①ドコモはドコモ口座サービスを即刻停止すべし

電子決済サービス「ドコモ口座」から現金の不正引き出しが相次ぎ、当初被害額より更に拡大し、全国12の銀行で73件、1990万円の被害となったようだ。これから預金口座を確認する人が増えれば被害額は更に増加することだろう。

ドコモの記者会見では、記者から「なぜドコモ口座のチャージ全体を止めないのか?」という質問に、丸山副社長は「不正に取得した情報で口座を作ってから、時間を置いて何かが発生するとは考えてない」「1日に13000件くらいチャージがされていて、実際にニーズがあるのでお客様への影響が大きい」として、サービス全体の停止を躊躇った。そして新規登録のみを中止した。

 

 なんだか、ドコモの対処が甘い。危機に対する感覚が鈍いようだ。2000万円程度の損害なんて弁償しても大したことないと考え、他社に遅れた電子決済サービスを更に遅れさせることはできないと考えているようだ。

 

この事件は新型コロナの感染に似ている。犯人が誰かわからず、自分だけ防止措置をしようにも不可能で、防ぎたくても防ぎようがない。誰でもが預金口座から不正に金を盗まれる可能性があることだ。

上限額30万円としても盗まれる額の問題ではない。盗まれるかもしれないという不安感がいつまでも払しょくできないことに問題がある。新型コロナのウィルスを誰が持っているかわからず、いつも疑心暗鬼にさせられているようなものだ。

 

ドコモがいくら安全な措置をしたといっても、安心できない。つまり、ドコモの信用が日々毀損されるということ。そして、ドコモの契約をしなければいいのが普通だが、このサービスはドコモ契約関係なしに、預金口座を持っている限り被害に遭う可能性がある。これでは、ドコモ口座サービスを全廃せよ、という声が日増しに大きくなっていくに違いない。

目先の利益のために、大きな利益を失う可能性を考慮すべきだ。ガダルカナルの悲劇に陥ってはならない。

 

②粘着テープ緊縛タクシー強盗の犯人の顔をなぜテレビはぼかすのか。

このタクシー強盗は近来にない乱暴極悪強盗犯である。

昨日8日、東京・府中市のタクシーで強盗事件が発生した。犯人は女性運転手の両手首を粘着テープで縛ったうえ、トランクに押し込んだという。現金およそ45,000円を奪い、男はタクシーを乗り捨て逃走した。女性運転手は両手を縛られながらもケータイを操作して110番通報したという。

それで助かったのだが、ケータイがなく、しかも昼間なら狭いトランク内に閉じ込められて熱中症で死亡した可能性がある。つまり、この強盗犯は殺人未遂の強盗犯で非常に悪質だ。

そして、こいつは4日前にも新宿区内で、粘着テープを使って同様のタクシー強盗を働いている。府中の事件と同一犯だろう。

 

この新宿の事件では、社内ドライブレコーダーに犯行の一部始終が映っていて、テレビニュースで一斉に流された。

しかし、何故か犯人の顔がぼかされている。

テレビ局は何を忖度しているのか。警察の指示でもあったのか。この強盗犯の手口の粗っぽさと府中では殺人未遂まで起こしている凶悪犯だという意識がテレビ局にないのだろうか。

何のために犯行の一部始終を放映したのか。視聴率アップのためなのか。そんなはずはないだろう。

凶悪犯を一刻も早く逮捕するために市民の協力を求めてのことではないか。

 

しかし、こんな大量にボカシが入っていては、年齢も特徴も全くわからない。だから、何のために放送したのかわからないというのだ。犯人の人権に配慮したのか。犯人の顔がわかると関係者に迷惑を掛けるとでも思ったのか。犯行が子供に悪い影響を与えるからぼかしたとでもいうのか。

本当にテレビ局というのはバカしかいないんじゃないか。ぼかすくらいなら放送するなよ。昔のビニ本じゃあるまいし。大事なところは見せないってか。

 

