コロナのお蔭で小池都知事は圧勝で再選された。韓国の総選挙でもコロナで文在寅与党が圧勝した。しかしこちらはほぼ不正選挙によるものだ。

 

小池都知事は不正などしなくても堂々と圧勝した。公約はほとんど何も達成しなくても、また自民党の都政を全部ひっくり返したが、それでは前に進まないとまた自民党都政に戻したとか。

つまり4年間ロクなことしてこなかった小池都知事なのだが、何故か全てが小池のためにあるかのように有利に働いた。

 

僥倖、運がいいといえばそれまでだが、裏もなにがしかあるのだろう。しかし、政治は結果であると言われながら、結果などゼロでも追及されないのは余程の人徳があるのか、周りつまり自民党都連、対抗勢力、マスコミ、都民が余程のアホか、騙されているのかどちらかであろう。

 

まずは運が強い。コロナ禍は小池都知事再選に圧倒的に有利に働いた。

「色の白いは七難隠す」というコトバがあるが、小池都知事にとっては、「コロナの禍は小池都政の七難隠す」となって、都知事としての無策について議論を全て排除できた。

 

そもそも4年間の小池都政が全く争点に登らなかった。つまり、マスコミ・情報番組がテーマとして全く扱わなかったからだ。

テレビ局としては、それどころじゃない、といって言い訳するだろうが、実はコロナ感染の前だって、都政の公約検証をしようと思えばいつでもできるはずなのに、意図的に扱おうとしなかった。余程のスキャンダルめいたことにならない限り、テレビ局は小池都政の綻びなど都民に晒したくなかったからだ。

 

今さら言挙(ことあ)げしてもしょうがないが、小池百合子は4年前に都知事選出馬に当たって、「東京大改革宣言 都政の透明化、五輪関連予算・運営の適正化、行財政改革の推進、特区制度の徹底活用等(計6項)」を掲げ、また7つのゼロ」と余り知られていない「セーフ・シティ」「ダイバー・シティ」「スマート・シティ」というキャッチフレーズを使い、「3つの新しい東京を作る」として27の課題解決を約束していた。

 

つまり、6727合計40項目も公約に掲げていた。よく「7つのゼロ」が問題とされるが、40項目の大盤振る舞いだったのだ。

ところが、その公約集は最近ホームページから跡形もなく削除され、「東京大改革2.0」という新しいキャッチフレーズと「公約」集にとって代わられてしまっているという。

 

こんなところは、ワイドショーなら格好の小池都政攻撃材料となることだろう。しかし、テレビ局は一切扱わなかった。そもそも取り上げたくなかったのだからしようがない

仮に扱っても、視聴者から「今コロナ対策で頑張っている小池都知事の足を引っ張ってどうするのか」などのクレームが入ったことだろう。

 

つまり、本来なら36項目の公約を追及されはずが、コロナ感染時期と重なったことで小池百合子は救われたのだ。これは小池が強運である証明だ。

 

しかし、小池百合子は都知事としての行政をほとんどやってこなかったのだから、大都市東京の行政の長としては失格なのである。今後の4年間も当然何もしない東京都知事としてのらりくらりとやっていくに違いない。

 

<参考>

小池都知事の都政公約について検証した記事がブログに載っている。それをみるとよくわかる。

7つのゼロ」だけじゃない 小池知事は27の公約をいくつ実行したか(7/1()

楊井人文 FIJ事務局長・InFact共同編集長・弁護士

 

もうひとつ、小池都知事再選を決めた決定的要因は、自民党東京都連の不甲斐なさである。

4年前に自民党東京都連が極悪人、諸悪の根源のレッテルを小池から貼られ、都知事選も都議選も自民党が惨敗した。その後の4年間、都連はなぜ対抗馬を見つけることができなかったのか。それが小池都知事再選の最大の要因である。

 

対抗馬が、共産党宇都宮健児、れいわ山本太郎では、誰が考えても、小泉今日子やラサール石井がいくら応援しても、小池百合子が圧勝するのは誰でも予想できる。

だから私は初めて投票を棄権した。

 

こんな選挙はコロナもあるし、無意味だから、投票率はグッと下がるだろうと思ったが、意外に高かった。本当に都民は真面目である。しかし、対抗馬のいない選挙が如何に空(むな)しいか身に染みる。

小池がデタラメ都政をやっても、有権者は優しく許すのだから。マスコミが知らせるべき仕事をしないからそうなってしまうのだ。

 

しかし、希望は少しあった。

日本第一党の桜井誠氏が前回を6万票以上上回る約18万票を獲得して、第5位につけたことだ。特に前回を6万票以上上回ったことが大きい。

マスコミが徹底して極右排除のために無視し続ける中で、真剣に考える保守層は、桜井誠氏しか選択肢はなかったのだ。ネットによる選挙活動が大きいが、それだけでは限界があることも事実である。

 

しかし、いつまで日本第一党を諸派・泡沫候補として無視しつづけることができるのか。

N国の立花孝志が参考になる。立花も当初当然泡沫候補扱いだった。しかし去年の参院選の比例区で13万票を獲得して議席を得た。これでNHKも嫌な野郎の立花孝志をニュースその他で扱わざるを得なくなったのである。

 

この例で行けば、日本第一党の桜井誠氏も国政選挙で議席を取るか地方議会で議席を取るかしていけば、極右(私はそうではないと思っているが。ヨーロッパ各国の右派政党を極右と呼んでレッテルを張り続けてきたマスコミも最近は極右とは呼ばなくなってきた)として、忌避ばかりしていられず、NHKその他も普通の政治家扱いをしてくるだろう。そうすれば、一般市民にも日本第一党の訴えや政策が紹介され始めて、支持者のすそ野が広がる可能性が出てくる。

 

工作員のラサール石井がツイートした。

「桜井誠氏が5位。東京にレイシストに共感する人間が18万人もいることが衝撃。新型コロナウィルスの蔓延より怖い。」

 

こういう誰彼構わず、レイシストというレッテル張りをする逆レイシストがいる。

要はラサール石井は18万人も「レイシスト」だと言いたいようだ。

コロナより怖いらしいが、日本第一党をもっと怖がってほしいものだ。

しかし、何と言ってもコロナより怖いのは、ラサール石井の不寛容さの方だ。中国共産党を思い起こさせる。

私にも言わせてもらおう。ラサールは「赤いファシスト」だと。