またぞろコロナの緊急事態宣言が拡大・延長された。もう年中緊急事態だ。912日まで延長と言わず、年末大みそかまで延長したらどうか。これも感染について、PCR検査至上主義という誤った考え方のせいだ。根本が間違っていれば、処方も当然間違える。

 

それと同様に近年の集中豪雨の異常さは、コロナの緊急事態宣言と同様うんざりしてくる。河の氾濫や山や崖下の民家はこの時期になると気が気じゃなくなるだろう。ある意味日本の宿命か。命を守れ、という気象庁の無責任な姿勢には怒りが湧いてくる。気象庁は何でもできるなんて思わないが、言葉のあやで誤魔化すのはやめてもらいたいものだ。

 

しかし、この異常大雨の原因もPCR検査原理主義じゃないが、毎年の如く何でも「南から温かく湿った空気が入ってきて」といい、最近の気象庁は、線状降水帯の発生という言葉を付けただけで説明した気になっている。しかしマスコミ(気象学者も)はそれを批判しない。同類だからか?いや異常気象について何にも分かっちゃいないからだ。

気象庁は地震原因の説明もそうだが、百年一日の如く同じことを繰り返すだけの役立たずな役所となっている。役立たずな役所といえば、環境省が一番だが、気象庁も似たり寄ったりだ。

 

そして私も毎年この時期になると必ず昔書いた(といっても引用だが)ブログを引っ張り出して、最近の異常気象は温暖化のせいではなく、寒冷化のせいだと訴える。

(「豪雨原因を「南から温かく湿った空気が」としか説明できないのか?過去記事、これで3度目の引用です2020.7.7)など

 

最近、国連のおバカなIPCCが最新報告書を出したものを受けて、グテーレス国連事務総長(こいつも相当のアホだが)が「人間の活動のせいで、地球が温暖化しているのは疑いの余地はなく、熱波や豪雨、干ばつなど気候危機は続く。危機を和らげるのは、我々の選択にかかっている。」とほざいた。

世界は、こんなインチキ気象学者集団の嘘・デタラメによって資源は浪費され、無駄な費用出費を強いられて困難な状況に追い込まれるのが見え見えだというのに。

 

いつも引用するのは、市井の若者の気象コラムだ。10年ほど前から「サマータイム制導入に反対する」というメルマガを出し続け、その中で気象庁やNHKの地球温暖化を原因とする異常気象論を批判して、寒冷化・寒気で異常気象を説明するコラムを長い間連載してきた。途中で体調を崩したということで、今は休止されているようだ。

しかし、私は過去のコラムをずっと記録してコピーしておいたので、その中から抜粋して数年前から3回ほどブログに乗せてきた。

私が気象学に余り詳しくないのと、このコラムは分かりやすいところがある半面冗長かつ脱線気味で本論をなかなか説明しないというキライがあり、理解するのにもう一つなのである。

しかし、私の直観は、この若者の気象解説は非常に正しい、と示しており、そこらの気象学者や気象庁の説明の遥かに上を言っていると私は高く評価している。

 

今回は何回かに分けて引用してみようと思う。

まずはこれまでも引用した部分から。

大雨や集中豪雨の原因は必ず、気温の上昇と湿った空気が流れ込む、という説明で相場が決まっている。素人の方のブログなのだが、豪雨の説明は何でも「南から温かく湿った空気が入ってきて」ということで、これはおかしいと疑問を呈す。

 「サマータイム制導入に反対する」より。

「このおかしな表現が、正しい理解を妨げているのです。

なぜなら、「南から~流れ込んでくる」という表現では、その流れの原因が、流れの上流にあるかのように思えてしまうからです。流れを生じさせる原因となるものは、流れの下流にあるもの(たとえば、低気圧など)なのです。

でも、「南から~流れ込んでくる」という表現では、そのことがさっぱり見えてきません。むしろ、その源は「南」…という印象を与えます。実は、そう勘違いすることを狙った騙し表現なのですよ、これは。「南」と言えば、高温。すなわち、全て「温暖化のせい」と勘違いさせるための騙し表現なのです。」

つまり気象庁は、地球温暖化説に凝り固まっているから、真実を見ようとしない。だから豪雨の原因を説明できない。つまり何でもかんでも温暖化に結びつけたい。

 

