①隣のおじさん その1

娘「パパ。お隣のおじさんは、朝出かける前に必ずおばさんにキスするのよ。パパはどうしてああしないの?」

父「以前そうしたら、隣のおじさんにひどくぶん殴られたのさ」

 

②隣のおじさん その2

若妻「お隣の御主人たら、奥様の顔を見るたびにキスなさるそうよ。どうして貴方もしてくださらないの?」

夫「隣の奥さんとはまだそんな関係じゃないしなぁ。」

 

③レストランにて。

お客「ボーイさん。この肉は仔牛かね。それとも豚かね。

ボーイ「味と匂いで分かりませんか。」

お客「分からんね。」

ボーイ「じゃあ、仔牛です。」

 

お客の足元をみるボーイなのだが、この話40年前の本に出ていたものなので、そういう洋食を食べ慣れない客もいたのかもしれない。「じゃあ」というのがこの話のみそである。

さて、この話からヒントを得て、私も小噺を作ってみた。

 

④朝日新聞記者と談笑する田舎紳士。

紳士「記者さん、この朝日新聞のニュースは真実かね。」

記者「読んでみて分かりませんか。」

紳士「分からんね。」

記者「じゃあ、真実です。」

 

この記者、田舎紳士が知的レベルが低いと見て取ったので、誰にもわかる捏造記事を「じゃあ」と答えたのである。朝日新聞とは、レストランのボーイのように読者をバカにしながら、どうせわからないだろうからと捏造記事をせっせと書くのであろう。

 

次は妻の浮気がばれた立川志らくを思って。

⑤自分の妻が寝取られたときどうする?

スペイン人:相手の男を殺す

イタリア人:女を殺す

ドイツ人:自殺する

フランス人:しめたとばかり自分も浮気する

英国人:悩んだあげく自伝で告白する

米国人:弁護士に走る

日本人:どう隠そうか悩む

志らくはというと、妻と別れたくないので「妻を庇(かば)って許す」でした。

 

小噺ではありませんが、

⑥内面

我々の眼が、常に外面に向くべく方向づけられているのは、内面が見るに値しないか、見るに耐えないものであるからに違いない。 

劇作家別役実

 

⑦同窓会で

A「おい、どうしている?キミの理想は年代物のぶどう酒を飲みながら、若い女と暮す生活だったな」

B「うん、まあね。しかし現実は、若いぶどう酒を飲みながら、年代ものの女と暮しているんだ」 

 

⑧三匹のトカゲ

トカゲが3匹天井から落ちた。

1匹目はボケッとしていて落ちたのである。

2匹目はヤッタといって手をたたいたので落ちたのである。

3匹目はホットして胸をなでおろしたので落ちたのである。

 

⑨作文

学校での作文の時間に与えられた題名は、この一週間に起こったことについてであった。

アーヴィングが朗読した。
「先週パパが井戸に落ちました」
「それは大変。で、もういいの?」
「大丈夫だと思います。助けてくれって叫び声が昨日から聞こえなくなりましたから」

 

⑩恋人どうしの会話

「ねえあなた、きれいな女性と知的な女性、あなたはどっちが好き?」

「どちらもきらいだね。僕が好きなのは君だけだって知ってるだろう」

 

⑪盲腸の手術

盲腸の患者が手術をする直前に走って逃げました。

つかまえて、理由を聞くとその患者は

「看護婦さんが、盲腸は簡単な手術ですから心配しないで頑張ってください、って言ってたんですよ。」

と言って泣き出しそうになっていました。

なんでそう言われて逃げ出してきたんですかと聞くと、患者はこう答えました。

「だって、手術を担当する先生に言ってたんです!!

 

⑫二匹のヘビ

二匹のヘビが、散歩に出かけていた。その途中、片方のヘビがもう片方のヘビに訊いた。
「オレたち、毒もってるの?」
もう片方のヘビが答えた。
「なんだい突然、もちろんさ。」
再び、片方のヘビが訊いた。
「オレたち、本当に毒もってるの?」
「ああ。オレたちゃ本当に毒もってるんだ。事実、オレたちは世界の中で一番の猛毒をもったヘビなんだぜ。 なんでまたそんなこと訊くんだい?」

「ああ、ちょっと舌を噛んじゃってさ。」

 

⑬責任ある社員

「わが社では責任ある人間が欲しいんだ」社長が職を求めてきたフレッドに言った。
「それなら私がぴったりだと思います」フレッドが答えた。
「わたしがいままで働いてきた会社では、仕事がうまくいかないときは必ず『お前の責任だぞ』と言われてきましたから」

 

⑭しゃべるカエル

ある男が歩いていると一匹のカエルに出会った。するとそのカエルは突然喋り出した。
「もしあなたが私にキスしてくれば、私は美しいお姫様になれるの」
男は、にやりと笑ってカエルをポケットに突っ込んだ。
カエルは驚いて「ねえ、聞いているの。あなたがキスしてくれれば私はお姫様になれるのよ。あなたのそばにずっといるわ」
男はカエルを取り出すと、またにやりとして、再びカエルをポケットに突っ込んだ。
「何なのよ一体、私はお姫様なのよ、ずっとあなたのそばにいて、あなたの言うことなら何でも聞くわ」
男はカエルを取り出して言った。
「おまえはバカか?美しいお姫様よりも、しゃべるカエルのほうがずっと価値が高いんだよ」

 

笑い飛ばすしかない昨今、いや泣けてくる昨今か?