一昨日17日大阪府大阪狭山市内のスーパーで車が暴走し、3人が死傷した事件が起きた。

事故ではない、事件だ。

車が暴走して3人を相次いではね、このうち近くに住む87歳の老人が死亡したほか、女性2人が大けがをした。警察は車を運転していた市内に住む横山孝容疑者(89)を過失運転傷害の疑いで逮捕した。

 

89歳の高齢運転手は「停めていた車が動き出したのであわててアクセルを踏み込んでしまった」と説明しており、警察はオートマチック車特有のクリープ現象によって車が動き、動転したとみて調べているとのこと。

 

しかし、なんだかこの警察の説明は変なのだ。

というのは、事故直後の模様をTBS情報番組ゴゴスマが現場から中継し、詳しく説明していたのだ。元警官も状況を見ながら解説していた。

たまたまその時間、私は床屋で調髪してもらっていたとき、床屋のテレビで事故を知った。画面を見ることができなかったが音声だけはよく聞き取れた。

その中身とその後の報道の中身が全く異なるのである。

 

事件直後のようで、ゴゴスマの説明によれば、不審車両を警察が職務質問をしている最中に急発進して逃げたと。そして、何が不審かと言えば、車の前後のナンバープレートが外されていたので警官が質問したようだと。そのときに警官は駐車違反取り締まりをやっていたらしい。

 

ナンバープレートが外れていたことについて、元警官はナンバープレートは簡単に外れるものではない。事故で車の前後のナンバープレートが外れることは考えられないと。

 

つまり、何らかの理由(悪さ)をしていた車が警官に咎められたので、急発進して逃走をしたのではないか。

後でスーパーの監視カメラを見ると、自販機に勢いよくぶつかり、更に前に押しながら前進し、次に急にバックし、更に前進しスーパーの壁に激突して止まった。わけのわからない車の操作を繰り返しているのだ。

その直後に職務質問したらしい警官が走って暴走車に追いついたことが監視カメラに映し出されている。

 

それが不思議なことに、夕方以降昨日のニュースでは、ゴゴスマで問題になった、ナンバープレートはずした車に職質したことなどは一切触れられていないのだ。

 

そして一人死亡しているにも関わらず、いつもの「止めていた車が動き出したのであわててアクセルを誤って踏み込んでしまった」とか動転したとかの説明のみに終わっている。

あるニュースでは、「トランクを開けようとしたとき、間違えてアクセルを踏み込んだ」というジジイ運転手の言い分のみを伝えている。

 

「トランクを開けようとした」なんていうのは、職質した警官からすれば嘘も甚だしい。なのに、なんで普通の暴走車にしてしまうのか。

 

ゴゴスマを見ていなかった視聴者は、このニュースを信じ込んでしまい、「だから高齢者の免許は早く返納させるべきだ」とか「車の機械に問題がある」とか「オートマチック車特有のクリープ現象なんだから、高齢者にはオートマを運転させず、マニュアル車にすべき」などというトンデモナイ議論に拡散している。

 

この事故はオートマでも車の構造でも何の問題でもなく、何か不都合なこと(ナンバープレート外し)を見つけられて逃走した際に人を3人も跳ねてしまったという事件なのである。

 

警察はこの糞ジジイに忖度したのだろうか。池袋で起きた上級国民の暴走事故のように、この糞ジジイも上級国民なのか。犯人の顔を見る限り上級国民には全く見えない貧相な爺さんだ。

ナンバープレートを外していた事実は全く伏せられてしまったが、それは何かの理由があるのか。

 

何が警察に嘘を吐かせているのか。事件は大阪で起きているが、また大阪の闇なのか。

それにしても、捏造と言うのはこのようにして作られるのか、とつくづく思わされた。ゴゴスマを見ずに、ニュースだけみていれば、何ということはない暴走事故と片づけられてしまう。

しかし、真実は…。恐ろしいことである。

 

<追伸>暴走死傷事故の89歳男性を釈放 勾留認められず

「大阪府大阪狭山市のスーパー「コノミヤ狭山店」の店先で、暴走した車が通行人の男女3人をはね死傷させた事故で、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で逮捕され、過失致死傷容疑に切り替えて送検された無職横山孝さん(89)が19日、釈放された。大阪地検堺支部は勾留請求をしていたが大阪地裁堺支部に却下され、準抗告も退けられた。高齢であることなどを考慮したとみられる。」

 

警察がナンバープレート外した車を職質したことを言わずに地裁に拘留請求した結果でしょう。

裁判所の問題ではなく、警察が「なぜか忖度」した結果だと思われます。裏は何なの?

引き殺されたご老人は浮かばれませんよ、警察さん。これでうやむやに?