ザポリジャ原発への攻撃は未だに続いている。ウクライナ国土及びロシアとヨーロッパ、又は世界を核の汚染に導くウクライナ軍による原発攻撃はとどまることを知らない。
ウクライナ軍の狂気の攻撃は、ザポリジャ原発本体だけでなく、冷却水を止めるという手段にまで及んでいる。冷却水が止まれば、福島原発の爆発と同様のことが起こるのである。
それは、ウクライナ軍がカホフカ水力発電所への砲撃を始めたことの理由である。
タス通信
「ウクライナ軍によるカホフカ水力発電所への砲撃は、ザポリージャ原子力発電所の「核の大惨事」を引き起こす危険があると、カホフカ施設の再建担当副所長アルセニー・ゼレンスキー氏が土曜日に記者団に語った。
カホフカ工場はウクライナ南部のケルソン州にあり、モスクワの軍事作戦の初期段階でロシア軍に占領された。ロシアが管理するヨーロッパ最大のザポリージャ原子力発電所とともに、キエフ軍によって攻撃され、西側から提供された武器が使用されたと地域当局が発表している。
「カホフカ水力発電所のダムに問題が発生した場合、ザポリージャ原子力発電所にも大きなトラブルが発生するだろう。」
カホフカ発電所の副所長は「これは核の大惨事につながる可能性がある」と述べた。 同氏は記者団に対し、ダムが破壊されれば、原子力施設は原子炉の冷却に必要な水を奪われることになると説明した。」
(引用終り)
前回のブログ記事でゼレンスキーによる原発攻撃について、次のように書いた。
「ウクライナ大統領ゼレンスキーの政治的キャリアは終わりに近づいており、彼を信頼しなくなったウクライナ人の手によって死ぬかもしれないとゼレンスキーの悲劇的な結末を予言したことだ。」(元米軍の諜報将校のスコット・リッター)
これはプロパガンダかもしれないが、情勢の変化を見ていればかなり蓋然性の高いことといえるだろう。
つまり、ウクライナ国民も西側(まだ一部ではあるが)も、もうゼレンスキーは要らない、と見捨てる兆候がかなり明らかになってきたということだ。
それに対し、ゼレンスキーは正気を失った危険な行動をし始めたように思われる。一か八かの。
それは、ザポリージャ原発へのウクライナ軍による砲撃だ。
当然ゼレンスキーはロシア軍のやったことだと非難するが、もう誰も信用しない。
というのもロシア軍にはザポリージャ原発を砲撃し、原発を破壊する理由がないからだ。ウクライナのせいにする利益も全くない。
つまりウクライナ軍にロシア軍が負けているならいざ知らず、ロシアの方が圧倒的に優勢に戦闘を進めているのだから、偽旗作戦をする必要がない。そして、もし原発が破壊されたら、その放射能はロシア国内に流れて行き、ロシア国民にダメージを与えるのだから、原発攻撃する理由は全くないのである。
しかし、ウクライナ軍にはまさにその理由(ロシア国内に放射能を散布する)からザポロージャ原発を砲撃・破壊したいのである。」
(引用終り)
未だにザポリージャ原発を誰が攻撃しているか決まっていない。どちらも「お前がやった」と主張しているからだが、いくらウクライナ・ゼレンスキーがロシア軍が攻撃したと言っても、全く理由が成り立たないのである。西側は仕方なく、ゼレンスキーの言い分を黙認しているだけだ。恐らく西側もこのゼレンスキーの危険な暴挙を苦々しく思っているに違いない。
この件について、先日、田原総一朗司会のテレビ番組(BSテレ朝「激論!クロスファイア」8.14)で面白い見解が表明された。
田原氏が「ザポリージャ原発への砲撃をどうみているか」と質問したのに対し、防衛省防衛研究所政策研究部長の兵頭慎治は、
「お互い相手がやったんだと主張している。いまウクライナ軍の南部の攻勢が高まっていて、ロシア軍の拠点がやられている。ロシア軍はこの原発を軍事拠点化し、ここからウクライナ軍を攻撃しようとしている。ウクライナ軍はさすがに攻撃しにくい。」
プロパガンダとは黒を白と言いくるめるものだが、原発への砲撃について、防衛省の兵頭はまさに黒を白と言いくるめるであるが、素人ならいざ知らず、こんな理屈でロシア軍が原発を砲撃しているなんぞというのは全く成り立たないだろう。
