昼のニュースに突然飛び込んできた重大ニュース。安倍元総理が奈良で遊説中に銃撃され、心肺停止の状態で病院に搬送中、と。
ニュース
「７月８日午前１１時半ごろ、奈良県奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、安倍晋三元総理大臣が撃たれました。消防によりますと、男が銃のようなもので２発撃ち、２発目が背後から安倍元総理の左胸や首にあたったということです。安倍元総理は心肺停止の状態だということです。ほかにケガ人はいないということです。
関係者によりますと、応援演説に来ていた安倍元総理が話し始め、演説が佳境になってから銃声が聞こえたということです。撃った男は１０ｍほど（⇒間違い３ｍほど）離れたところに立っていて、すぐに取り押さえられたということです。
捜査関係者によりますと、犯行に使われたのは手製の銃とみられています。警察は奈良県に住む元海上自衛隊員で４１歳の山上徹也容疑者を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕しました。防衛省関係者によりますと、山上容疑者は２００２年～２００５年の３年間、海上自衛官を務めていたということです。」
（引用終り）
病院の会見
「安倍元首相は午後0時20分に救急センターに心肺停止状態で搬送された。頸部に2カ所の小さな傷が確認され、大血管が損傷している状況だったとい、午後5時3分に死亡が確認された。
行った処置について、救急医学の福島英賢教授は「基本的には出血しているところを探しにいかないといけないですから、大きく開胸して、出血を探しに行き止血をした」と説明した。止血処置については「止血のコントロールができたところもあったんですけど、大量に出血されておられるので、既に固まるというか、凝固する力を失っている状態でしたので、いろんなところから出血をするという状態でした」とし、「完全に止血ができたということは言えないと思う」と説明。また「ある程度、大きな血管からの出血はコントロールまではできたんですけど、残念ながら心拍は再開しなかった」とした。死亡に至った要因を聞かれると「失血死でいいと思います」と説明した。」
（引用終り）
（因みに、病院の会見は全く説明に誠実さが欠けたやる気のない説明であった。一国の元総理襲撃の治療に当たった医師の態度ではない。もう既に死んでいたのに、迷惑なものを持ち込んだと言わんばかりの嫌々会見のように見えたが。）
私は安倍氏の政治には失望していたが、こんな形でテロリストの銃撃で死亡してしまうとは大変なショックであり、狙撃犯に憤りを強く感ずる。
この銃撃事件で心に浮かんだのは、１９０９年（明治４2年）ハルビンで安重根に狙撃され死亡した伊藤博文（初代首相）と１９６３年に暗殺されたケネディ暗殺事件だ。
伊藤博文は朝鮮人の安重根に3発銃撃されて死亡したのだが、大野芳著「伊藤博文暗殺事件」によると、「安重根は真犯人ではない」と書いている。
その理由は、「弁護士会の読書」ブログによると
「小柄な体格の安重根は駅のホームに降りたち、儀仗兵を閲兵していた伊藤博文を下の方から狙って撃った。しかし、伊藤博文の治療にあたった医師は、３発の弾丸はいずれも右上から左下へ弾が入ったと認めた。さらに、現場で発射された弾丸による弾痕は合計１３個。１発で２箇所ないし流れ弾を考えたら、狙撃犯は８発か９発を発射したことになる。ところが、安重根のブローニング拳銃は７連発で、弾丸が１発残っていた。ということは数があわない。
伊藤博文の側近であり、当日も同行していた室田義文・貴族院議員は３０年後に次のように語った。
ハルビン駅の２階の食堂から、斜め下に向けてフランスの騎馬銃（カービン銃）で撃ったものがいる。右肩から斜め下に撃つには、いかなる方法によっても２階以外は不可能だ。そこは格子になっていて、斜め下を狙うには絶好だった。
ということは、安重根は真犯人ではない、ということになる。これは、暗殺グループの一員であったが、直接の下手人ではないということ。関係者はそれを知ったうえで安重根を暗殺犯人として扱い、それなりの待遇をしていたのではないのか。（後略）」
また、ケネディ暗殺事件では、映画やノンフィクションでもたびたび扱われているように、オズワルドが銃撃単独犯ではないといわれていて、未だに決着がついていない。
特にケネディのパレードコースが通常のルートから外れて、スピードを落としたところを狙われており、副大統領のジョンソンやFBI、CIAが絡んでいるのではとずっと疑われてきた。そして、オズワルドは警察の拘置所から出た直後、ジャック・ルビーというちっぽけなナイトクラブ経営者に口封じのため射殺されている。
