新発見の天体への個人名の命名は栄誉ではあるが、ゴキブリ関連の新種の線虫への命名は名誉と言えるだろうか。
「中部大の長谷川浩一准教授(応用昆虫学)の研究グループは20日、新種の線虫を発見し、「チュウブダイガク」と命名したと発表した。ゴキブリの腸内に寄生し、共生関係にある。論文は動物分類学の専門誌ズータクサに掲載され、命名も国際的に認定されたという。
長谷川准教授によると、新種は愛知県春日井市の同大キャンパス裏山に生息するオオゴキブリの腸内で見つかった。雌は体長約3ミリで、雄はそれより小さい。腸内細菌を餌に生活し、病原性もなく宿主には無害だという。」(時事ドットコム)
昆虫学者にとってはゴキブリも可愛いと思っているだろうから、ゴキブリの腸内寄生の新種線虫に所属の「チュウブダイガク」を命名しても、何の悪意はないのかもしれない。
しかし、一般人の感覚からすれば、やはりゴキブリ関連の命名は、中部大へのリスペクトとは思えない。
是非とも付けたければ「ハセガワコウイチ」とでも付ければどうということはなかった。
特にこのことが問題になっている訳ではないが、左翼からすれば「ああこういうヘイトの仕方もあったのか」と気付いたのではないか。
愛知県といえばあいちトリエンナーレ、昭和天皇を燃やす表現の不自由で有名になったわけだが、こういう研究者が例えばこのゴキブリの腸内寄生の新種線虫つまり寄生虫に「ヒロヒト」とか「アベシンゾウ」とか付けて、ゴキブリのイメージにより、名前の人を永遠に悪いイメージ、ヘイトすることを可能にする。
そんなところに政治を持ち込むことが許されるのか。
新種名の国際認定機関が何と言うのか知らないが、命名ルールというのがあるのだろうか。
もし命名は発見者の自由に任せるとなっているのなら、細菌やウイルス等最初から悪いイメージのものに、新種の発見があった場合、政治的な意図をもって命名することが可能になる。
左翼が言う表現の自由ということで、命名にも表現の自由ということで何でも許されてしまうのだろうか。過去はどうなんだろう。
新型コロナウイルスも次に新種が中国で発見された場合、新型習近平ウイルスと呼んでいいのか。
やはりよくないだろう。
ゴキブリの腸内寄生の新種線虫への「チュウブダイガク」の命名は、下手をすればへんな使い方になるかもしれないと勝手に危惧するのである。