エリザベス女王の怒りは公然のものとなった。

当初は女王が二人の決断に理解を示し、支援するとかいい加減なことを書いていたが、前に私が記事にしたようにエリザベス女王は怒っていて、二人を英国王室から追放したわけだ。当然のことだろう。

 

メーガンには恐らく想定内の成り行きだろうが、ヘンリー王子にとっては意外だったらしい。そこからして甘ちゃん且つメーガンに騙されていることがよくわかる。

そして、ルビコンを渡ってしまったのに、もう後悔しきりだ恨みはエリザベス女王に、ではなく、メーガンと自分自身に向けるしかない。特にメーガンの正体に早く気付くべきだ。

でもそうするにはまだ時間がかかりそうだ。 

 

プライベートディナーでのあいさつに、困惑しているヘンリー王子の姿がある。

「ここ数週間で皆さんが聞いたこと、読んだことを想像することしかできないと言わざるを得ません。だから私が皆さんとできる限り共有できる真実に耳を傾けてほしい。

イギリスは私の家であり、私が愛する場所は決して変わりません。これは明確です。私はこんなにも多くの皆さんからサポートを感じながら育ちました。私は皆さんが両手を広げてメーガンを歓迎してくれたのを見ました。

私が妻として選んだ女性が私と同じ価値観を持ち、彼女が私と恋に落ちた女性であることに変わりはありません。それを信じている私を皆さんが十分に長い間、知っていることも分かっています。私たち2人はイギリスのために誇りを持って先頭に立ち私たちの役割を遂行するためできる限りのことを行います。

メーガンと私は結婚した時、興奮を覚えました。私たちは希望を持ち、奉仕するためにここにいました。これらの理由から、妻のために下したこの決定に至ったのはこれ以上ない悲しみです退くというのは軽い決断ではありませんでした。

何カ月もの話し合いがあり、何年にもわたる挑戦がありました。私が必ずしも正しい行いをしていたわけではないことを自覚しています。しかし今回の一件に関しては本当に他の選択肢はありませんでした。私が明確にしたいのは、私たちは立ち去っていくわけではないということです。皆さんから離れていくわけではないということです。

私たち2人の希望は公的資金なしに女王、英連邦および軍関連の団体に奉仕し続けることでした。残念ながらそれは不可能でした。私は自分が誰であるか、または私がどれほど国に献身的であるかは変わらないことを知って、この現実を受け入れました。… 私の国と女王に仕えることは大変名誉なことです。

私は常に祖母、最高司令官に最大限の敬意を払い続けるでしょう。彼女と他の家族に非常に感謝しています。過去数カ月にわたって私とメーガンは王室へのサポートを見せてきました。私は同じ男であり続けます。…私の誓いは深まっています。私に次の一歩を踏み出す勇気を与えてくれてありがとう。」

(引用終り)

 

このスピーチのなかで、「妻のために下したこの決定に至ったのはこれ以上ない悲しみです退くというのは軽い決断ではありませんでした」とエリザベス女王を恨みつつメーガンを庇(かば)っているが、誰もヘンリーに味方はしない。憐れんでいるとは思うが。一番悲しんでいるのはエリザベス女王ではないだろうか。「退くとは軽い判断ではなかった」といっているが、やはりかなり軽いといわざるをえない。もっと女王と何年もかけて相談しろよ。

 

何カ月もの話し合いがあり、何年にもわたる挑戦がありました。しかし今回の一件に関しては本当に他の選択肢はありませんでした」というのは、精いっぱいの自分の決断の正当化、つまりカラ元気を表している。「他の選択肢がない」なんて訳が分からない。メーガンが強く迫ってうるさく言うから「他の選択肢がない」ということになっただけだろうに。

でも「何か月もの話し合いがあり、何年にもわたる挑戦」って、メーガンと結婚した当初から離脱を迫られていたことになる。こりゃ何だか変だ、とヘンリーは思わなかったのかね。軽率そのもの。こりゃだめだ。

 

私たち2人の希望は公的資金なしに女王、英連邦および軍関連の団体に奉仕し続けることでした。残念ながらそれは不可能でした」なんて全く甘ちゃんな都合のいい要求だ。

もし王室離脱を真剣に考えていたなら、まずは父親やエリザベス女王に相談して交渉すべきだった。そうせずに、了解もえずに勝手に離脱を発表してしまった。それなのに、自分の要求だけは通ると思ってもそれは無いものねだりだろう。メーガンに押し切られたということが実態で、その恐妻のいうがまま従ったら、お祖母さんに怒られてしまっただけの話だ。

 

いまヘンリー王子はやっと自分の決断の意味の重さに気付いて、反省しているに違いない。しかし事ここに至ったのはメーガンの責任だとの思いが至っているかと言えばまだそこまでは言っていないようだ。

まずはお祖母さんのエリザベス女王の冷たい仕打ちを恨み、そして自分の軽率さを恨んでいる段階ではないか。でもメーガンは悪くないと。

 

さて、英国にも日本の左翼のような無責任な識者らしきものがいるようだ。

「こうした扱いに対し、英王室作家のナイジェル・カウソーンは、2人は何も悪いことをしていないのにひどすぎる、と英エクスプレス紙に語った。

2人から称号を取り上げるという英王室の決定は、いじめ以外の何ものでもない。そんな犯罪者扱いを受けるいわれはない。彼らは、もう少し公金も王室の縛りもないプライベートな生活がしたいと言っただけだ。」

小室圭と結婚してどこがいけないんだ、といっているようなものだ。英国にもバカはいるようだ。

 

英国人も王室批判派は沢山いるだろうから、ヘンリー王子とメーガンを応援し、エリザベス女王を悪者にする世論もきっと出てくることだろう。悲劇の元王妃としてメーガンにとっては願ったり適ったりだ。

 

時間がヘンリーの意識を変えるはずだ。今後のメーガンの派手な行動を横目で見て、メーガンの正体に徐々に気づいてくるに違いない。

その際日本人なら悪妻に我慢するかもしれないが(そんな奴おらんやろう、かも)、外人ははっきりしているから「離婚」は簡単になされるに違いない。その時、英国王室はヘンリーを受け入れるだろうか。エリザベス女王の目の黒いうちはダメだろう。

 

しかし、メーガンは今後歓喜のなかで、自由に空を羽ばたくことだろう。「元」英国王妃の肩書を最大限利用して。