「しかしながら、南から温かく湿った空気が入ってくるのは、寒気の仕業なのです。寒気自身は低エネルギーですが、自分よりも高温の空気が有している熱エネルギーを、運動エネルギーに変換させてしまう能力があるのです。

具体的に言うと、自分よりも高温の空気を上昇させてしまうわけですね。これにより、気圧が下がり、自分よりも高温の大気がどんどん呼び寄せられることになるのです。

 南から温かく湿った空気が入ってくるのは、こうしたメカニズムによって起こるのです。それを、NHKなどのマスゴミは、徹底スルーする。これは、断じて許し難い騙しです。

 そもそも、南から空気が入ってくるのなら、寒気がやって来れるわけがないでしょう。南から空気が入ってきたら、それにより気圧が高くなってしまうはずで、そうなれば、寒気はやって来れないはずです。しかも、入ってくる空気は、温かいはず。」

 

温かい空気が入ってきたら、寒気は温まってしまって、寒気では無くなってしまうはずではありませんか。あるいは、寒気が発生するエリアが温まってしまい、寒気の発生自体があり得ないことになってしまうはずでしょう。言っていることが、矛盾だらけです。寒気が存在すると、そこに低緯度から温かい空気が呼び寄せられるのです。「寒気」と「暖気の流入」を分けて論じるのは、科学無知のすることです。

 ちなみに、南から入ってくる空気が湿っているのは、その空気がどこかで冷やされている証拠です。 冷やしているのは、大抵寒気です。つまり、入ってくる空気が湿っているのも、実は寒気の仕業なのです。それも完全スルーする。」

 

何度も言っていることですが、「湿った空気」に、大気を運動させる能力はありません。そんな能力があるのなら、「湿った空気」を利用した発電が可能なはずです。

でも、そんなものは未だ実現していない。実現できるわけがない。なぜなら、「湿った空気」に、運動エネルギーを生み出す(他の形態のエネルギーを運動エネルギーに変換する)能力など無いからです。

…そもそも、「湿った空気」が流れ込むと「大気の状態が不安定になる」という論理からして、全くの無根拠です。H2Oに「大気の状態」を「不安定」にする能力なんか無いのですから。

 いや、それ以前に、「湿った空気」も「大気の状態(が不安定)」も空定義な概念なのですから、お話にならない。」

 

「「温かく湿った空気が入ってきたせい」論のまず滑稽なところは、『日本列島に空気が入ってくる』ことを原因としているところですへー、そんじゃ~、日本列島に空気が入ってこないことがあるんですかね?豪雨でない時は、日本列島に空気は入ってきてないんですかぁ?

 そんなこと、ないですよね。日本列島には、常時、空気が入ってきています。しかも、それでいて常時、豪雨に見舞われているわけではないはずです。豪雨に見舞われない日の方が、圧倒的に多いですよね。晴れの日さえ、ある!

 以上のことに気付けば、『日本列島に空気が入ってくる』ことを原因とすることが如何に滑稽なことか、わかるはずです。

 日本列島に空気が入ってくるのは、全く日常的なことなのです。日常的なことで、どうして「異常」気象が説明できるというのでしょうか?

まず、この点からして、気象庁の説明がとんでもなくふざけきった説明であることがわかるはずです。

  空気が入ってくるから豪雨になるのではないのです。入ってくる空気がどこかで『湿る』から、豪雨になるのです。ですから、「なぜ日本列島に入ってくる空気が『湿る』のか?」ということを説明しなければ、説明にはならないのです。つまり、気象庁は全く空虚な説明を繰り返しているのです。」

 

では、空気はどのようなメカニズムによって『湿る』のでしょうか?

