金正恩健康不安説は前から出ていた。暗殺未遂事件が頻発してノイローゼになりアル中状態でストレス過多また過度な喫煙や肥満から心臓その他臓器がガタガタで倒れるのは一歩手前と伝えられていた。
また最近は新型コロナウイルスを避けるため、平壌から逃れて東の地方に潜んでいるという情報も出ていた。また、ミサイルを撃ったり、会議で演説する金正恩は影武者か、デジタル写真処理をしたものだという話も出ていた。
それって本当かな、ガセかなと疑心暗鬼であったが、米のCNNが報道したことによって、重病説の信ぴょう性が増した。
「金正恩氏重篤の情報」 米CNN報道 「手術後に合併症」
毎日新聞2020年4月21日
米CNNテレビは20日、米政府当局者の話として、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が最近受けた手術後に合併症を発症し、「重篤な状態」との情報があると報じた。米政府は注視しているという。ロイター通信も今月12日、金委員長が心臓手術を受けたとの情報を伝えている。世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスとの関連は確認されていない。
金委員長は今月15日の故金日成主席の生誕記念日「太陽節」に姿を見せず、健康不安を抱えているのではとの臆測も出ていた。
(引用終り)
北朝鮮事情に詳しい篠原常一郎氏はかなり前から、金正恩重病説を唱えていた。
2月の金正日生誕78年記念日で墓前に行ったのが久し振りだったのだが、写真は遠景からであるということと参列者はみな背広姿になったのに、本人は皮コートを着たままという異様ないで立ちだったという。これは影武者だったため、体型がばれないようにしたためではなかったかと。
その大事な父親の生誕記念日に参加できなかったのは、金正恩が1月に脂肪吸引(太り過ぎか)の手術を2回もして失敗したのではないかという情報が出ている。
そのために金正恩の容態が悪化して、フランス医師団が平壌入りしたと伝えている。フランス医師団は、金日成の時代から金一族を色々治療支援しているから、この情報には信ぴょう性がある。
報道によると、金委員長が心臓手術を受けて重態に陥っているとのことだが、篠原常一郎氏によると脂肪吸引の手術の影響で心臓の血管を傷つけたのではないかということである。
その手術も失敗して既に死んでいるのではないかと。
しかし、そのまま発表するのは政権の内部固めがまだキチンと行われていないために金正恩の死が伏せられているのだと思われる。
武田信玄が死んだときと同じだろう。
「葬儀はいらない。予の遺体は3年後の亥年4月12日、諏訪湖に甲冑をつけて沈めよ」。
「その3年の間、自分の死を隠し、国の安全を保て。自分と骨相がよく似た逍遥軒、信廉(信玄の同母弟)を影武者に経てて甲府に向かわせ、病気の予が帰還したように見せかけるのだ」
と信玄は命じたといわれる。
北朝鮮としては3年もその死を秘すことはできないだろうが。
今後の政権は当面は妹の与正を中心とした残りの金一族(金平一ほか)と国家保衛部との集団指導制を進めていくだろう。
しかし、金正恩が多くの敵対者を処刑しているから、それらの敵が金一族の支配を認めない可能性も大きい。下手をすれば内戦、クーデター等の激しい変動も起きるかもしれない。
金正恩の重病説で一番真っ青になっているのは、韓国の文在寅だろう。
総選挙も大々的な不正で目いっぱい大勝して、間近に現実化しそうな統一朝鮮を金正恩様に差出そうとしていたのに、北朝鮮が混乱すれば統一など先の先になってしまうだろう。ざまあ見ろ、である。
それにしても、金正恩は若くして非情な独裁者であった。多くの敵対者を簡単な理由で残虐な処刑をし、それを見世物にしたりとトンデモナイ野郎だったのだから、その最後はみじめなものであったろう。自業自得といえる。
北朝鮮も核を手放して、拉致問題を解決すれば、各国から支援も受けられ、また金一族を排除して、民主化・近代化をしていけば北の支配者ももっと楽な人生を送れるだろうに。
何とか金正恩の死(まだ死んでないかもしれないが、北の人民は金正恩の死を一番願っているはずだ)を有効に使えば、文在寅一派を除いてみんながハッピーになれると思うのだが。