もうロシア軍が原発を占拠しているのだから、今さら軍事拠点化のために原発を砲撃する必要などないではないか。
これでも防衛省の政策研究部長なのか。全く適当なことをいって誤魔化している。(その他ウクライナ情勢についての兵頭の説明はウソばかりだ。)
まず、ウクライナ軍は南部で攻勢なんぞしていない。ロシア軍は負けていない。だから、ロシア軍は原発を軍事拠点化する必要などない。
しかし、この原発を軍事拠点化するという発想、つまり人間の盾ならぬ「原発の盾」という発想は、まさに先般アムネスティ・インターナショナルがウクライナ軍の戦闘方法「人間の盾」を告発したものの応用だ。兵頭は言うことに事欠いて、思わず「人間の盾」という国際法違反の戦闘方法をロシア軍に当てはめてしまった。
もし、ウクライナ軍が原発を占拠していたら、兵頭の言うとおり「原発の盾」という戦闘をするに違いない。ウクライナ軍はそういう軍隊なのだ。しかし、ロシア軍はいまザポリージャ原発を占拠しているのである。原発から外のウクライナ軍に向かって砲撃するなら分かるが、その占拠している原発をなぜ砲撃するのか理由が立たない。
兵頭は、「ロシア軍はこの原発を軍事拠点化し、ここからウクライナ軍を攻撃しようとしている。ウクライナ軍はさすがに攻撃しにくい。」というが、あに諮らんや原発が破壊されることにお構いなしに、頻繁に砲撃しているではないか。
「さすがに攻撃しにくい」というのは、ウクライナ軍のことではなく、ロシア軍のことであったはずだ。
ウクライナ軍は原発があろうがなかろうが砲撃している。
つまり「人間の盾」で武器・弾薬を学校・病院に隠したウクライナ軍を攻撃しにくかったので、ロシア軍の進撃が緩かったのである。だからロシア軍が「原発の盾」を使うなどという説明は成り立たないのだ。
要するに、兵頭はウクライナ軍の汚い戦闘方法を全部ロシア軍に押し付けて、まさに黒を白と言いくるめているのである。しかし、カホフカ水力発電所のダムを攻撃している理由までロシア軍に押し付けることはできないだろう。
もし百歩譲って、ロシア軍がザポリージャ原発を攻撃しているとしたら、兵頭らはもっと激しくロシア軍の砲撃を非難したに違いない。世界が激しくロシア軍を非難したことだろう。しかしそうなっていない。
兵頭は、全く曖昧な説明で理屈にならない理屈でロシア軍が原発を砲撃したというが、占拠している自陣にロシア軍が砲撃するわけないだろう。つまり、兵頭は西側ウクライナに味方するしかないからそういう屁理屈を言っているだけで、実のところ兵頭自身もウクライナ軍が原発を砲撃したと思っているはずである。
ではなぜゼレンスキーはザポリージャ原発を攻撃するのか。それは、ウクライナ軍が追い詰められている証拠なのである。もうゼレンスキーとネオナチは自暴自棄になって、ウクライナ全土が核汚染されようと世界が滅びようと、もう知ったことではないところまで追い詰められているのではないか。
原発の直接攻撃だけでなく、カホフカ水力発電所のダムまで攻撃して、ザポリージャ原発への冷却水を送ることを妨害しようとしている。つまり、ウクライナ軍とゼレンスキーは、もうザポリージャ原発を破壊することを目標としているというしかない。冷却水が無くなれば、原発はメルトダウンし、爆発するのである。それはもう戦争ではない。悪魔の破壊行為でしかない。
このゼレンスキーの意図は遅かれ早かれ西側も知ることになるはずだ。これは核を落としたことと同じだ。
アメリカは距離的に遠いが、ヨーロッパ各国は自分の庭での出来事だ。チェルノブイリ原発事故でヨーロッパ各国が震撼したように、ザポリージャ原発が破壊されれば、ウクライナ国内の戦闘だよ、といって済まされなくなる。
ということは、ロシア軍が砲撃したとかウクライナ軍がとか無意味な議論をしている暇はなくなる。しかも、いまやゼレンスキーの正体、ウクライナという国家の正体がばれはじめたのである。
こんなデタラメな国家とヨーロッパ国民は心中するつもりだろうか。そんなばかげたことはない。このとき初めてウクライナの正体つまりネオナチの怖さ・危険さに気付くのである。
そして、何としてでも停戦に持ち込もう、ゼレンスキーを倒してでも停戦に持ち込もうという機運が生まれるであろう。