ウクライナ戦争に関して、以前紹介したブログ「百々峰だより」の作者寺島隆吉氏(国際教育総合文化研究所・所長、岐阜大学名誉教授)は、コロナ感染やワクチンについても詳しく持論を述べています。

 

ウクライナ戦争については、「「ウクライナ問題の正体1、2」を、コロナ感染については、「コロナ騒ぎ 謎解き物語1、2、3」と合わせて5冊もの書籍を出版しています。凄いことだと感心します。

 

最新の「百々峰だより」ブログ記事では、昨日、今日と連続で「コロナ騒ぎの復活は何を意味するか、その1、その2」を書かれています。

長い記事(別途引用紹介したいと思っています)なので直接ブログにアクセスすることをお勧めしますが、その中でビックリすることが書かれていました。

 

「…PCR検査による感染者拡大を理由に病院や介護施設では面会謝絶しているところがほとんどなので、入院者・入所者は妻や息子や孫にも会えず、それで気持ちが落ち込んで免疫力低下→死亡になりかねません。
 事実、私(78歳)は、埼玉の施設に入院している弟(75歳)にお見舞いに行きたくても、「感染者拡大=面会謝絶」という理由で面会できませんでした。
 岐阜から埼玉まで遠距離であるにもかかわらず、いま会わないと永遠に会えなくなるかも知れないと考え、思い切って重い腰をあげ、面会に行こうと決断したにもかかわらず、この私の願いはかないませんでした。
 だからこそ、どういう検査をしているかが気になって、岐阜新聞・岐阜県庁・岐阜市役所に電話をして「どのようなCt値を使って検査しているのか」と尋ねてみたところ、驚いたことに、増幅回数(Ct値)という概念すら知らなかったのです。(後略)」

 

私も私のブログ記事の中で何度もPCR検査の問題を指摘し、Ct値によっては感染者数が増えたり減ったりし、今日本で適用しているCt値(35~40)では、疑似陽性者が7~8割も出てしまうのではないかと指摘してきました。つまり、コロナ感染問題を検討するうえで基本的な概念なわけです。

 

寺島氏はこの文章の前で、以下のように指摘しています。

「…大手メディアの話題には、内外を問わず、一致した奇妙な振幅があります。
 つまりコロナが沈静化し、逆にワクチン被害が一般人の目に見えるようになったとき、コロナ騒ぎがメディアから姿を消しウクライナ問題がメディアを賑わせました。そして、コロナの「悪魔化」が、ロシアとプーチン大統領の「悪魔化」へと一変しました。
 そしてゼレンスキー大統領の「英雄化」とキエフ軍の「進撃」「勝利」がテレビ画面を占領することになりました。
 しかし、最近は、ロシア軍が意外と強いことが分かり、むしろキエフ軍の劣勢が伝えられると、今まで自分たちが言っていたことの間違いを認めるのが都合悪くなったのでしょうか、再び話題がコロナ騒ぎに戻ってきた感があります。
 日本のメディアの場合、これには二つの要因があるように思います。
 ひとつは、安倍晋三元首相が殺され、岸田政権が元首相を「国葬」にしようとしたら、予想外に国民の反対が強く、支持率が急落したので、国民の関心をコロナ騒ぎへと転換させようとしたとも考えられるからです。
 なぜなら拙著『コロナ騒ぎ 謎解き物語3』の最終章で詳述したように、コロナの感染率はPCR検査を使えば、感染者が急増しているという数値は簡単に捏造(ねつぞう)できるからです。
 その増幅回数(Ct値)を操作すれば、あっという間に感染者は増えるからです。ですからWHO(世界保健機構)もCDC(アメリカ疾病管理予防センター)も、PCR検査を使う際には「要注意」を呼びかけましたし、CDCに至っては、2021年12月末日をもってPCR検査の使用をやめると宣言し、今は使っていないのです。
 ところが私が『コロナ騒ぎ 謎解き物語3』で、このことを強く警告したにもかかわらず、日本では相変わらずPCR検査が使われているようです。
 大手メディアも私の知るかぎり、どのようにして感染者数を把握しているかに関心をもっていません。これでは政府がコロナ騒ぎを利用して世論操作をすることは極めて容易です。(後略)

 