海の上を(風となって)吹くことにより、水蒸気を含み、湿る? 確かに、海の上を吹くことにより、水蒸気を含むことになるのは事実です。しかし、それだけでは、豪雨を降らせられるほど『湿る』ことは不可能なはずです。

なぜなら、空気が含むことのできる水蒸気量には限界があるからです。いわゆる「飽和水蒸気量」という限界です。これを超えて水蒸気を含むことは、海上を吹くだけでは不可能なのです。

  一方、豪雨を降らせられるほど『湿る』ためには、この限界を遙かに超える量の水蒸気を含む必要があるはずです。ですから、海上を吹くだけでは、豪雨を降らせられるほど空気が『湿る』ことはできないのです。

ということは、さらに別のメカニズム(原因)が必要…ということになりますでしょう。

それは、ズバリ、『空気が冷やされること』です。

温度が下がると、空気が含むことができる水蒸気量(すなわち、飽和水蒸気量)は少なくなってしまうのです。すると、冷やされる前まで空気に含まれていた(気体の)水蒸気が、凝結して水滴(液体、液相)になり、空気は『湿る』ことができるのです。

 では、空気を冷やすことができるものとは、何でしょうか?それは、ズバリ、寒気です。寒気が、水蒸気を含んだ空気を冷やし、「湿った」状態にするのです。

  とくれば、もう、気象庁のトリックが見破れたでしょう。そう、『空気を冷やして湿った状態にするもの』すなわち、寒気(の働き)を隠しているわけですよ。

『空気が入ってくる』という説明を懲りずに繰り返すのは、こういう事情があったからなのです。

 ちなみに、オホーツク海高気圧からの空気は、冷たいです。しかし、夏に勢力を増す太平洋高気圧から吹き出してくる温かい空気が、(オホーツク海高気圧からの)冷たい空気の上に上がるので、『湿る』ことになるのです。」

(引用終り)

 

次は新しい引用。

気象庁やマスゴミは、「気温の上昇が異常気象を招く」というデタラメ説明を続けてきたが、高温が異常気象の原因ではない。気温が上昇しても、異常気象は起きない。」

「異常気象の前の「気温の上昇」は、異常気象の真の原因である寒気がもたらしている現象なのです。つまり、異常気象の元凶である寒気が接近していることを示す合図となる現象なのです。さらに、地表付近が高温になるのも、寒気の接近が要因の一つとなっているのです。つまり、寒気には、大きな温度差を生み出す原因の一端である地表付近の高温化という能力もあるのです。ところが、地球温暖化説や、それを支える海洋原理主義を信じてしまうと、こうしたメカニズムが全く理解できなくなってしまうのです。なぜなら、高温のことを、あくまで「温暖化のせい」と考えたがるようになってしまうからです。」

 

このコラムはしきりに「寒気が重要だ」と説くのである。

 

「・流れ込む空気の湿り気の変化を説明しない欺瞞

空気が流れ込む現象は、昔から起きている現象です。特に夏に太平洋高気圧の縁を回るように温かい空気が流れ込む現象は、昔から起きている現象です。問題は、「なぜ、その湿り気が変化するのか?」ということなのです。「なぜ流れ込む空気の湿り気が変化するのか?」ということを気象庁は説明する義務があるはずなのです。なのにしない、この欺瞞。要するに、彼らは、流れ込む空気の湿り気が変化する原因が説明できないのです。説明できないことで「異常気象」を説明したふりをしているのです。

 

そもそも、気象屋どもの言う「湿った空気」とは、何なのか?それは、ある空気の流れの先で雲が出来ている場合に、その空気のことを「湿った空気」としているわけです。だから「流れ込む」のが見える(観測できる)というわけです。雲(の発生や動き)によって。空気はたとえ湿っていても、見えないのですからね。(気体の)水蒸気は見えない。水蒸気が水か氷の粒になっていませんと

 このことに気付くと、気象屋どもが何をやっているか、わかるでしょう。つまり、「流れの先で雲が生じている空気の流れ込みがあるから、雲が生じているのだ」という説明をしているのです。こんなの、説明と言えますか?普通の人なら、そうは思わないでしょう。

 

・寒気が暖気の上に存在すると見えない

 雲が出来るためには、空気が冷やされなければなりません。つまり、「湿った空気」とは、どこかで冷やされることになる空気のことなのです。むろん、冷やしたのは寒気です。

 さて、そうなると、問題は「その寒気はどこに存在するのか?」です。

流れ込んでくる空気は、高温なんですよね。つまり、地上からは寒気の存在が確認できないだから、多くの人が、寒気の存在やかかわりに気付かず、理解も出来ない(「地球温暖化のせい」と信じ込む)のでしょう。

 では、流れ込む空気を冷やしている寒気は、一体、どこに隠れているのでしょうか?いや、むしろ、「寒気がどこに存在すると見えなくなるのでしょうか?」という問い方をした方がいいですね。

