病名のつかない「単なる」過労で1週間の入院安静の小池都知事。都議会選直前の入院は「逃げた」としか思われないと誰もが思った。

都民ファーストの会を応援して惨敗の責任を取りたくない、自民党二階に色目を使いたい等の思惑が見え見えの突然の入院。いつもの小池のパフォーマンスだ。

 

退院時のコメントでも

「都議会議員選挙の最中という大事な時期にご心配をおかけし、申し訳ございませんでした。…都政の諸課題が山積する中、改革を続け、伝統を守る皆さまに、エールを送ります。」

と都民ファーストの会とは一切呼ばず、単に「改革を続け」る政党皆さまにエールを送る、と一応うっすらと都民ファーストの会を思わせる言葉を使っただけ。これでは都合よく使って、要らなくなったら捨ててしまう小池百合子に、都民ファーストの会の候補者は怒り狂ったのではないか。

 

しかも、丁寧に自民党を思わせる「伝統を守る皆さま」という言葉で、二階向けのアリバイ作りまでしている。

これからみても、次の総選挙は小池百合子の立候補の確率はかなり高くなった。つまり、五輪が終われば、東京都知事の辞任は確実だ。

コケにされた都民ファーストの会もあと残り少ない(と思われる)小池都知事に逆襲すべく、都の提案は全て否認するがよろしい。

 

さて、その小池都知事、テレワークは1日で終えて早速復帰・登庁した。そして記者会見。

 

「コロナ禍、対策の真っ只中、2020の東京大会が間近に迫っているという中においてですね、私、体調崩して、この大切な期間においての体調不良ということで、多くの方々にご心配、そしてご迷惑をおかけしましたこと、心からお詫びを申し上げたく存じます」と謝罪。

 

小池知事の体調不良など誰も信じていないから、それを小池自身知っているから、臭い演技に終始した。

やつれた顔つきと弱弱しい声と伏し目がちな目、いつもより薄めの化粧。演技は十分だが、臭い小芝居にしか見えない。大げさにも酸素ボンベまで持ち込んだようだ。

 

こんなことを書くと非難を受けそうだが、これまでの小池百合子はパフォーマンスの女王なのであるから、そう思われても仕方がないのだ。

 

産経新聞政治記者、阿比留瑠比氏が小池について語っている。

小池百合子が防衛大臣就任後、たびたび深夜に阿比留氏に直接小池から電話がかかってきたという。防衛関連の意見を聞きに電話をしてきたと思ったら、記者会見時の感想、「今日の私のテレビ映りはどうだったかしら」「どんな印象だったと思う」という内容だった。つまり映りはどうだったかばかりしか関心がなかったという。これが小池百合子の正体だと。

 

テレビキャスター出身とはいえ、テレビ映りにしか関心がない政治家とは、国民(都民)を愚弄しているとしかいえない。

そういう小池が本当に病気になっても誰も信用しないのである。人徳がまるでない、ということであり、麻生財務大臣が言う如く、自分が蒔いた種、なんだ。

 

だから今日の記者会見で述べた又も笑ってしまうというか今年の流行語大賞の候補になりそうな大げさな言葉を聞いて、まだ演技してらぁーという思いを多くの人々が感じたことだろう。

 

「東京都にとって、今ほど重要な時期はないと考えております。その中で、引き続き副知事はじめとする都庁の職員と総力をあげて、そして、山積する課題に全力で取り組んでいく。どこかでバタッと倒れているかもしれませんが、それも本望だと思ってやり抜いていきたい。そのように考えております」

 

「どこかでバタッと倒れているかもしれません」というフレーズはこの入院中ずっと考えていたに違いない。

でも小池さん、大げさすぎて逆効果ですよ。あんたは都知事として部下を怒鳴って命令していればいいだけの立場です。今回の過労といわれることも飲食店の酒提供条件について、政府との徹夜交渉を見守っていただけ。つまり、政府を如何にやり込めるかを徹夜して考えていて寝不足になっただけと聞いていますよ。それを都議選逃亡に利用しただけじゃないか、と。

 

「どこかでバタッと倒れる」のは、小池あんたじゃなく、あんたに無理を強いられ、入院逃亡もできない都庁の部下ですよ!