マスコミの偏向報道は当たり前になっている。今回の米国大統領選であれだけの不正が指摘されていても、全く知らん顔で報道せず、またワシントンDC大抗議デモも100万人近い人々が全米から集まって、選挙不正に抗議しても、朝日新聞は1万人デモと嘘を書き、記事では1万人以上と批判を避ける表現つまり全くの姑息なことを平気でやり(そりゃそうだ、100万人でも1万人以上だよ。それならいっそのこと、ワシントンDC抗議デモは、100人以上でした、と書けばいいのに。そして文句を言われたら、どこが間違いだと開き直ればいい。誰も信用しなくなることを覚悟で。)、NHKは、デモ隊のプラカード「Stop the steal」の文字にわざわざボカシを入れるという徹底ぶり。

米国では不正告発者を脅迫し、子供がどうなってもいいのかと恫喝し、家に放火し、車で引き殺そうとし、弁護士を脅すというナチスまがいのことをやっても、敵には何をしてもいいのだからと知らんぷりの米国マスコミ。

これらマスコミはまさに民主主義を弾圧し、民主主義を冒とくしているのだが、そういう意識はないようだ。

 

読売新聞のトランプ叩きは前から酷かったし、今回の大統領選も不正についてはキチンと報道しようとしない。政治コラムもトランプ叩き、民主党礼讃のプロパガンダ記事を平気で掲げる。こんな偏見記事に金を払うなんて私もいい加減読売新聞の購読を止めようと思っている。

 

今日のコラムもひどかった。「地球を読む」の田中明彦政策研究大学院大学学長のコラムと「サピエンス全史」の著者ユバル・ノア・ハラリの「あすへの考」のコラムだ。

 

田中明彦。

これでも政治学者なんだろうか。偏見の塊の見本のごとく、偉そうに書いているが、現実を全く見ようとせず、その質は素人以下の杜撰なものだ。全てが偏見という色眼鏡。単にトランプが憎いということを書いただけ。

 

「今回の米大統領選挙を見て、「一部の人を永遠にだますことはできるし、すべての人を一時的にだますこともできる。しかし、すべての人を永遠にだますことはできない」という言葉を思い出した人がいるかもしれない。リンカーン大統領が言ったとされる。だまされたかどうかはともかく、米国民は2016年の大統領選でトランプ氏を当選させた。」

 

偉そうにリンカーンの言葉を持ち出しているが、「一部の人を永遠にだますことはできる」という言葉の、騙したのはトランプだと言いたいらしい。そして「しかし、すべての人を永遠にだますことはできない」と受けて、だからトランプは今回選挙に負けたんだと。田中はバカだ。トランプを支持するものは「騙された」なんぞとトランプを悪者のようにしか描かない。これが政治学者の分析なんだろうか。

 

「そしてこの制度は、大統領選で少数派の代表が当選しうることを許容しているから、多数者の専制を防ぐとともに当然少数者による専制・暴政を防ぐ効果も持つ。トランプ氏という特異な人物が大統領の座を占めて、事実と異なる主張を延々と続け、連邦軍を政治利用するかのような示唆を行ったことさえあったが、米国の「法の支配」が揺らぎ、米国が権威主義体制になったわけではない。」

 

16年の大統領選では少数者だったトランプが大統領になったから、田中はトランプを「少数者による専制・暴政」と言いたいらしい。米国特有の政治制度、州の独立がトランプの専制・暴政を防いだんだと。そして「トランプ氏という特異な人物が大統領の座を占めて、事実と異なる主張を延々と続け」というが、それこそ「証拠を示せよ」と言いたい。トランプを貶めたいだけの感情的な言葉だ。

「連邦軍を政治利用するかのような示唆を行ったことさえあった」というのも事実に反する。これはBLMの暴徒化とアンティファの騒乱に、州知事は見て見ぬふりをし、州内の治安を維持せず、アンティファにやりたい放題させていたので、連邦軍の出動を示唆したのである。そこらの独裁者の軍による弾圧とは全く違うのだ。そんなことはネットで調べればすぐわかることだが、田中は政治学者のくせにそんな基本的な事実収集もしないで勝手なことを言っている。米国主流派マスコミのみ鵜呑みにしているから、情弱者と化してしまうのだ。恥ずかしくないのか、田中学長。

 

「ただ、トランプ政権の4年間は、トランプ氏に反対する人々にとって耐えがたい時代だった。もしトランプ氏が再選されれば、米国の民主主義は致命的な打撃を受けると思っただろう。複雑な大統領選の仕組みにもかかわらず、彼らは選挙に勝ち、合法的に政権交代を実現させることになった。米国の民主政治の強靱性を示したと言える。」

 

「トランプ氏が再選されれば、米国の民主主義は致命的な打撃を受けると思った」のは、トランプ氏に反対する人々だから、そう思ったことは別に否定できない。しかし、「彼らは選挙に勝ち、合法的に政権交代を実現させることになった。米国の民主政治の強靱性を示したと言える。」と書いてしまうと、トランプに反対する人々が突然民主主義を守ったかのように、つまりトランプは民主主義の否定者のように大偏見でこの田中という似非学者は言うのである。 

