天皇陛下の政治利用は、左翼なら許されるようだ。しかし、政府や保守派はやってはいけない。ということは、西村宮内庁長官は皇室を貶める左翼官僚だということになる。
 

wikiで調べると、過去の政治利用としていくつか挙げられているが、古いものは1973年田中角栄内閣時の増原惠吉防衛庁長官が内奏時に賜った昭和天皇のおことばを漏らし、政治利用であると批判され辞任に追い込まれた増原内奏問題。こは別途述べる。

そして最近では、ほとんどが民主党政権時代の天皇陛下の政治利用。特に有名なのは、習近平が副主席のとき中国が無理やり要求してきた天皇陛下会見を、鳩山首相、岡田外相、小沢幹事長らが200912月に強引に実施して、政治利用を図ったことだ。

 

ことほど左様に天皇陛下の政治利用には問題が大きく、政治問題化するのである。だから、警視総監だった西村宮内庁長官が政治利用について知らない訳がないのである。

しかし、この間抜けな西村と言う男、この政治利用以前にも赤ッ恥を既に晒していた。

あの小室文書の件である。

パチンコ屋の倒産を応援するブログより

「この西村長官は、小室圭がなし崩しに結婚まで持っていきたくて発表した文書を真っ先に褒めていたものの、その内容がクソすぎることが批判されて、小室側が文書を無かったことにしてはしごを外された間抜けですからね。

小室圭のあの文書を評価するって事はなし崩し的にでも小室圭を結婚させたいという思惑があったのではないか?という疑いを持たざるをえません。」

 

小室文書評価からもわかるように、この西村は何とか皇室を破壊したいと考えているようで、今回の天皇陛下の東京五輪開催に関する「拝察」も、当然皇室解体の一環と言えるだろう。そしてこれが有耶無耶に終わってしまえば、今後堂々と「拝察」「肌感覚」という言葉を使って西村は天皇の政治利用を大いに出来てしまうことになる。お前は柳沢吉保のような悪徳「側用人」か!

 

この辺のいきさつと西村バカ宮内庁長官について、いつもの「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」が的確に述べているので、引用する。

西村泰彦宮内庁長官が陛下の発言をでっち上げた件で、長官は「感染拡大を起こさずに五輪を成功させるのが我々の使命だ、というところを言いたかったのでしょうが、

「と拝察しました」
「私が肌感覚として受け止めているということ」
「直接そういうお言葉を聞いたことはない」
「陛下はそうお考えではないかと、私は思っています」

と、勝手に陛下がどう考えているかを長官自身が作ってしまっているので、これがまんまと陛下のご意向として、日頃は散々日本と皇室を貶めている反日サヨクどもが(彼らのせいで左翼という言葉のイメージが悪くなるとリベラルと自称しはじめた)陛下のお気持ちがーみたいな事を言い出して五輪中止に悪用しています。

リベラル皇道派と呼んであげるべきだと思いますが、言葉を選ばずに言えば、こうした寄生虫のような連中にこれだけの悪用をさせたのは間違いなく西村宮内庁長官であり、小室圭の出した文書を発表直後に褒める事で小室圭がみそぎを済ませた事にしようとしたりと、正直言ってこれまでの事を考えてもこれほど不適格な人材はいないと思います。
特に今回は陛下のご意向を勝手に作って報道させてしまいました。

この手口がまかりとおるのなら陛下の発言なんていくらでも捏造できますし、皇室の名誉と威信を傷つけて貶めていくことにも繋がります。西村長官は即刻辞職すべきでしょう。

 

今回の騒ぎの発端となった6月24日の宮内庁長官の会見のやりとりを見ると、その発言内容のやばさに記者達もすぐに気付いていたようです。

記者:確認だが、陛下が、オリンピックが感染拡大のきっかけになることを懸念されているのか?

西村長官:それは私の拝察です。というのは、先ほど申し上げたように陛下は、現状を非常に心配されておられます。これは、日々、接して私が陛下とお話ししている中で、私が肌感覚でそう感じていると受け取っていただければと思います

記者:仮に拝察でも、長官の発言が報道されるとかなり影響があるが、このまま発信してもいいのか?

西村長官:はい。私はそう拝察し、感染防止のための対策を関係機関において徹底してもらいたい

記者:これは陛下のお気持ちと受け取っても間違いない?

