G7でのぎごちないガースー・デビューも、各首脳から五輪開催了解を取り付けたのは成功といえるだろう。

これで小池都知事の逆転打は打てなくなってしまった。総理の座への小池の秘めた戦術について、「農と島のありんくりん」ブログ氏が今日以下のように的確に指摘している。

 

「五輪にG7首脳がゴーサインを出しましたので、今後いかなる変更もなくなりました。
小池さん、中止カード出し損ないましたね。
G7までの期間が、小池女史が国政のキャスティングボードを握れる数少ないチャンスだったんです。 
この人としては、メディアの応援を得て中止カードで世論を集め、五輪に突っ走る政府と、国民の生命と安全を守るアタシ、という構図を作り、さらにはカッコよくこんな政府と五輪なんかやれんわとばかりに、辞表を叩きつけて小池新党を引っさげて衆院選に、という心づもりだった
のでしょうが、こうなってしまってはもう遅い。」

(引用終り)

 

小池の戦術はこのところバレバレで誰にでもわかってしまう。

まあ、それでも小池を支持するおばさん連中は東京に山ほどいることは確かだから、この人達さえ騙すというか、踊らせればいいとばかりに、「ドラマ」作りにいそしんだのだけれど、「8時だよ、みんな帰ろう」とか下らないフリップ芸ばかりでみんな見飽きているから、そうそう小池百合子の思う通りには動かなくなってきている。だから、最近小池がイラついている、と報じられるのもよくわかる。豊洲のときような小池劇場は二番煎じでしかないのだから。

 

しかし、まだチャンスはある。今後東京都の感染者数がぐんと増加していけば、小池百合子にチャンスは回ってくる。都議選ギリギリのところで、五輪中止という最後の賭けをすることも可能だ。

五輪に突っ走る政府と、国民の生命と安全を守るアタシ、という構図」を作ることはまだ可能だ。しかし、マスコミは応援するのだろうか。無責任のレッテルを小池百合子に貼ることだって考えられる。

 

しかし、秋には総選挙に突入していくのだが、そのとき小池百合子は都知事を辞めて、総選挙に立候補していることだろう。

その際、もう五輪が開催され、成功裏に終わったとすると、小池百合子の立場はどうなっているだろうか。

もちろん、五輪開催によって感染第4波の大波が来ていれば、小池百合子の圧勝となろうが、ワクチンもそこそこ打ったし、自然終息もあるし、感染第4波が生じなければ、小池百合子の野望は潰(つい)えるのである。

 

さあ、賭けにでるのか、出ないのか。更なる感染拡大を願っているのは、日本では、一人しかいないだろう。