しかも、いま米国内の混乱は、「合法的に政権交代を実現させる」ことを巡っての混乱だ。「合法的に政権交代を実現させる」ことを要求しているのは、バイデンではなくトランプ陣営だ。トランプ陣営ははっきりと言う。大統領選挙でトランプが勝ったかどうかを問題にしているのではないと。その選挙が合法的に行われたかどうかが大事なんだと。つまり、余りの不正の横行に、「合法的な選挙」が踏みにじられていると抗議しているのである。

その不正については、このアホの似非政治学者田中は、一言も言及せず、不正なんぞ無かったかの如く「合法的に政権交代を実現させて」バイデンが大統領に選ばれたというのである。田中の眼は節穴なんだろうか。いやド近眼で真っ赤なメガネをかけているんだ。見ざる、聞かざる、言わざるの猿が田中という似非学者だ。

 

「トランプ氏が米国内の分断を拡大させたのは確かである。しかし、トランプ氏の岩盤支持層からしてみれば、彼ら自身の利益やアイデンティティが無視される政治や社会、建前(ポリティカル・コレクトネス)が幅をきかせる主流メディアは、専制的に見えたのであろう。トランプ氏は、彼らの感じる専制的傾向から彼らを守る解放者だったと言えるのかもしれない。」

 

「トランプ氏が米国内の分断を拡大させたのは確かである」という言い方は、全くの間違いであり、嘘であり、左翼のプロパガンダに過ぎない。事実は逆だ。分断は左翼と民主党がもたらしたのである。

まさに、田中がここで初めて正しい指摘をしているように、「建前(ポリティカル・コレクトネス)が幅をきかせる主流メディアは、専制的に見えたのであろう。トランプ氏は、彼らの感じる専制的傾向から彼らを守る解放者だったと言えるのかもしれない。」というのは全くその通りだ。

だから、その分断に嫌気を指して、多くの黒人やヒスパニックたちが民主党から離れて、トランプ支持に回ったのである。それがトランプの大勝利の理由の一つだ。

 

「今回の大統領選の結果を見ても、トランプ政権に対する米国民の評価は割れている。米国の複雑な民主主義の仕組みは、16年にトランプ氏を当選させることで多数派に対し、有力な少数派の存在を強烈に印象付けることに成功した。そして20年の選挙で敗退させることで、トランプ氏という特異な人格を大統領職から去らせることにも成功した。この二つの成功は、長期的に見て米国政治の健全化に貢献するのだと思う。

 

「米国の複雑な民主主義の仕組みは、…20年の選挙で敗退させることで、トランプ氏という特異な人格を大統領職から去らせることにも成功した。」と書くが、トランプを大統領から引きずり降ろそうとしているのは、「米国の複雑な民主主義の仕組み」でもなんでもなく、トランプ反対派のエスタブリッシュメントと左翼連合の選挙詐欺によるものだ。もしこのままバイデンを次期大統領と認めてしまうなら、米国の民主主義は死んだも同然となる。不正がバイデンを当選させたのだから。

「トランプ氏という特異な人格を大統領職から去らせることにも成功した。」と書くこと自体がこの不正選挙にたいする健全な目を持っていない証拠であり、何が何でもトランプを追い落としたいという表れであり、政治学者のいうことではない。政治学者ならもっと客観的にいまアメリカで起こっている事実を踏まえて論ずるべきなのである。田中のコラムには民主党プロパガンダの意味以外なにもない。

 

そして、結論が「(米国の複雑な民主主義の仕組みによる)この二つの成功は、長期的に見て米国政治の健全化に貢献するのだと思う」という全く頓珍漢な言葉で締めくくる。こいつは本当にアホと言うしかない。

バイデンが大統領になれば、民主と共和の亀裂が更に深まり、バイデンがボケてすぐ引退すると、初めての極左大統領がアメリカに誕生するのである。米国の政治は「健全化」するのでなく、極端に「混沌化」するのである。

こんなバカなコラムを載せる読売新聞も田中と同様アホというしかない。

 

もう面倒になってきたから、「サピエンス全史」の著者ユバル・ノア・ハラリの「あすへの考」のコラムについては、少しだけ。

「サピエンス全史」は上下とも私も読んだが、上巻はそこそこ面白かったが、下巻はまるでだめだ。こんな程度の本がなぜベストセラーになったか不思議だ。

 

私も読書メーター次のような書評を書いた。

「サピエンス全史」上巻

「思ったより面白かった。考古学、人類学から始まるのでどういう話が展開するのか疑心暗鬼だったが、歴史に止まらず政治、社会、哲学、宗教その他あらゆる事柄を視野に入れてサピエンスの進化について分かりやすく切り込んでいく。かなり難しいことを論じているのにベストセラーになったけど、ホントにわかって読んでいるのだろうか。文明・秩序を想像力・神話の産物と喝破するが、女性差別否定も神話ではないのか。また岩井克人ばりの貨幣商品説に立った貨幣解説にはがっかり。グローバリズム礼讃の臭いプンプンして、下巻は期待できないかも。」

