唯一確かなことは、西側の侵略がペンタゴンとブリュッセル(EU)の怪物連中が一元的に「陰で糸を引いて」されていることである。

現在、NATOに誘導され、西側の傭兵が主導し、西側が武装したキエフ軍が、ハリコフ、ケルソン、その他東ウクライナ周辺で連合国に対して反撃していること、アゼルバイジャンがアルメニアに対して新たに攻撃を加えていること、モルドバ南部で新たに特殊部隊が演習していること、グルジアから「住民投票で」対露戦争の新しい脅威があること、そして、カザフスタンの指導者が新たにロシアに対して不誠実な態度を示していることである。

9月14日のタジキスタン-キルギス国境での新たな摩擦、バルト諸国におけるロシアとロシア人への絶え間ない攻撃、そして米国・英国・EUのロシアに対する超攻撃的な言動は、決して偶然のものではない。これらのことから、第三次世界大戦と核によるホロコーストが間近に迫っていると予測する人もいる。

ウクライナ国内では、戦争は欧米によってエスカレートしている。3月以来、誰もが、これがロシアとウクライナの間の戦争ではなく、ロシアと欧米の間の代理戦争であることをはっきりと見てきた。

ウクライナは、単なる戦場であり、欧米侵略の口実だ。

実際、キエフ軍エリートの大半が死亡したか、負傷したか、捕虜にされている今、戦闘しているのはウクライナ軍服を着た欧米傭兵とNATO特殊部隊なのだ。(後略)」

(引用終り)

 

バチウシュカははっきりと「実際、キエフ軍エリートの大半が死亡したか、負傷したか、捕虜にされている今、戦闘しているのはウクライナ軍服を着た欧米傭兵とNATO特殊部隊なのだ。」と書いているのである。

もうウクライナ国家はまともな国の形を成していない。

ロシア・プーチンの独裁を報じるより、ウクライナの真実を報じるべきなのである。

もう少しウクライナ国内の抑圧実態を引用しておこう。

 

ウクライナ/ゼレンスキーは学生の反体制派を誘拐し、野党を禁止し、独立系メディアを閉鎖し、とんでもない戦争犯罪を犯し、退廃的な労働法を押し付ける。

 国際主義者360° 2022年8月20日

ドミトリー・コヴァレヴィッチ

ウクライナ国内の反対意見

国内の反対意見と戦うために、ウクライナ国家は国民に、"裏切り者"や"協力者"とレッテルを貼られた連中に対して声を上げるよう奨励している。当局の行動を批判したり、ロシア連邦による軍事介入に対するウクライナ当局の責任をあえて宣言したりして「疑わしい」振る舞いをする人々は、デフォルトで裏切り者とみなされる。

ウクライナは、ゼレンスキー政権下で、ますます警察国家になっている。

2014年のマイダン・クーデター以来、CIAによって支援されてきた諜報機関(SBU)の規模は、ウクライナがアメリカより遥かに小さいFBIの規模に匹敵する。

最近、ウクライナにおける"犯罪行為"のニュース報道は、公共交通機関を利用しながらロシアのテレグラムチャンネルを読んだ罪で、裁判所で有罪判決を受けた女性の物語を語っている。ソビエトウクライナ共和国の旗を所持していることが判明した男。そして空港の建物を撮影したティーンエイジャー。

デジタルトランスフォーメーション省は、欧州連合と米国の支援を受けて、2019年にウクライナに設立された。それは反対意見を沈黙させる戦略を実行する一環である。

同省は、「協力者報告書」を正しく記入する方法に関するガイドラインを、「敵」の容疑者の知人に指で示すまでになっている。同省はチャットボットに送った典型的な手紙を引用している。

「彼の妹はロシアのために戦っている分離主義者の妻です。彼らは連絡を取り合い、市内のわが軍の所在地に関する情報を交換している」と語った。

多くの場合、そのような非難は、単に古い個人的なスコアを解決する方法になる。これらは、ナチス・ドイツ占領の時代にウクライナを特徴づけたユダヤ人に対するポグロムの不快な記憶を呼び起こす。

最近の最もひどい事件の1つは、キエフの南80kmにあるビラ・ツェルクヴァ市の大学からの学生、エルビラ・ホメンコの追放でした。エルビラは獣医学科の学生で彼女は、敵は親切に扱われるべきであり、肉を食べず、ウクライナ軍を支持せず、人々の殺害を支持しないと書いた。彼女は彼女の信念と意見を強く維持するヒッピーと平和主義者のようなものとして記述されている。