長くなったが、なぜ安倍元総理が銃撃され死亡した事件で、伊藤博文とケネディの暗殺事件を思い出したかと言うと、この二つはいずれも犯人とされるものが真犯人ではなく、裏の組織の陰謀が絡んでいる事件だからである。
つまり、安倍元総理暗殺事件も元海上自衛隊員のみの単独犯行とみるにはどうしても怪しいところが多すぎるのである。
このことは、チャンネル桜の「安倍総理撃たれる！！緊急生放送特番」でも、水島総氏と山口敬之氏が同様な疑問を投げかけている。
いくつかおかしいところを思いつくまま挙げてみたい。
①奈良・西大寺駅前での遊説は昨日決まったらしく、当初は長野遊説の予定だったのに、急きょ狙撃犯の待つ奈良で遊説することを決めたのは、何故で、誰なのか。
②普通自民党大物政治家の遊説は街宣車の上から行うが、今回は安倍元総理なのに地べたに台を置いて演説をしていた。あたかも、狙撃してほしいというような形で行われた。
③にもかかわらず、警備が全く手薄なのは何故か。全員が前を向き、後ろ側を警備する者が誰もいないのはなぜか。そしてSPが安倍元総理からかなり離れて立っているのはなぜなのか。
④狙撃犯人は手製の改造銃を作って発砲したが、改造銃がキチンと弾丸が発射されるかどうかは、試射しないといけないが、そんなに前から準備をしていたのか。奈良に安倍氏が遊説に来なかったらどうするつもりだったのか。つまり安倍氏が奈良に来る、殺してやろう、と言うのは単なる偶然の一致なのか。
⑤狙撃犯の行動は冷静・沈着でしかも手製散弾銃なのに、安倍氏のみ銃撃死亡させ、周りの人にけが人が誰もいない、つまり散弾が広く散らばらないように効果的に手製銃を作ることなど素人にできるのか。
⑥狙撃犯は２発撃ったとのことだが、普通は手製で二連式を作ることは難しいはずなのに、二連式にし、一発目は白煙しか上らなかったのは、失敗した結果か。
⑦安倍の政治的信条に恨みがなく、個人的に不満だけで、改造銃まで作って殺そうと計画するだろうか。
まず、①何故急に奈良へ、について。
奈良・西大寺駅前での遊説は昨日決まったのとそこにテロリストが待ち構えていたことを、単純に偶然の結果と説明して済ませられるか。
奈良の自民党候補者は有利に戦いを進めていたが、維新に追い上げを受けていたから、安倍氏に依頼したとあるが、追い上げを受けている候補者などいくらでもいるし、長野の候補者はあの立憲の杉尾と戦っているので、こちらのほうが優先順位が高いはずなのに、わざわざ奈良にした理由がみつからない。
長野の応援を止めた理由が候補者が週刊誌報道されたからというが、それなら尚更、安倍元総理の応援は必要だったのではないか。
つまり、奈良に、狙撃犯が待ち構えている奈良に安倍氏を送った自民党の選対が怪しい。
②と③の警備の手薄について。
駅前には人がわずかしか集まっていなかった。急きょ決めたからだが、そのために安全地帯のゼブラゾーン内で応援演説するはめになった。つまり、街宣車を準備しなかったのは、街宣車では狙撃の為に近づくことが難しくなるので、わざわざ街宣車を準備できないように急きょ遊説先を変更したのではないか。
そして、警備の手薄さは、ひとえに奈良県警の警備部門の責任であるが、これこそ意図的な感じがする。つまり、街宣車に安倍氏を上げないことにしても、警備が厳重なら狙撃犯はやはり安倍氏に近づくことは難しくなる。だから、警察の警備をワザと手薄にしたのではないか。陰謀に加担している可能性がある。
そして、最後は安倍氏のSPの警備方法だ。SPは警備のベテランであり、安倍氏の安全に最大の責任を持ち、慎重に警備するはずだ。それなのに、安倍氏から数メートルも離れ、かつ後方は全く警備していないのはなぜなのか。
SPが陰謀に加担しているとは思えない。それでも警備が手薄になってしまったのは、単なるミス、うっかりしていたのか。それは考えられない。
考えられることは、安倍氏から離れて警備するように上司又は奈良県警から指示されていた可能性があることだ。
理由としては、左右から暴漢等が襲ってくる可能性があるからそちらを重点的に警備してくれと言われたらSPはそうするだろう。また、後方は県警の警備部隊に任せてくれといわれたらそうするだろう。ぜひ真実を語ってほしい。
つまり警備が手薄だったのは、ミスではなく、狙撃し易い環境を狙撃犯に用意したのではないか。
④⑤⑥の狙撃用手製改造銃について。
これはなかなかよく作られた改造銃だ。一発目は白煙と爆音だけで、弾は出なかったようで、作りに失敗したのではと思われているが、全く間違っている。
これは一発目に目的があったのである。
つまり、この狙撃犯は最初から後方から襲うことを計画している。後ろから銃撃しても肩甲骨が邪魔をして、心臓に当たらない可能性がある。だから、安倍氏が演説中に後ろを振り向かせる必要がある。それを銃弾でやってしまっては、腰をかがめたり防御姿勢またはSPが遮ったりするかもしれない。