 たとえば、流れ込む温かい空気の上なんていうのは、どうでしょう?つまり、暖気の上に寒気が隠れているケースです。これなら、見つからなくても無理はないでしょう。少なくとも気温に関しては、地上には、寒気の下に存在する暖気の影響しかないのですから。

 ちなみに、暖気の上に存在する寒気は、気象庁が依存しきっているクモチュー観測システムでは見えません。なぜなら、クモチュー観測システムでは、真冬によく現れるスジ状の雲(雪雲)については別として、寒気は雲の無いエリアに存在することになっているからです。つまり、(スジ状の雲は別として)雲のあるエリアには寒気は存在しないことになっているのです。こんな観測システムに頼っていたのでは、たとえ悪意の無い人物でも、寒気が存在しないことにせざるを得ないでしょう。

 雲が存在する(発生している)以上、寒気が必ず存在するものなのです。寒気の無いエリアで雲は発生し得ないのです。冷やさないと水蒸気は水や氷(の粒)にはならないのですから。

 ですから、雲が見つかったら、「どこかに寒気が存在している」と思わなければダメなのです。そして、「自分は、その寒気の存在に、まだ気付いていないだけ」と自戒しなくてはダメなのです。

寒気の下に存在する暖気(の流れ)は、寒気の存在を大いに気付きにくくします。

 

 まず、下の暖気が上の寒気からの冷却の影響を阻害するからです。(空気は熱を伝えにくい上に、温かい空気が低緯度から次々と流れてくるので。)

 そして、もう一つ、寒気からの冷却の影響を阻害するものがあるのです。それは、暖気と寒気の間付近で発生(存在)する雲です。この雲は、断熱材のような働きをします。

 まず、熱を宇宙に逃げにくくする。(放射冷却を阻害する。)と同時に、上に存在する寒気の低温が地表に及ぶのを防ぐ。おまけに、水蒸気が雲になる時には、熱が放出される。(空気が温められる。)

 以上のようなわけで、地上は高温になる(寒気の存在に気付かない)のです。もちろん、寒気の隠れ場となり得るのは、暖気の上だけではありません。その他のケースについては、次回以降にお話ししたいと思います。

・高温と湿り気だけでは説明できない異常気象

 そもそも、なんでも、かんでも、「温かく湿った空気」で説明しようとするのが間違いなのです。高温と湿り気だけでは、雷も強風も説明がつきません。豪雨だって、説明できない。

風呂場で空中から豪雨が降ってきたりしますか?雷や強風が発生しますか?

ふざけきったデタラメ説明で国民を騙し続けようとする気象屋どもの相変わらずの恥知らずぶりには、つくづく呆れさせられます。

 ちなみに、空気が流れ込むことと強風とは原因が同じです。強風という(空気の)流れがどこかで起きているからこそ、温かく湿った空気の流れ込みが起きているのです。「流れ込み」が強くなっている所の流れが「強風」として認識されるのです。このことに気付けば、「温かく湿った空気が流れ込むせい」論が如何に空虚な説明かということが改めてわかると思います。

 

次は、主に寒気の隠れ場探しをしたいと思います。既にそのうちの一つとして『寒気が暖気の上に存在すると見えない』というケースを指摘しました。今回は、さらに二つ指摘してみたいと思います。

 なぜ多くの人が寒気の存在(と影響)に気付かないのか?それは、低温にならない(むしろ高温になる)ことが多いからですよね。でも、気象庁の人たちとかは、豪勢な観測システムを有しているわけですから、その存在に気付きそうなものです。なのに気付かない。その原因を、今回は二つ指摘することになります。

・気温の一時的低下現象が無視されている!

 寒気というものは、もう何度も言っているように、真上に来ると低温をもたらしますが、それ以外の所に位置すると、逆に、高温をもたらします。上昇気流気圧低下を生じさせ、低緯度から温かい空気を吸い寄せることになるからです。

 でも、たとえそうでも、真上にくれば低温になるはずですよね。ですから、気温の変化という形で観測されるはずです。なのにされない。なぜか?

