立憲民主党というごみと国民民主党というゴミの長々とした喧嘩などどうでもいいようなものだが、他人の揉め事は面白いものなのである。

その揉め事がやっと決着しようとしている。でももうひとつよく分からない。合流に合意したが、自分(玉木)は残るんだって。つまり、国民民主党を解党した上で、立憲への合流組と残留組に分党して、玉木自身は合流に参加しないと。

 

そもそも論がよく分からない。巷では立憲は国民のもつ多額の政党交付金がほしい、国民は支持者を増やしたいと言われている。しかし、金がほしい立憲がなんで交渉の際に、あんなにも居丈高なのかよくわからん。

金だけがほしいなら、もう少し下手に出て、取り上げてから玉木を追い出せば済むものを。立憲の奴らの交渉下手というか、正直すぎるというか。

問題はこの分党で立憲は目的(金)を達したのだろうか。

 

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(812日)より。

高橋)合流となると、立憲の方が支持率はありますが、国民はお金があります。しかし分党となると、立憲の方からすればお金が来ません。分党だと、分割政党と解散政党の2つに分かれます。解散政党には交付金が行きません。そうすると、立憲民主党の人は「お金が来ないの?」と思うでしょう。

飯田)もともと旧民主党があって、民進党、希望の党という流れのなかに国民民主党があるから、お金がたくさんあると。

高橋)民主党からの継続政党になっていますので、お金があります。立憲民主党はありません。分党すると、継続政党にお金が行きます。今回もそういう形になるということは、玉木さんは「お金は俺のものだ」と言っていることと一緒です。変な見方かも知れませんが。でも、お金の話をしないと、この動きはわからないと思います。

 

少しの議員は獲得出来たようだが、肝心の金は玉木が握って離さない。これで立憲は納得したのだろうか。

 

そこまでの経緯を「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」から振り返ってみる。長いけど面白い。

「昨日、国民民主党の玉木雄一郎代表が立憲民主党との合流について、分党することを決めたと発表しました。元々は

・立憲民主党は金がないので国民民主党の持っている100億円を手に入れたい

・国民民主党(の比例ゾンビ組)は選挙のために立民の票と合わせたい

というところに端を発した話でした。
そして枝野幸男、福山哲郎ら立憲民主党の連中が自分達の方が上なんだぞと高圧的に国民民主党に吸収されろと言い出しました。

また、野党共闘と言いながら2019年の参議院選挙では福山哲郎が立民の幹事長という立場を悪用して自分が気に入らない国民民主党の候補者のいる選挙区にわざわざ刺客候補を擁立し、福山哲郎、村田REN4などで繰り返し現地へ応援入りするなどしました。

そもそもの流れをちょっと書いておきましょう。

・民進党が村田REN4代表、野田佳彦幹事長のハイパー無能コンビによって支持率がさらに下がり続けた。
   ↓
・支持率が下がりすぎて次の選挙はさらにやばいとなってREN4が引きずり下ろされた。
   ↓
・前原誠司が代表に就任
   ↓
・緑のたぬ・・・緑の小池こと小池百合子の希望の党の支持率がマスゴミ効果で暴騰
   ↓
・民進党の全議員が希望の党へ入党届を出して希望の党へ移籍することを全員賛成で決定。
(希望の党で政権交代だ!と当時はもう政権を取ったつもりになっていたし、選挙後に党を民主党議員で乗っ取ればいいという戦略)
   ↓
・小池が希望の党の基本政策に賛成する人でないと入れないと発言。
   ↓
・辻元清美や菅直人も基本政策に賛成するから入れてもらえるはずだとか言い出し始める
   ↓
・希望の党入党希望者の選別開始
   ↓
・極左議員は排除されるのではないかとマスゴミが噂を流し始める
   ↓
・希望の党が排除もなにもしていないのに菅直人らが自分達は入れてもらえないと思い込み立憲民主党設立。
   ↓
・民進党は
 「参議院議員は選挙がないので政党助成金を国に返さないために存続」
 「衆議院議員は希望の党、立憲民主党、無所属でそれぞれ総選挙へ出馬」
 に別れる。
   ↓
・総選挙後に民進党系議員が予定通り希望の党を乗っ取り小池を排除。
   ↓
・希望の党、参議院の民進党と合流。
 民進党に残しておいた民主党時代からぜっせとため込んできた政党交付金100億超をゲット。

