テレビと政府は、一斉に電力ひっ迫するぞと国民を脅し、節電のムード作りに躍起となっている。バカである。節電より発電だ!

 

NHK

厳しい暑さが続いている影響で東京電力の管内では28日の電力需給が引き続き厳しくなる見通しだとして、政府は28日も「電力需給ひっ迫注意報」を継続することを発表しました。
熱中症に十分注意して冷房などを適切に使用しながら、できるかぎりの節電を求めています。

関東地方では27日も厳しい暑さとなっていて冷房の使用など電力需要が増えています。
政府は東京電力の管内で電力供給の余力、いわゆる「予備率」が5%を下回る見通しだとして、東京電力の管内に初めて「電力需給ひっ迫注意報」を発令しました。
暑さは28日も続き電力需給は厳しい見込みとなっていることから、政府は28日も「電力需給ひっ迫注意報」を継続することを発表しました。

(引用終り)

 

夕方のフジテレビニュース、イット!は節電のために照明を落として放送しますという。(いっそ放送中止したら?)そして企業やスーパー、家電量販店等の店頭での節電状況を映し出す。家庭ではさすがにエアコン使うなとはいわないが、こまごまとした節電の工夫を伝える。小池アホ都知事も下らない細かい節電方法を都民に示して協力を要請する。

 

ある企業は出社を止めてテレワークにしたというが、出社した方が節電になるんじゃないのか。みんなバラバラに家庭でエアコン付けて仕事をするほうが余程電力を使うだろう。そういう意味でも、NTTのテレワークが基本というバカげた勤務方式は、全く節電に反している。今からでも社員を出社させたほうがいい。経産省もNTTに節電のために、テレワークは当面止めよと要請したらどうか。

 

それにしても、この「電力需給ひっ迫注意報」とは他人事だ。台風とか豪雨などの災害注意報なら、自然災害だから従うべきかもしれないが、電力不足は、誰が考えても「人災」「政府のエネルギー政策の失敗」だ。

だからマスコミはこの政府の失政を追及しないで、節電で誤魔化す。政府もマスコミから追及されないからのんびりと構えている。停電になったら、節電に協力しなかった国民のせいにするつもりだ。

 

なぜマスコミは政府のエネルギー政策の失敗を追及しないのか。

理由は二つだ。

まずこの作られた電力危機を回避する方策は特別難しいものではない。

火力発電所の増設と原発の再稼働。これで電力危機は簡単に回避できる。

そう、マスコミはこの電力危機回避方策を知っているのである。しかし、それをされると都合が悪いのである。だから政府を追及しない。

 

まず原発の再稼働。

これは左翼の政府攻撃のための牙城となっている。どんなことがあっても原発の再稼働は許さない。これは左翼とマスコミにとって最高の命題なのだ。国民の生命・財産、企業活動がおかしくなろうと、そんなことは左翼にとって知ったことではない。「原発の再稼働、許すまじ」、「死んでも許すまじ」なのである。泊原発の再稼働を止めた札幌地裁の裁判長は、そういう頭のおかしい左翼裁判長だ。

だから、当たり前に「節電より発電」がスローガンになるべきなのに、マスコミは知らん顔。「節電より発電」と言った途端に、原発の再稼働が浮上するのは目に見えているから、知らんぷりなのである。

経産省は本当は原発の再稼働したいはずだが、下手に再稼働を言いだすと左翼の反発が大きくなって面倒になるから言い出したくないのである。国民や企業が困っても、役所としては左翼の反発は嫌うのである。役人根性と言うのはそういうものなのだ。本末転倒、責任回避、面倒なことはやりたくない、これが経産省の行動規範だ。

 

岸田は原発の再稼働に前向きらしいが、嘘だろう。口先介入だろう。こんなことを言っているようだ。

「岸田文雄首相は26日夜、テレビ東京の番組で、物価高騰に対応する「緊急対策」の柱の一つであるエネルギーの安定供給について、「できるだけ可能な原子力発電所は動かしていきたい」と述べた。

安全性には配慮しつつ、国民に再稼働への理解を求めていく考えだ。」

もし本気なら、この電力ひっ迫で四苦八苦しているときに、もっと積極的に原発再稼働を具体的に進める動きをするはずだ。しかし、選挙前にそんな動きをするわけがない。岸田にそんな勇気はない。

それでも、原発再稼働を求める国民へのリップサービスだけはやっているわけだ。

 

次は石炭火力。

今日ボロボロの老朽化で停止していた千葉の姉崎火力発電所5号機を、電力ひっ迫でやむを得ず7.1から動かすことにしたが、それでは遅いと6.29に前倒しで動かすことを決めたらしい。

これで最大で一般家庭170万世帯分の60万キロワットを確保できるため、需給の逼迫はやや緩和されるという。

綱渡りだ。年寄りの老体に鞭打たせて、無理やりお出ましを願うなんて恥ずかしくないのだろうか。

何でこうなるのか。

これは脱炭素というバカげた目標を何の計算もなしに守ろうとする政府・マスコミの無責任の政策のせいである。

脱炭素、地球温暖化防止。全く間違っているのだが、ここから導き出される論理的帰結は「火力発電所の廃止」なのである。もっともエネルギー政策の根幹を否定しまうという暴挙をいとも簡単に決めてしまったのである。

小泉進次郎というバカ環境大臣が積極的に進め、経産省もバカな施策に賛成してしまった。マスコミは脱炭素政策を賞賛し、火力発電所の新設を出来なくしてしまった。銀行もバカで、火力発電所の新設には融資をしないなんてことを決めてエネルギー政策を脆弱化させて平気なのである。

 

少し前に、この脱炭素に調子に乗った若者というかバカ者が、英国で開催されたCOP26で日本の高校生と大学生が現地で抗議デモを行い、温室効果ガスの排出量が多いとされる石炭火力発電の全廃を訴えた。こいつらは、老朽化姉崎火力発電所の働きのありがたさをよく噛みしめたらどうなのか。

COP26で脱石炭火力を叫ぶ若者いやバカ者たち。お前たちの脱炭素実現した未来は真っ暗なんだが

2021年11月06日」

 

つまり、地球温暖化防止、脱炭素という呪縛から解き放たれない限り、火力発電所の新増設はあり得ないのである。

老朽化火力発電所もいつまでも持たないだろう。それでも火力発電所は作らない。なぜなら、世界に脱炭素の約束をしてしまったからだ。国民の生活より国際公約の方が大事なのである。

この倒錯。これが日本の姿なのであり、国民の命なの考えていない証拠なのである。

こんな無責任政府に節電せよ、といわれて誰が協力するか。バカ野郎。

 

ネット。

・節電ポイントがいかに愚策かを示している。2千円ぽっちで命を危険に晒すなんて誰がすんの?

・節電してる場合じゃない。2千円で命と引き換えにはできない。

・真面目な話、クーラーガンガンつけましょう。室内でも熱中症の危険があります。

・これは命の危険がある、クーラー、ガンガンかけないと!

・天罰!原発稼働しろと神様が言っているのでは?