新コロはドンドン変異する。それは普通のこと。オミクロン株だけが特殊ではないのに、少し脅かし過ぎたかWHOが慌てている。
日本では早くも鎖国決定。何事にも慎重で、やらなくていいことには大胆な岸田首相が、早速明日から全世界からの外国人旅行者の入国を停止すると発表したようだ。中国人は特例措置があるかもしれないけど。
報道では「多くの国では、この新種のウイルスが他のバージョンのウイルスよりも警戒すべきものであるかどうかは明らかではないと科学者たちが警告しているにもかかわらず、国境の強化に動いている。」ということなのに、岸田も小池やマスコミ、野党に文句を言われないように「何も考えずに」手を打った。
世界が日本と同様な、というか世界の方が動きが早いが、WHOとしては、こんなはずじゃなかった、ちょっと脅かしただけなのに、と過剰反応するなと抑えにかかっている。
「これ(国境閉鎖)はWHOの助言に反しており、WHOはこの変種が徹底的に研究される前に過剰な反応をすることを警告している。そしてこのウイルスがすでに多くの国で検出されていること、また、国境を閉鎖しても効果は限定的であることを踏まえ、国境を開放しておくことを呼びかけている。」
とAPは伝えている。
そして南ア政府はこの世界の対応にかなり怒っている。
「新型コロナウイルスの新しい変異株(オミクロン株)を発見して報告した南アフリカ政府は27日、「優れた科学は評価されるべき」なのに、実際には各国政府が南アフリカをはじめとするアフリカ南部諸国への渡航制限を強化しており、自分たちはむしろ「罰せられている」と反発する声明を出した。」
「南アフリカ外務省は声明で、各国による渡航制限を強く批判し、「優れた科学は罰せられるのではなく、称賛されるべきだ」と述べ、各国の渡航制限はまるで「南アフリカの優れたゲノム解析技術や、新しい変異株を他国より素早く検知する能力を罰しているに等しい」と反発。」
「アフリカ連合(AU)のワクチン供給担当はBBCに対して、オミクロン株の出現は先進国のせいだと話した。
「この状況は起きるべくして起きた。世界がワクチン接種を公平に、かつ素早く展開できなかったせいだ。世界の金持ち国が(ワクチンを)ためこんだせいだ。正直言って、まったく受け入れがたい」と担当者は言い、「一連の渡航制限は科学ではなく、政治によるものだ。間違っている(中略)この変異株はすでに3つの大陸に存在しているのに、なぜアフリカに閉ざしているのか」と批判した。
南アフリカでは現在、人口のわずか24%しかワクチン接種が完了していない。
オミクロン株の感染者はこれまでに、欧州ではイギリス、ドイツ、ベルギー、イタリアで確認されており、チェコ共和国でも疑わしいケースが見つかっている。」(BBC)
しかし、ワクチンを打たなくてもアフリカでの感染は少ないのだから、ワクチンの問題ではないのだ。
アフリカ連合のワクチン供給担当者がいみじくも「科学ではなく、政治によるもの」と言うように、この新コロ騒動は最初から「政治的な」ものだ。
だから、反応も対策も全て政治的にしか動かない。
だから小池が岸田首相に会いに行ったりして、急にチョロチョロとうごめき始める。
新型コロナウィルスの原因や対策を真に突き止めようとする動きは全て止められて、陰謀論として追いやられる。
この久しぶりの変異株の出現に情報番組が活気づく。
そしてこれまでに何も学んでこなかった例えば東国原のような芸人が、今さらながらバカ発言をする。
「コメンテーターで出演の元宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏は
「問題はオミクロン株かどうかですよね。ゲノム解析を急ぐということと、僕はやっぱり、この機会なので、無償のPCR検査をドーッと打つべきだと思うんですよ。とにかく感染者を洗い出すことが重要なんじゃないかと。あと、検疫だと抗原検査だと思うんだけど、PCR検査に移行するのと、積極的な疫学調査じゃなくて、もう、無償でPCR検査、何万単位でできるので、やってみたらどうなのかなと思います」
また玉川徹のようなPCR検査原理主義が頭をもたげるのである。
東はPCR検査について何を学んできたのか。
「無償のPCR検査をドーッと打つべきだ」なんて責任なことをいうが、そんなことをしてどうするのか。また疑似陽性者が「ドーッと」発生するだけだろう。
またテレビはここから始めるのかと思うと、脱力し情けなくなる。