だいたいこんな流れです。

福山哲郎は立憲民主党発足から立民に参加し、立民幹事長というポストについて今に至っています。ですが、民進党(すぐ国民民主党として合流)の役職を辞任しないまま居座っていました。

福山哲郎は党籍を立民に移しているのに民進党の幹部をやめずに居座っていたのです。

これにさすがに筋が通らないからと民進党の議員達に民進党の役職から下りるように言われました。

福山哲郎は逆ギレしてこれに反対したものの結局民進党の役職から下ろされました。

どうやらこのときの逆恨みも込みで2019年の参議院選挙の時に自分の気に入らない民進党の議員達(2019年時点では国民民主党)に福山哲郎は立民幹事長という立場を悪用して野党共闘といいつつ刺客候補を擁立していったようです。

そして選挙後に福山哲郎や村田REN4ら、国民民主党の一部候補者に対して露骨に敵対行動を取っていた連中は国民民主党より自分達の方が上だという事なのか当然ながら謝罪することなどまったくしませんでした。これでしこりが残らないはずがありません。

また、現在まで立憲民主党は衆議院選挙に向けて国民民主党の候補者が内定している選挙区に立民も対立候補を決定するという行為を続けています。

さらには立憲民主党に集まった比例ゾンビ議員は特に、希望の党合流で政権交代するはずだったのにそれがうまくいかなかったことを、当時の民進党代表だった前原誠司のせいにして前原を露骨に恨んでいます。

このあたり「なにがあっても絶対に自分は悪くない、責任は必ず他者にある」という立民の議員どもの基本思考による責任転嫁&逆恨みというめちゃくちゃな話ではあるのですが、とにかく自分達には責任がないという事は絶対なので立憲民主党と国民民主党が合流しても前原に対しては立民側から徹底的に嫌がらせがされるのはもう既定路線でしょう。

また、立民を離党した事でガソリーヌこと山尾志桜里も選挙で必ず立民の連中から嫌がらせをされることが確定的です。

立民の「なんでも反対、なんでも審議妨害」に苦言を呈した玉木雄一郎にも立民による嫌がらせは行われるでしょう。立民と民民がそのまま合流しても元の人数で立民が優位のため、仮に役員投票ということになっても、党名を決める段になっても立民系議員達が数で今までの体制を維持する事になるでしょう。

すでに支持率が3%にまで落ちている立民に対して、玉木雄一郎ら選挙区で勝てる議員達には票の底上げにならず、合流するメリットがない上に国民民主党の持っているお金だけ取り上げられる事になりメリットがありません。

また、山尾志桜里は次は愛知7区から出ない事を先に決めており、選挙区を探している最中です。不倫の言い訳をした直後に不倫を繰り返しすぎて、それまで後援会の会員をなんとか説得してきた後援会長も諦めて辞めたほどです。このため次の選挙で愛知7区で勝つのは不可能と考えての国替え宣言です。次にどこに出るか決まっていないガソリーヌに対しては福山哲郎ならおそらく自民党の大物議員の選挙区にぶつけて使い捨てにする事でしょう。

いずれにしても国民民主党には立憲民主党の今の執行部から敵扱いされている議員達がいるのです。今のまま合流しても数の力で立民執行部がそのままスライドして役員を務めることになるでしょうから、立民に目を付けられている議員達は合流するのはデメリットにしかなりません。

玉木雄一郎が分党を決めた背景としてはこの部分が非常に大きいと思います。

一方で国民民主党のため込んでいるお金を目当てに小沢一郎とその一味が国民民主党に合流して、これまでずっと立民への合流を内側から煽ってきましたが、こちら、昨年の毎日新聞の記事をご覧ください。