 それは、気温の一時的な低下という現象が無視されているからです。これでは、たとえ真上に来ても、寒気は観測されない(=存在しない)ことになってしまうでしょう。

 では、なぜ、気温の一時的低下現象が無視されるのでしょうか?気象庁がバカだから?いや、それだけが原因ではないのです。

・昼間ゆえ最低気温にはならない

 では、何が原因なのか?それは、気象庁が採用している「最低気温・最高気温」記録主義(注:造語。)のせいなのです。これについて説明いたしましょう。

 まず、気温の上がる昼間に寒気が西から接近してきて、真上を通り、東へ抜けてしまうケースを考えてみてください。

まず、西から接近している時は、気温はかえって上がりますね。ですから、気温の低下は観測されません。また、東へ抜けてしまってからも、同様です。ということは、気温の低下が観測されるのは、寒気が真上に来た時だけということになりますね。

 ところが、ここで問題が生じるわけです。というのは、寒気が真上に来るのが、気温が上がる昼間だからです。ですから、よほど強い季節はずれの寒気とかでないと、その日の最低気温以下にはならないのです。おまけにその直前には、気温が通常よりも高くなっているわけですから、気温が下がっても、たかが知れたものにしかなりません。さらに、厚い雲は、前回話したように、断熱材の働きをするので、冷却の影響がそれほど及ばないのです。加えて、この季節の移動性の寒気団は、サイズが小さい。 そのため、冷やせる時間が短い。だから、気温が十分には下がらないのです。

・「最低気温・最高気温」記録主義が無視させる原因

 さて、そこで、最低気温と最高気温しか記録に残さないとしたら、どうなるでしょう?寒気の影響は、完全に消えてしまう(記録に残らない)でしょう。最低気温の方には、何の影響も無いのですから。

 では、最高気温の方はどうでしょう?寒気団が接近している時と抜けていった後は、気温が上昇しますよね。ですから、最高気温を押し上げてしまう可能性が十分にあるのです。

 最低気温が下がらず、最高気温が上がったとしたら、最低気温と最高気温しか知らない人は、この日に寒気(団)がやってきたとは全然思わないでしょう。

 このように、「最低気温・最高気温」記録主義を採用すると、寒気(団)の影響が完全に消えてしまうのです。

ちなみに、その日の平均気温は、最低気温と最高気温とから算出されるのが普通です。ですから、「日平均気温」記録主義者は、寒気(団)の影響には気付かないことになります。

 ちなみに気候学では、気温に関しては、一日の平均気温しか対象にしないケースが多いものです。だとすれば、気候学オタクたちが寒気(団)の存在や働きに気付かないことがあったとしても、無理もないことでしょう。こうしてみると、気候学の権威なるものは、気候安定期の産物にすぎないことがわかるでしょう。

・移動性の寒気団は大陸で夜間に発生する

 もっとも、こんな話をすると、「それは、昼間に寒気団が通り過ぎていく場合の話だろう。寒気団が通り過ぎていくのは、昼間だけではないはずだ。だから、お前の話は間違いだ。」という反論が出てくるかもしれませんね。

でも、移動性の寒気団は、日本より西にある大陸で、夜間に発生するものなのです。それが、偏西風に乗って、日本にまでやってくるのです。ですから、日本にやってくる頃には、日本は昼間の時間帯になっているのです。日本の方が先に(夜が明けて)昼間になるのですからね。

 さらに、この時期の寒気団は、サイズが小さい。つまり、それが真上に存在する時間が短い。すぐに通り過ぎていってしまう。このため、夜まで真上に存在することは、まずあり得ないのです。

 以上のようなわけで、大陸からの寒気団が日本列島の真上に存在するのは、気温が上がる昼間だけということになるのです。

だから、「最低気温・最高気温」記録主義を採用してしまうと、寒気団が気象データから発見できなくなってしまう(つまり、観測できなくなってしまう)のです。

要するに、余計な統計処理をしているせいで、目が見えなくなっているわけですよ、気象庁は。

 これが、今回指摘する「寒気の存在に気付かなくなる原因」その1です。」

(引用終り)

 

ここらあたりの説明はまだ本論「温かく湿った空気が流れ込む」説批判には踏み込んでいないから面白くないかもしれないが、「寒気」についての解説(まだ途中だが)は気象庁等が全く説明してこなかった情報なので非常に重要なのである。

この続きはまた。