もし警察が顔をボカしてなら放映を許可するといったなら、テレビ局は放映を拒否すべきだし、警察もそんなものをテレビ局に持ち込むんじゃないよ。捕まえたい気があるなら、もっときちっと目的をもってやれ。警察もバカと言うしかない。

 

<追伸 9.19>

犯人が捕まりました。ドラレコの動画にボカシを入れなければもっと早く捕まっていたでしょうに。

一昨日宇都宮市のJR岡本駅西口の公衆トイレで女子高生を刃物で怪我をさせた若者は、監視カメラでボカシを入れずにテレビに映し出していました。その結果もう逃げられないと自首し、逮捕。タクシー強盗犯と何が違うのでしょうか。

タクシー強盗犯には人権を守り、女子高生障害犯には人権がないとでも。問題は人権ではない。早く捕まえたいのか否かです。

警察ももっと真面目にやれといいたいです。

 

③熊本大学女性研究員殺人事件の目撃証言のほうが怪しいんじゃないのか?

今月7日、熊本市中央区の市道脇の側溝で、近くに住む熊本大学の研究員、楢原知里さん(35)が首を絞められて殺害されているのが見つかり、警察は殺人事件として捜査している。

殺されたのは台風10号が九州を通過している最中の夜中だ。

遺体が発見された現場付近をその夜に目撃していた男がいた。

向かいのホテルに宿泊していた男性が、6日の午後11時ごろ不審人物を見たと証言しているのだ。

 

目撃者:自転車に乗った人間がこんな真夜中に、台風の時に自転車で行くバカがって感じ。それだけ。見た目は若者よ、背の高そうな。自転車立ち乗りして行ったよ。台風の時に自転車で行くなんて...っていう感じで見てた。

 

この証言をテレビで聞いて、ああ近くの住民の証言かと思ったのだが、今日のフジテレビのグッデイを見ていたら、向かいのホテルの宿泊客の証言だという。

おいおい、そんな証言のほうがいい加減じゃないのか。

ホテルってのは現場から白川の川を隔てて、かなり遠いところにあるぜ。しかも土手に灌木が数本生えていて現場がよく見えないぜ。

 

単に自転車が通り過ぎただけなのに、犯人かも、というのは言い過ぎじゃないのか。現場まではホテルからかなり距離があって、自転車が通り過ぎることすらよく見えないのじゃないのか、警察はこんな曖昧な証言を信用するのだろうか。大体、自転車でどうやって大きな女性を運んだというのか。しかも、現場を自転車で立ちこぎで通り過ぎたという証言もおかしい。遺体を遺棄したのだから、その側溝にうずくまって、遺体を捨てて、そして立ち去らないといけない。仮に自転車を前もって置いておいたにしても、現場を自転車で通り過ぎたら、遺体の置き去り処理は出来ないだろう。

 

しかも、写真でみると川の土手には街灯らしきものは一つもない。夜中11時に灯りがない中で、自転車の立ち乗りとか白いシャツを着ていたとか若い男だったとかそんなにはっきり判断出来るわけがない。

 

この宿泊客の証言は嘘だと思う。

丁度殺人現場の近くのホテルに泊まっていて、台風の状況がどうかと外を見ていたことも確かだから、事件の目撃証言をかっこよく「盛った」と思われる。現場が見えないのにベラペラとしゃべる男。

こんな適当な証言に警察は騙されてはいけない。

 

恐らく犯人は被害者の周辺関係の可能性が高い。早く捕まえてほしいものだ。

 

<追伸>

その後すぐに犯人が捕まった。67歳の男だ。

ホテル宿泊客の目撃証言は私の指摘した通り、デタラメだった。

自転車が通り過ぎるのを見たことはホントかもしれないが、犯人に結び付けるのは早計だった。やはり警察はさすがにこんないい加減な証言に基づいて動きはしなかったようだ。

テレビのワイドショーももう少し推理能力を身に付けてほしいものだね。