朝日新聞
「安倍晋三首相が12日の衆院予算委員会で、荒々しい言葉とヤジで質問者を攻撃し続けた。首相が主催する「桜を見る会」問題に追及が集中することへのいら立ちからか、質疑自体を「非生産的」とけなす場面も。野党は激しく反発。識者からも疑問の声が上がる。
首相が衆院予算委の答弁に立ったのは、1週間ぶり。委員室が騒然となったのは、立憲民主党の辻元清美氏が桜を見る会や加計学園問題などを例に「総理が疑惑まみれと言われている」と指摘し、「鯛は頭から腐る。そろそろ首相自身の幕引きだ」と述べて質問を終えた直後だった。
「意味のない質問だよ」
閣僚席から飛び出したヤジに野党側の抗議が10分余り続いた。首相は続く野党議員の質問に対し、自らのヤジであることを認めた。(後略)」
私は数年前から安倍首相の政策に大きな疑問を持ち始めたので、支持する気が無くなっている。
特にグローバリズム、新自由主義的施策、緊縮財政政策、消費税増税等日本をダメにする政策ばかりのオンパレードだ。
しかしである。
それでも国会で辻元のような反日議員に好き勝手なことを言われて黙っていることなく、敢然と対抗発言をする安倍首相には敬意を表したい。
はやりの言葉を使うなら、加油!安倍首相!である。
「その後再開した質疑で発言の真意を問われたのに対し、安倍総理大臣は「辻元氏はずっと、ばり雑言の連続だった。政策に関わりなく、『頭から腐っている』とずっと言い続けた。私としては、それに反論というか、反応する機会が与えられずに、質問を延々と繰り返された。あまりにも、こんなやり取りでは『無意味じゃないか』ということを申し上げた」と述べた。」
左翼野党はいつもダブルスタンダードを平気でやる。先日の杉田議員のヤジに対して徹底的に追及すると息巻く野党だったが、そもそも野党のヤジの方が多いのは明らかだから有耶無耶に終わった。
しかし、杉田氏に出来ることは「エア電話」で逃げ回ることだけだった。正面から反論しろと言う声もあったが、反論しろという挑発に乗れば当然あることないことでマスコミが袋叩きすることが分かっている。だから逃げるのは戦術として正しいのである。
しかし、安倍首相はどうか。安倍首相はこれまでも中傷・罵詈雑言に対して堂々と国会で反論してきた。それは首相としてむしろやるべき事柄なのである。
「辻元の挑発に乗る方が悪い」とか自民党伊吹氏は「「ゆっくりした気持ちでやってほしい」と苦言を呈し「一国の宰相が、人生経験も政治歴も少ない野党の人と対等に論議する必要はない」とも言ったそうだ。
バカを相手にするな、自分の品格が下がると言いたいのだろうが、それは全く間違っている。
そういう言い方はいつもの「大人の対応」という言い方の屈服、卑屈な態度だ。
韓国のバカげた発言や要求に対して、日本に求められたのはいつも「大人の対応」という言い方の屈服だった。それは韓国を図に乗らせ、何を言っても許されるという国家間ではありえないような習慣を作ってしまった。
そういう日本が脱却したのはホワイト国外し空だった。その少し前頃から日本は韓国に毅然とした態度で真の「大人の対応」をしてきた。それで初めて韓国もビックリしたのである。
対野党についても全く同じことがいえる。
反日野党からの罵詈雑言には、じっと耐えて「大人の対応」をし、たまに野党に批判的なことを言った際に、反撃を喰らうとすごすごと謝罪をする。単に国会運営を自民党としてやりやすくするためだけの忍従だ。野党はこれに快感を覚えてさらにかさにきて突っかかってくる。
安倍首相はそういう旧来の「大人の対応」に反発する。こういう反発は安倍首相にしかできないことである。だから野党の理不尽の言い草には逐一反論・反発してほしいのである。嘘つきと言われたら、お前こそ嘘つきではないか、という反論は素晴らしいというべきなのである。
今回の「意味のない質問だよ」は、表面的にはヤジなのであるから大人げないように見えるが、実はかなり計算してのことではないかと思われる節もある。
というのは、この騒ぎを見て国民はどう思うか?ということである。
いま野党は国会では何の役にも立っていないということを国民は強く感じている。新型肺炎より桜を見る会のほうが重要だと主張するのが野党である。国民はみんな呆れている。そして勉強不足とはいえ、新米大臣を糾弾集会のようにイジメて喜んでいる。このいじめを国会戦術とうそぶいて。
こんな野党に国民は愛想をつかしているという一般的状況の中で、安倍首相に対するいつもの反日議員辻元の「鯛の頭」発言である。これに「意味のない質問だよ」と追い打ちを掛ければ、野党は必ず食いついてくるのである。
そしていつものように野党の謝罪要求や果ては審議拒否。このいつものやり方で何度野党は国民から反発を喰らってきたことか。
反省しない野党、国を蔑ろにする野党というレッテルはもう剥がしようがないほど野党に張り付いているのだ。
うがった見方をすれば、この騒動は安倍首相の作戦勝ち、作戦なんて考えていなかったかもしれないがいわば安倍首相の作戦勝ちなのだ。
といって私は安倍首相を応援している訳ではない。
野党が健全になって、自民党の間違った政策を正して日本を回復してほしいのである。
そのためには、いまの反日議員、枝野や安住や辻元などがみんな落ちるところまで落ちて、新しい野党が生まれてほしいのである。
そのためには「今の野党」が骨の髄まで腐っていることを国民の前に行動で示し、そして無くなってほしいのである。