「サピエンス全史」下巻

「農業革命までは面白かったが、現代文明論になった途端これまでの鋭さはどこかえ消えてしまい、陳腐な言説となり驚きも発見もなくなった。確かに説明はうまいし、よくわかるが産業革命以後の説明には深みが感じられない。資本主義論も科学技術文明論も陳腐。現代文明については、単に問題提起をしているだけで、ハラリ自身の主張がないし、幸福論なんぞどこかの高校生程度の主張のようにも思えた。これでなんでベストセラーになったのか不思議だ。」

 

みんなが褒めているからきっといいことが書いてあると思われたら、日本ではベストセラーになる。

しかし、ハラリは過去については面白いが、現代については面白くない。つまり現代についてわかっていないからだと思うのだ。

 

読売新聞の「あすへの考」のコラムもトランプ叩きに終始し、学者としての見識が感じられない。

例えば、「「自国第一」を唱えるポピュリスト(大衆迎合)の政治家らがコロナ危機は外国、あるいは国内に潜む敵の陰謀だと吹聴し、憎悪をあおっている。」と書くが、トランプのことだろう。ハラリは中国コロナと呼ぶトランプが気に食わないのだ。大衆迎合のためにコロナ危機は外国、あるいは国内に潜む敵の陰謀だと吹聴していると言いたいらしいが、中国コロナと言い、中国に支配されたWHOが正しい判断をしなかったことが、世界に中国コロナを蔓延させたとトランプは非難しているが、中国、あるいは国内に潜む敵の陰謀だとまでは吹聴してはいない。ハラリの言い過ぎだ。

 

「20世紀前半、三つの大きな物語がありました。自由民主主義・共産主義・全体主義です。それぞれが独自の世界観を作っていた。第2次大戦で全体主義が廃れ、冷戦で共産主義が朽ちる。自由民主主義の独り勝ちです。民主政治と自由経済が支配的制度になり、グローバル化と併せて、人類は世界共同体に向かうはずでした。

 ところが2008年の米国発の世界的な金融危機以降、米欧を含めて人類は唯一残った大きな物語の正しさを疑い始めたのです。貧富の格差が拡大し、世界は捉え難くなり、未来は見通せない。不確かで危うい時代の到来です。

 世界秩序も変化しました。20世紀末に「唯一の超大国」となった米国は、中印露などの新興諸国の台頭を受けて相対的に力を落とす。オバマ政権時代に「世界の警察官」の役を降りてしまいました。

 物語の真空地帯に復古的な民族主義と宗教が侵入しました。内向きなポピュリストらが旗を振り、分裂・敵対をあおっている。その象徴が17年に米大統領に就いた「米国第一」のトランプ氏です。」

 

「グローバル化と併せて、人類は世界共同体に向かうはずでした。」という言い方からおかしい。世界共同体に向かう、というのは、いわゆるディープステイトの目標だ。全世界を画一化し、支配するのが目的だ。つまりハラリにはグローバリズムについての危機感がない。

 

「物語の真空地帯に復古的な民族主義と宗教が侵入しました。内向きなポピュリストらが旗を振り、分裂・敵対をあおっている。その象徴が17年に米大統領に就いた「米国第一」のトランプ氏です。」と言うが、ここでも陳腐なセリフ「分裂・敵対をあおっているのはトランプだ」と。田中のところで書いたので繰り返さないが、著名な歴史学者もアメリカの分断についてこの程度の認識しかなく、全てはトランプの責任だとバカなことをいうのである。

 

それでも私は民主主義の力を信じる。歴史を定めるのは人間です

 民主主義は繊細な花のように育てるのが難しい。独裁は雑草のように条件を選ばない。「コロナ後」の世界の潮流がIT独裁へ傾いてゆくのではないかと心配です。

 私の願いは自由民主主義の国々が三つの危機に正対し、結束することです。コロナ禍はその試金石といえます。米国は世界の指導者の役割を改めて担ってほしい。大統領選挙の「勝者」、民主党のバイデン前副大統領には、米国を一つにまとめ、国際主義を貫いてもらいたい。

 無論、実現は容易ではありません。米国は二つに割れ、日韓は反目し、EUも英国の離脱を含めて問題を抱えています。それでも私は民主主義の自己刷新能力を信じます。民主主義は自らの過ちを認め、修正できる。脆弱ですが適応力もある。

 人類は物事を決定する力を手放してはならない。歴史の流れを定めるのは私たち人間です。」

 

ハラリは自らを「国際主義者」だとして、バイデン次期大統領に国際主義を貫いてもらいたいとまで要望する。国際主義とは別名共産主義のことだ。そんな考えの者が、民主主義の自己刷新能力とか言って欲しくない。いま民主主義は、国際主義者の手によって蹂躙されているのではないか。

「人類は物事を決定する力を手放してはならない。」と格好のいいことをいうが、その人類の中に、トランプは入っているのか。トランプの支持者は入っているのか。綺麗ごとばかりのハラリに学ぶことは一つもない。