西村長官:それは私の受け取り方ですから。私は、陛下はそういうふうにお考えではないかと、本当にそう思っています。ただ、陛下から直接そういうお言葉を聞いたことはありません。そこは誤解のないようにお願いします
—–

さすがに西村長官の発言のヤバさに記者達は気付いていて繰り返し念押ししてるんですよね。
ところが西村長官はその意味をまったく理解しないのか、陛下が発言されていないのに勝手にそういう意向を示したと報じていいと言ってしまっています。
宮内庁長官が記者達に対して、積極的に拡散させることにお墨付きを与えてしまったのですから、さすがにこれはちょっと頭が鈍すぎるとしか言いようがありません。

宮内庁長官が陛下の政治的中立を積極的に危うくしているのですから、宮内庁長官としては最悪の人材です。更迭しなければまた同じようなやらかしを繰り返しかねないと思います。(後略)」

(引用終り)

 

記者会見で、西村の、陛下の言葉を拝察するとの発言を記者たちは、政治利用と危惧したから何度も西村に確かめたにも関わらず、そのまま報道せよ、しかも誤解のないようにと注釈を付けて言い放ったのは、まさに、政治利用だよと誤解するように誘導している西村宮内庁長官は確信犯だろう。

これを許せば、今後いくらでも天皇陛下の言葉を捏造できることになる。

左翼は今後何かあれば西村とタッグを組んで、まさに天皇を政治利用できる。左翼にとっては嬉しくも頼もしい味方ができたものである。

 

この発言の西村の目的は三つだ。

ひとつは、ことばそのままに、天皇陛下が五輪開催でコロナ感染拡大を憂慮するから開催反対派を応援するということ。

ふたつめは、天皇陛下の政治利用と炎上するはずだから、陛下の心を忖度させて陛下に不信感を持たせること。これによって天皇の権威を貶める。

三つめは、炎上してもこれに左翼や野党はこの政治利用については応援するはずなので、政治問題化はしない。右翼は騒ぐが、その力は弱く辞任要求しても実現に至らない。そうなれば、今後も天皇の政治利用は可能となる。

この三つがトンデモ西村宮内庁長官の目的と推察される。

しかし、これでも元警視総監だったとは恐れ入る。誰がこんなバカを任命したのか。2016年から宮内庁次長をやっているというから、安倍首相に違いない。稲田朋美といい安倍という政治家はほんとに人を見る目がないというべきで情けない。

この西村、今後は元警視総監ではなく、「拝察総監」と呼ばれるに違いない。

 

さて、この西村拝察総監の「拝察」発言に保守派が非難の声を寄せている。

有本香氏

「西村泰彦宮内庁長官を更迭すべきだ。過日の「小室文書」への軽薄な評価といい、今回の「勝手に忖度」発言といい、陛下や皇室をお守りするにふさわしい人物とは到底思えない。警察出身ということで期待しただけに誠に残念ではあるが」

西村幸祐氏

「余りにアホらしい。あの宮内庁長官、今まで行ったのは真子内親王のご結婚相手とされる小室圭氏への異様な擁護、皇位継承問題有識者会議の全く有識者でない酷い人選、さらに陛下への御進講に反日サヨクを次々選出。皇室解体の工作員の様な人物だと思われたが、遂に馬脚が現れた」

加藤清隆氏

「宮内庁長官の「拝察」発言は、陛下のお気持ちを勝手に忖度するものであり、不敬以外の何ものでもない。懸念した通り、これを政治利用しようとする輩がわらわらと出てきた。そもそもご皇室をお守りするという宮内庁長官の職務に違反しているだけでなく、明らかな越権行為だ。直ちに辞表を提出すべきだ」

西村幸祐氏がいう「陛下への御進講に反日サヨクを次々選出」とはひどいものだ。まさに西村宮内庁長官は「皇室解体の工作員」だろう。

 

最初に言及した増原内奏問題について、wikiから引用する。こんなことがあったとは知らなかったが、この中身をみると、これこそが天皇の政治利用に当たる問題発言だった。だから、大問題となり、増原防衛庁長官は辞任している。

Wikiより。

「増原内奏問題は、1973年(昭和48年)5月に日本で起きた政治問題である。名称は、当時の防衛庁長官であった増原惠吉に由来する。

経緯

日本は立憲君主制と議院内閣制の下に、戦後の日本国憲法において「天皇は憲法の定める国事行為のみを行い、国政に関する機能を有しない」と規定されているが、戦後の歴代内閣の首相・閣僚が「内奏」において天皇に質問される形で政治的発言に応じる慣行は存在していた。

1973526日、田中角栄内閣における防衛庁長官の増原惠吉は昭和天皇に「当面の防衛問題」について内奏した時、昭和天皇は、「近隣諸国に比べ自衛力がそんなに大きいとは思えない。国会でなぜ問題になっているのか」と発言し、質問した。

