コロナ巣ごもりだけでなく、暑くて外出する気にもならない今日この頃。暑いだけでなく、年取って女房は足が悪くなってから特に外出する気が失せて、私も外出不能?となってしまった。

というのも、私だけ外に出ると女房は「あんただけ外に出て楽しい思いをしていいと思ってるの!」と脅すのである。仕方なしに家にいるしかなくなったわけ(そのくせ、あなたの顔はもう50年以上も見てきて飽きたといわれているのだが)であるが。

 

家にいて女房はこれまで、テレビでニュースとワイドショーというか情報番組をよくみていた、というかそれ以外は全く面白くないものばかりということだ。

昼間はどこのチャンネルでも情報番組をやっていたが、今ではバイキングモアが無くなって(坂上が懐かしい)、午後はミヤネヤとゴゴスマの二番組のみとなってしまった。

 

しかし、最近はこの二つが全く面白くなく、毎回々々同じものの繰り返しで辟易するのである。といっても私は全く見ていないので、女房の感想というか愚痴を聞くだけなのだが。

 

最近はコロナと天気と統一教会の三本立て。これが延々と繰り返される。特に統一教会。これをやると視聴率が取れるのだろうか。そんなことはあるまい。この番組を見ている世の中の高齢者はこんな問題に関心があるはずがない。一回見ればもう十分のはずだ。

今や統一教会問題はテレビ局にとって、モリカケサクラになったのである。

 

テレビ局とは、左翼のプロパガンダ装置、つまり自民党叩きの宣伝装置であり、そのためについでに世の中の出来事を面白おかしく扱って視聴率を維持しておいて、必要に応じて自民党叩きや左翼宣伝を組み入れるという愚民化推進装置なのである。

その割に左翼は伸長しないのであるが、それは左翼政党が支持されないというより、自民党が左翼化してしまったので、テレビの愚民化推進装置は健在といえるのである。

 

それにしても毎日統一教会を扱って自民党を叩くというのは見ていても全く面白いものではない。1時間も2時間も続けて見ている視聴者なんているんだろうか。いやもうテレビ局は、山上殺人犯の統一教会被害を奇貨として大いに喜んで自民党叩きに邁進しているんだろう。反政府政治活動そのものである。

いや違った。統一教会叩きは、安倍元総理銃撃暗殺犯の黒幕に目を向けないための目くらましであった。それが思いのほか成功しているということだろう。

 

ああ、テレビ局の愚民化推進装置を批判したいのではなかった。見なければいいだけの話だから。

しかし、昼間は暇なんである。女房がね。

統一教会やコロナの嘘話では昼の時間が潰れないのである。

 

そう思って昔のワイドショーを思い出すと、結構面白いものを扱っていたように思うのだ。

事件を。そう結構込み入った事件を根ほり葉ほりして情報を提供してくれていた。

今はそういうものがほとんどない。だから、元警官の小川泰平さんや吉川祐二さん、古くは飛松五男氏など最近はたまにしか見かけない。つまり情報番組で事件を扱わなくなってきたのである。

 

事件が起きていない訳ではない。夕方のニュースでは変な事件がしょっちゅう起きているが、背景や理由などは全く詳しく明かされない。

だから情報番組で扱おうと思えば、ネタはいくらでも転がっている。統一教会なんぞより視聴者は「事件」の解明のほうが知りたいはずなのだ。

 

例えば、今日の「イット!」から。

「千葉県・君津市の住宅で、男性4人が刺される事件があり、このうち1人が死亡した。この住宅には親族10人が住んでいて、何らかのトラブルから、刃物が持ち出されて事件になったとみられている。

午前3時40分ごろ、君津市の住宅で「男性が刺された」と119番通報があった。警察と消防によると、いずれも男性で、40歳、43歳、22歳、15歳の合わせて4人が、首などを刺されているのが見つかったという。4人は病院に運ばれたが、このうち鎖骨部分を刺された40歳の男性が死亡。他の3人も重軽傷を負った。この住宅には、親族10人が住んでいて、何らかのトラブルから、刃物が持ち出されて事件になったとみられている。43歳の男性と死亡した40歳の男性は、兄弟とのこと。(後略)」

 

犯人は誰かについて何も言っていない。一つの住宅に親族10人が住んでいるなんてどういう関係なんだろうか。10人も一つ屋根の下にいれば「何らかのトラブル」もありそうだよなあ。

とかなんとかいろいろ知りたくなる。野次馬根性そのもの。情報番組はそういう野次馬根性を満足させるための番組だ。ぜひ明日のワイドショーで扱ってほしいが、またどうせ統一教会第○弾だろうよ。

 

もう一つ。

「家出した17歳の女子高校生を自宅に連れ込んだ疑いで、東京都内の夫婦が逮捕された。会社員の山口良太容疑者(34)と妻の明子容疑者(38)は、8月5日からの1週間、家出した17歳の女子高校生を東京・葛飾区の自宅に連れ込んだ未成年者誘拐の疑いが持たれている。 警視庁によると、女子高校生は母親とけんかをして友人に家出を相談したところ、2人を紹介されたという。 良太容疑者らは、生活費としておよそ3万円を受け取っていて、良太容疑者は容疑を認める一方で、明子容疑者は「かくまっていただけ」と否認しているという。」

 

なんでこれが誘拐なんだろうか。このニュースだけからは、この夫婦、人助けをしたんじゃないのか。

家出して行くところがなかったので、友人に紹介してもらったのだから、女子高校生本人の了解の下だ。これのどこが犯罪なんだろう。「3万円を受け取って」と書いてあるが、もし食事も出してもらっていたなら、下宿と同じだから当然費用は払うのが当然だ。この女子高校生に暴力を振るったり、売春を強要したり、親に身代金を要求したら犯罪になるけどそんなことがあったのかな。これもワイドショーネタとして扱ってくれれば面白くなるんだけど。

 

しかし、最近はそういう事件ものを余り扱わない。

なぜか。

一つは、政治的愚民化推進装置としての情報番組をフル活用したいこと。

二つには、事件の解明を扱うことは、手間暇がかかってコストがかかり面倒なこと。

三つには、プライバシーなんちゃらで警察が事件の発表をあまりしなくなったこと。

この3つではないか。

 

どちらが主なる理由と言えば、二つ目の、面倒つまりコストがかかることはやりたくないということが一番の理由だろう。テレビ局は今や斜陽産業だから番組作りに金を掛けたくない。だから、統一教会のようなゲストを呼んで、くっちゃべらして毎日お茶を濁せば、金はかからず愚民化推進が出来てしまうからそういうことばかり扱うのである。

それは、もうカッパ寿司が歩んだ道だ。いまスシローが同じような道を歩んでいる。

少し視聴者の思いをマーケティングして面白い番組を作れば視聴率はまた復活するはずなんだけど。

 

そんなテレビの見るものがないとき、女房は何しているのか。YouTubeと単純ゲームで時間を潰しているのである。私はといえば、やはりネットのブログや海外ニュース(ウクライナ批判の)を見て、そのうちに眠くなって寝てしまうのである。