北海道長万部町の飯生神社の裏の林で1か月前、突然水柱が噴き上がった。神社の宮司が60年前にもあったが、数日で収まったといっていたから、最初はのんびりとしたものだった。

しかし、なかなか激しい勢いの水柱(30m)噴出は1か月経っても収まらず、近隣住民にとっては騒音と塩害に悩まされて困っている。

 

HTB報道部 突如噴き出した謎の水柱。

「一体その正体はなんなのでしょうか。道総研エネルギー・環境・地質研究所の高橋徹哉研究員は「可燃性の天然ガス。天然ガスに地下の水とか地層水とかが一緒になって上がっていてそれで噴き上がっている。」と分析。主な物質はメタンガスの可能性が高いとみられるということです。

では一体なぜ突然ガスと水が噴き出したのか…長万部町の歴史を見ると分かってきたことがあります。長万部町では1958年から1960年にかけて天然ガスや石油の調査が行われ少なくとも11カ所の井戸が掘られたといいます。その後、すべての井戸が埋められましたが今回、このうちの1つからガスや水が噴き出したとみられています。

さらに、同じ井戸ではおよそ60年前にも同様の出来事が起きていました。長万部町史をみると「昭和36年3月23日になって突然ガスと油が噴出した。噴出は翌日止まり、その後は止まったままである。」という記述がありました。およそ60年の時を経て再び噴き出したものは本当にガスなのか。水質の調査結果は来週にも出る見通しです。」

(引用終り)

 

余りにうるさいことといつ止まるか分からず町も手をこまねいているということで、見るに見かねて京都の騒音対策の専門業者が無償協力を申し出て、水柱の周囲を高さ10メートルほどの壁で覆う防音対策を講じることにしたという。

これでかなりの騒音は小さくなるとのことでまずは期待したい。

それにしても、この科学技術が進歩した現代にこの程度の対策しか考えられないんだろうか。

被害も騒音と塩害程度と高をくくっているような気がする。

 

素人の私がこの水柱ですぐに思い浮かべるのは、石油や天然ガスの噴出だ。温泉の噴出とばかり思っているから、石油や天然ガスの噴出に目が行かないのだろうか。

 

ふつう石油や天然ガスの発見は「噴出」からではなかろうか。これまで、石油や天然ガスの噴出で長万部のように手をこまねいて頭を抱えたことがあったのか。宝の山だと喜んで、「噴出」をコントロールして売り物に変えて大金持ちになったのではないか。

つまり「噴出」対策の専門家は、石油や天然ガス業者であって、騒音対策業者ではないはずだ。長万部町や北海道庁はそういう専門家に相談すべきなのである。

 油田開発の黎明期 ペンシルベニア州ドレーク油田

 

素人考えでは、噴出口を太いパイプでふさいでパイプラインを作って水を川に導けばいいのではと考えるが。

まあ、天然ガスと言えば「ロシア」だ。ロシアに「無意味な制裁」をしていなければ、北海道としてロシアの業者に相談すれば、良い知恵又は技術を教えてくれたんじゃないかと思うが、どうだろう。

 

石油掘削会社なら日本にもあるはずだから、そこに相談しにいけばいい。又は石油掘削会社も京都の騒音対策会社のように対策を申し出てほしいものだ。