まさに寺島氏の書かれる通りなのですが、ただ少し私と意見が異なる点は、

コロナの感染率はPCR検査を使えば、感染者が急増しているという数値は簡単に捏造(ねつぞう)できるからです。その増幅回数(Ct値)を操作すれば、あっという間に感染者は増えるからです。」

と書かれていますが、日本政府は操作可能なCt値を操作しているようには見えないことです。最初からずっと感染者が高止まりするようにCt値を世界と比較してずっと高めに設定し続けたことです。

 

もし、政策的に感染数をコントロールしたいなら、今回の第7波ではCt値を下げてもよかったのにそうしていません。

それは、政府が国民をワクチン漬けする(つまりワクチンを製薬会社から大量に買い込みを政治的に強いられている)ために、いつまでも感染者を高め誘導し続けていると思われるからです。

 

しかし、どちらにしても問題あるCt値について、ネットでは当然のように指摘されていても、地上波テレビや新聞(購読していないので勝手な想像ですが)はCt値を問題にしようとしない。2類から5類へとか全数調査の見直しとかの中に、Ct値の適正水準も議論にすべきなのにそんな言葉は見たことも聞いたこともないのです。

 

そんな中で、寺島氏の指摘、

どういう検査をしているかが気になって、岐阜新聞・岐阜県庁・岐阜市役所に電話をして「どのようなCt値を使って検査しているのか」と尋ねてみたところ、驚いたことに、増幅回数(Ct値)という概念すら知らなかったのです。」

は驚くばかりです。

岐阜の新聞や岐阜県庁だけがアホなんでしょうか。そうではないでしょう。知っている自治体も少しはあるでしょうが、多くの自治体、マスコミは考えてもみたことがないんじゃないでしょうか。

いや私は専門家と言われる医者ですらPCR検査の増幅回数(Ct値)という概念を知らないのではと疑います。

 

なぜこんなことが起きているのか。4つほど要因が考えられます。

①役人や記者の勉強不足・無関心

②マスコミが扱わないから知る機会がない

(理由として、マスコミも増幅回数(Ct値)という概念を知らなかった又は知らせたくなかった。この場合政府とマスコミは共犯関係)

③政府(厚労省役人)も 増幅回数(Ct値)という概念を知らなかった

④政府が国民に増幅回数(Ct値)という概念を知られたくなかった

 

これらの要因を考えていくと、それぞれがあり得るかも、と思われることです。

確かに「マスコミが扱わないから知る機会がない」ために、自治体も当事者のマスコミ記者も問題意識に登らなかったといえますが、Ct値の意味などネットを見ればすぐわかるものですから、余程の勉強不足又は無関心であったことが考えられます。堕落。

 

また、マスコミが扱わない理由としては、政府が意図的に隠した、つまりCt値という概念を知られてしまえば、感染者を高止まりさせることができない⇒ワクチンを国民に強制できない⇒ワクチンを買う約束を果たせない、ということにつながるので、政府は知らん顔していたと考えられるのです。

これは不作為というより作為的な犯罪行為といえるかもしれません。

 

WHOのテドロスですら、コロナ感染の終りが見えてきたと言っています。しかし、日本だけはコロナ感染を終わらせたくないのです。あと数年、7波の次は8波、その次は…と10波も20波もPCR検査を使い続けて感染数を何度も復活させて、国民をワクチン漬けにしていくことでしょう。

愚かな国民は、政府の指示通りこれからずっとワクチンを打ち続けるのです。

「今日ワクチン打ってきたよ。これで30回目だ。」なんて嬉しそうに語る顔が見えるようです。

 

私の尊敬する生物学者の池田清彦氏ですら、2回もワクチンを打って、3回目は打たないと本に書いています。

あの優れた生物学者でウィルスとか免疫の仕組みを知っていて、尚且つ最新著作では専門家をバカにする「専門家の大罪 ウソの情報が蔓延する日本の病巣」 (扶桑社新書)という本まで書いている池田清彦氏でもワクチンを打っていたとは。

 

一般の国民なら政府が、今後30回は接種が必要ですとか100回打たないと効果がありませんと言われれば、みんな真面目に信じ込んでしまうのでしょう。

政府は国民の命などより、どこかの国の圧力により約束させられたことを遂行するほうが大事なのです。

だから昨日書いたように、ワクチンを打たない北朝鮮のみを「将来の憂いが全くない国」と称賛する所以なのです。

(「貧しい人々(国)は、幸いである、天の国はその人たちのものである。」ルカによる福音書より)