7月末に, 彼女は大学から追放され、SBUに非難された。エルビラはそれ以来、跡形もなく姿を消した。警察は娘を弁護する母親の供述を受け入れることを拒否し、母親を軽蔑して扱っている。

 

ウクライナで広範に広範に広がる反ロシア洗脳を実行するため、ゼレンスキー率いる政府は、すべての野党政党を禁止し、批判的なメディアを閉鎖した。過去二年間、ウクライナのテレビ局の半分は、親ロシア派の同情で非難され、放送を止めた。2022年2月以降、残りのすべてのメディアは反逆罪で告発されるという脅迫の下で、大統領府の見解のみを中継する義務があることになった。

この間、野党の生命綱領(社会民主主義)、共産党、社会党、「社会主義者」、左翼勢力連合、シャリジ党、ウクライナ進歩社会党、ウクライナ労働党は禁止され、その財産は押収された。以前は、党の活動のみが中断されていたが、党の財産の差し押さえは新たなエスカレーションである。禁止された政党のリストが明らかにしているように、彼らは大部分が左翼だ。彼らの「過ち」は、ドンバスに対して行われた8年前の紛争(これがウクライナにおけるロシアの特殊作戦開始の理由となった)に対する彼らの不承認だ。

2022年7月、ウクライナで最も裕福な億万長者リナト・アフメトフ(フォーブス・ウクライナの国内で最も裕福な人々のリストでナンバーワン)は、彼と彼のメディアがゼレンスキーのオフィスに非常に忠実であったにもかかわらず、彼のメディア保有の支配を放棄した。何百人もの従業員が職を失った。アフクメトフによるこのビジネス上の決定の"論理"は、ウクライナの億万長者は、彼または彼女の個人的な利益を前進させるために使うことができなければ、高価なメディアを所有する必要はなく、"単に"当局の見解を伝えるのに役立っているということだ。

 

戦時中の兵役に抵抗する

ロシアの軍事作戦が始まって以来、何十万人ものウクライナ人男性が徴兵され、何千人もの人々が兵役をかわすために国境を越えて不法に逃げた。何百万人もの女性も国を去り、多くの製造施設が停止状態になっている。通常の公益事業でさえ人員不足であり、首都キエフの多くのレストランはシェフや他のスタッフが去ったため閉鎖された。

7月、ウクライナ内務省は、軍人年齢の男性が使用する45の避難経路の廃止について報告した。捕まった人々は徒歩、車、またはボートで移動していた。ある進取の気性に富んだドラフトドジャーは、ダイビングスーツを着て川を泳いで渡って国を出ようとした。逃亡者を指導する者たちが請求する料金は、1,000米ドルから20,000米ドルに相当する。

強制徴兵がもたらされ、莫大な戦闘損失のために激化した。ゼレンスキー率いる党の議会派閥の党首デイビッド・アラカミアは、損失は1日あたり約1,000人の死傷者にのぼると述べている。ブリティッシュ・デイリー・メール紙は7月、死者数が月に約2万人だったと報じた。しかし、ウクライナの損失に関する公式統計は、国防省によって機密情報として扱われている。

 

多くのウクライナの戦死者の一人のための葬儀。

「死者の数は戒厳令下の国家機密である。これは、軍の便宜と、敵がこれらの数字を知らず、彼ら自身の機会のためにそれを使うべきではないという事実によるものだ」とアンナ・マリヤール国防副大臣は7月14日に述べた。

経済的には、ウクライナは、欧米のパートナー政府や国際銀行からの融資で、ほぼ独占的に生き延びている。公共予算の支出は30%程度しか賄えていない。政府支出の主な分野は、驚くことではないが、軍事である。ウクライナ軍は、ある程度までは、アメリカ合州国、イギリスや他のNATO諸国の傭兵部隊と表現できる。

イデオロギー的には、ウクライナ当局は公然と、自らを"野蛮な東"と戦争をしている"文明化された欧米"の一部だと位置づけている。

「我々はヨーロッパの国のヨーロッパ軍だ。敵は、古き良き西側のまともな軍隊によって、一貫して、組織的に、計画通り、予想通りに破壊されるだろう」と、大統領府長官顧問のアレクセイ・アレストヴィッチは最近述べた。

しかし、この軍隊にとって、その新兵のかなりの部分は、街の通りや公園や職場から奪いさられている。2月以来、18歳から60歳までのウクライナ人男性は出国を禁じられている。

(引用終り)

 

ここにはロシアよりも抑圧的でひどいウクライナ・ネオナチゼレンスキー支配の状況が書かれている。ロシアを非難するマスコミはまずウクライナのことも報じてからロシアを云々しないと公平ではないだろう。

といっても、西側マスコミが公平で正義であったためしはないのだけれど。