だから、一発目は音と煙で狙撃対象を脅して、振りむかせることにしたのである。そのために最初から空砲にしたのである。
案の定、安倍氏も周りも一発目のバンという音と白煙にびっくりして、その方向に注意を向けた。弾が出ていないから、誰も倒れたりしない。そして、こちらを振り向いた直後に本命の銃弾（恐らく小さなベアリングで散弾を作ったか）を発射したのである。
しかも、この手製散弾は、大きく広がらなかった。それは目的が安倍氏の射殺のみだったから、そのように工夫されていたのではと想像できる。つまり、素人の作成とは思えないのと試射をくり返した（何丁も作った可能性あり）のではないか。
それは、狙撃する時の犯人の沈着冷静な態度でもうかがわれる。何度も試射を試して、効果を知っていたから出来た態度なのではないか。
つまり、この改造銃は犯人が製造したのではなく、組織が何丁も作って別の場所で試射で訓練したのではないか。
⑦について。
安倍氏の狙撃理由が不明確である。「安倍の政治的信条に恨みがなく、個人的に不満があった。殺すことを狙っていた」というが、理由が安易すぎる。そんなことで普通は人を殺さない。
もしその程度で殺そうとするなら、通り魔的な殺人となるのであり、改造銃を作ったり、工夫をほどこしたり、冷静に警備のスキをついたりなど手間ひま掛けた殺人などするとは思えない。
この狙撃理由は、捕まった時にそういう理由を述べよ、と指示があったことを思わせる。チャンネル桜の特番で、山口敬之氏も同様なことを言っていた。
しかし、このテロ殺人が組織的だとして、この犯人はどのように助けてもらうつもりだったのか。
ドラマなら、親族が脅されていてやむを得ず犯行に及んだなどということがあるが、狙撃を狙っているときや逮捕されたときにそういう後悔の素振りがみえないのは、やはり政治信条のようなもの又は宗教心情なものが関わっているのかもしれない。
怪しいと思った理由は以上である。
私は警察その他を疑っているのだが、そうされたくなければ、それぞれの立場で、抵抗を排除して徹底的に解明して公表すべきである。真相究明第三者委員会も必要かもしれない。
さて、ケネディを暗殺したとされるオズワルドは次の日にもう口封じの為に射殺された。それと同様なことが今回も起きないとは言えない。つまり、拘置所内自殺だ。もちろん組織が手を下すのだが。
警察がグル（奈良県警が怪しいとなれば、それに指示を出すのは警察庁であり、ここが一番怪しい。外国勢力（一番はコメコクだ）の指示を受けて。）なら自殺防止は不可能だ。
もしこの銃撃テロ事件に闇の勢力が関わっているなら、ケネディ暗殺事件と同様公的には通り一遍の捜査で、怪しいことは全て簡単な理由で却下されるはずだ。そして、裏のかかわりなど全くない単独犯行として処理されるに違いない。
もし闇の勢力が関わっているなら、なぜ安倍元総理は消されなければならなかったのか。
チャンネル桜が示唆するのは、ウクライナ戦争後の安倍氏の核共有発言だ。これが進めば日本の核保有に繋がり、アメリカのくびきから離れることになる。これは放って置けないだろう。中川昭一氏のこともあるし。
最後に。
本当に安倍元総理が無くなってしまったのは残念です。
もっと日本の為に尽くしてもらいたかった。
ご冥福をお祈りいたします。
＜追伸＞
国際政治評論家田中宇氏が早速新稿で、安倍元総理の銃撃死亡について以下のように書いている。
「…ロシア政府は、日本がG7で急にロシア敵視を強め始めたので怒っている。その怒りの発露のひとつが、先日プーチンがサハリン2のガス田の日本などの利権を剥奪していくことを決めたことだ。日本は今後、サハリンからガスを輸入できなくなり、輸入する石油の価格も高騰させられる。日本国民の生活は窮地に陥る。プーチンと親しい自民党の安倍晋三・元首相がロシアに行ってプーチンと話をして和解していくしかない。私は最近の記事でそう書いた。
そういう流れで、もしかすると安倍晋三は動き出そうとしていたのかもしれない。その安倍の動きを阻止するため、米諜報界が死客を奈良に放ち、7月8日に演説中の安倍を銃撃したのでないか。日本がロシアと話をつけて石油ガスを輸入し続ける道は絶たれつつある。田中角栄も、小沢一郎も、そして今回の安倍晋三も、米国（軍産、ネオコン）の無茶苦茶な戦略から日本を守ろうとした政治家はみんなやられる。残された自民党の岸田や林は、ますます米ネオコンの言いなりになってロシア敵視を強め、非米側から日本への石油ガスの安定的な供給が失われていく。日本のマスコミや権威筋は、安倍が撃たれた理由についての深いことすら国民に伝えないだろう。左翼リベラルの野党や知識人たちの間抜けなロシア中国敵視も続く。日本の人々は、わけもわからず生活苦に陥れられる。ボリス・ジョンソンは辞めてもピンピンしているが、安倍晋三は撃たれてしまった。これでいいのか？？。馬鹿げている。」
（引用終り）