【自由党 交付金96000万円を政治団体に寄付】

 小沢一郎衆院議員=岩手3区=が共同代表を務め、今年4月に解党した自由党が受け取った政党交付金約96000万円が、東京都内の政治団体「国民生活会議」に寄付されていたことが、27日に公開された政党交付金使途等報告書で判明した。政党交付金は国民の税金を原資とするが、使途に制限はない。(2019/9/27 毎日新聞)

小沢一郎は国民民主党に合流するにあたって、自由党がため込んでいた政党交付金約10億円を国庫へ返還せずに国民生活会議、要するに小沢一郎の関連政治団体に全額寄付。10億のお金を小沢一郎のポッケにナイナイしてから国民民主党に合流したのです。小沢一郎としては国民民主党のお金をゲットするために国民民主党に合流して、内側から立民との合流を煽っていたわけです。

さらに関連して小沢一郎と言えば、かつて自身が実権を握っていた新進党を解党する際に、新進党がため込んでいた政党交付金30数億を小沢一郎の関連政治団体へ寄付。その後2003年に自由党を解散させて民主党に合流する時も自由党にため込まれたお金約14億円を関連政治団体に寄付していました。

小沢一郎にとってどこかの政党を解散させるたびに小沢一郎のお金が増えていくという形が繰り返されてきました。そして昨年の自由党解党→国民民主党合流でも同じ事をやっていたわけです。

小沢一郎についてはこれだけではありません。かつて自由党から保守党が分裂する際に分党を要求する保守党側(二階とか扇千景とか)に対して、分党を認めずに保守党を結成した議員達を離党扱いにすることで保守党には政党交付金を分けないようにしました。

さて、今回の玉木雄一郎が決めた国民民主党の分党ですが、小沢一郎とその一味は予定通り「分党にして国民民主党の金をよこせ」とやることでしょう。

ですので玉木雄一郎は分党ではなく、立民に合流する議員達は分派という扱いにすればいいと思います。分党ではなく分派扱いにした場合は政党交付金は分割されません。あくまでも分派は「勝手に出て行っただけ」扱いになります。玉木雄一郎は是非とも分党を認めず、分派扱いにすることで立民へ移動する連中に金を渡さないようにすると面白いでしょう。

なにせ
・立憲民主党は国民民主党の持っている金が目的
・小沢一郎も国民民主党の持っている金が目的
だったのに、国民民主党から立憲民主党へ合流したがっている多くの比例ゾンビ議員達という不良債権を立民が吸収するだけになるのですから。

それに国民民主党に合流する時に金を1円ももってこなかった小沢一味に国民民主党がため込んだお金をくれてやる理由もないでしょう。

是非とも玉木雄一郎には立憲民主党に小沢一味と比例ゾンビーズという不良債権だけを引き取らせ、金は渡さないという事をやってもらいたいものです。」

(引用終り)

 

しかし、その前に国民民主党の反玉木派が造反して、玉木を代表の座から引きずり下ろすクーデターを起こしかねません。その時は玉木はどういう対処策を持っているのでしょうか。何しろ負けないで頑張ってほしいと思います。

 

さて、私が国民民主党玉木に期待するのは、立憲民主党とは少し路線を変えようという意気込みが見えることです。立憲は国民のこと、日本国家のことなど一つも関心がありません。関心があるのは、安倍おろしと中国・韓国のために何ができるのか頑張ることだけの売国政党です。

 

玉木はそういう立憲に嫌気がさして、まともな野党になろうと思っている可能性があります。山尾志桜里もそういう考えが見えます。

もし、玉木新党が、立憲と違う方向を出せれば、自民党政治に愛想を尽かす国民を結集できる可能性があるのです。れいわ新選組は後ろに中核派という過激派がいるのでいいことを言っても信用できません。

玉木新党が、消費税減税や緊縮財政、財政健全化に反対し、MMTに理解を示して進歩すれば、かなりの支持を集められるはずです。

希望のない日本に、少しでも希望の灯火を掲げてくれたら、コロナの憂鬱を晴らすことになると思うのですが。