増原防衛庁長官は「仰せの通りです。我が国は専守防衛で、野党に批判されるようなものではありません」と応答すると、昭和天皇は「防衛問題は難しいだろうが、国の守りは大事なので、旧軍の悪いことは真似せず、良いところは取り入れてしっかりやってほしい」と発言した。

増原防衛庁長官はこの内奏の後に記者会見でこの会話を公表し、「防衛二法(防衛庁設置法、自衛隊法)の審議を前に、勇気づけられた」と発言した。

しかし、現役閣僚が天皇の政治的発言を紹介したことが、内奏の翌々日の528日に新聞記事に掲載され、野党側は「天皇の政治利用である」との批判を行い、政治問題化した。問題の影響が皇室に及ぶことを回避するため、529日に増原防衛庁長官は辞任した。」

(引用終り)

 

これ以外に「政治利用」とされている過去の事例

20091023日、岡田克也外務大臣は、国会開会式での天皇のおことばについて、「陛下の思いが少しは入った言葉がいただけるような工夫を考えてほしい」と発言したが、鳩山首相が「陛下のお気持ちを推し量ることはできない。コメントすべきでなかった」と批判したほか、「天皇陛下のお言葉は慎重に考えられるべきだ。政治利用が起きたらまずい」、「天皇陛下の政治的中立を考えれば、お言葉のスタイルについて軽々に言うべきではない。極めて不適切だ」、「行き過ぎた発言だ。民主党のおごりを感じる」など与野党から批判が相次ぎ、『産経新聞』も社説「主張」にて岡田の発言を非難した。

羽毛田信吾宮内庁長官は、「国政の場における陛下のお言葉には一定の制約がある」との見解を示した上で、「陛下の国会開会式でのお言葉は国事行為に準じた位置付けであり、閣議で決定される」と指摘し、一義的には内閣で議論すべきとの考えも示した。

20091215日の習近平副主席との特例会見

(産経新聞中国総局(北京)特派員の矢板明夫氏の解説)

現在の中国の最高指導者である習近平が天皇を重視する理由は毛沢東や鄧小平とはやや違う。国家副主席を務めていた2009年末に訪日した際に、自分自身の政治地位を安定させるため、天皇の権威をひそかに利用していた。日本メディアに大きく報じられた「特例会見」のことだ。

 当時、習訪日の日程決定が遅くなり、天皇と会見したい旨を日本側に伝えたときは、すでに宮内庁が定めた「1か月前に申請する」とのルールに間に合わなくなり、一旦は拒否された。

 習はあらゆる外交ルートを使って民主党政権に圧力をかけた。最後に「特別扱い」で会見が実現した。しかし、その強引な手法が日本国内で波紋を広げ、親善のために訪日したはずなのに、日本国民に残した印象はけっして良くなかった。

 わずか20分余の表敬訪問のために、習が必死になってこだわった理由は、中国国内の政治にあった。当時の習は党内で序列6位。ポスト胡錦濤世代の中で最も高位にあったが、後継者としての地位はまだ完全に固まっていなかった。ライバルである序列7位の李克強副首相(現首相)に逆転される可能性が僅かながらあった。

前任の胡錦濤が副主席時代の1998年に訪日し天皇陛下と会見した。中国は前例を何よりも重要視しており、習が後継者であることをアピールするために胡と同じ日程をこなさなければならなかった。

 中国の最高指導者は有権者による選挙ではなく、党内の実力者らの話し合いにより密室で決まる。毛沢東や鄧小平ら建国に関わった世代にはカリスマ性があったが、その後の指導者はたまたま抜擢されたサラリーマンでしかない。

 後継者に選ばれたら、まずしなければならないのは地位の正当性をアピールすることである。ライバルたちを圧倒する方法としてよく使われる手法は、外遊でより多くの外国指導者と会うことだ。

中国メディアを通じて詳しい様子を国内に伝え、国民に対し「私こそ後継者だ」を印象づける。そして、世界中に数ある要人の中で、最も権威があると考えられているのが日本の天皇である。

 世界で最も由緒正しい天皇との会談が実現すれば、習にとって最高の箔付けになるが、逆に実現できなければ、後継者としての地位が揺らぎ、李克強派に反撃のきっかけを与えるかもしれないとの事情を抱えていた。結局、天皇陛下が知らぬうちに、中国最高指導者レースで習に力添えをしたわけである。

(引用終り)

 

昔はいざ知らず、最近では天皇陛下の政治利用はほとんど左翼がやっている。天皇制度に反対している左翼が天皇陛下を政治利用しているのは皮肉といえば皮肉である。

しかし、今回の西村アホ長官の天皇陛下の政治利用の成功により、左翼は更に宮内庁長官とタッグを組んで政治利用を考えていくことだろう。