萩生田文科相の身の丈発言から結果として、大学入試改革の目玉だった英語民間試験及び国語・数学の記述式導入は見送りになったが、生徒にとっても政治にとっても喜ばしい結果となった。

 

(日経新聞より)

萩生田光一文部科学相は17日の閣議後記者会見で、2020年度開始の大学入学共通テストで導入予定だった国語と数学の記述式問題について、同年度の実施を見送ると正式に表明した。今後、共通テストに記述式を導入するかは「期限を区切った延期ではない。まっさらな状態で対応したい」と説明。導入断念も含めて再検討する方針だ。

20年度の実施を見送る理由では採点ミス解消の難しさなどを挙げ、「安心して受験できる体制を早急に整えることは現時点では困難」と述べた。英語民間試験に続いて記述式の導入も見送りとなり、大学入試改革は抜本的な見直しを迫られる。(引用終り)

 

そもそも萩生田文科相自身はこの大学入試改革案を実施したくないようだった。しかし、実施直前なので渋々同意していたようで、だからといって、「身の丈発言」はこの改革案を潰したくて発言をしたのではない。マスコミが悪乗りして反応した結果、流れが改革案自体の問題に行きついたのである。

 

いつもの「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」から。

「…下村大臣が大臣時代に話を無理矢理進めることを決め、大臣から更迭されたあとも力を入れて話を進めてきたのが
・英語の民間試験導入(で、民間業者のビジネス拡大)
・大学入試の記述式導入(で、採点を民間業者に委託してビジネス拡大)

でした。
そして萩生田大臣はこのいずれも延期を決定した上で「期限を区切った延期ではない。英語の民間試験と違い、全くまっさらな状態から対応していきたい」と、無能で安倍総理の足を引っ張りまくっているだけの下村の残した不良債権を根っこから抜いていくつもりのようです。

本来であれば安倍総理にべったりくっついて保守を自称してきた下村博文なんてマスゴミにとっては安倍を巻き込んで攻撃するために使えるちょうどいい叩き相手ですよ。
ですがマスゴミの大切なスポンサーであるベネッセなどの業界に忖度しているのか英語民間試験の件でも、この記述式導入の件でもマスゴミはなにがどうしてどう問題なのかその構造について触れようとしていないように思います。」

(引用終り)

 

問題がある大学入試改革なら、本来は安倍首相がキチンと指示を出すべきなのですが、単に歴代1位の長期総理というだけで、やるべきことをほとんどやらないダメ総理大臣になっています。もうあと少しの任期なら(次もやるつもりか、何もしないでただ首相の椅子にしがみついて晩節を汚してどうするのか)トランプのようにリーダーシップを大いに発揮すべきなのです。

 

マスコミは生徒の立場に立った振りをして、萩生田文科相の責任を追及したいようですが、ここで問題の多い改革案をごり押しすれば、その時はその時で、問題のある案をごり押ししたと責めるのでしょう。

 

しかし、マスコミも野党も、萩生田文科相の決断を褒めるべきなんです。

過ちを改めたら攻撃されるのなら、過ちを改めることがバカらしくなってごり押ししてきます。

しかし、過ちを理屈で押して改めてくれるのなら、政治は「熟議」となるでしょう。そうすれば大事なことは議員の数ではなく、議論が大事になるという本来の民主主義が行われるわけです。

 

今回の萩生田文科相の判断は、論語にいう「過ちて改めざる是を過ちという」と「過ちては改むるに憚ること勿れ」という二つの教えを実践したことになるのです。

そういう意味でマスコミも野党も萩生田文科相の判断に拍手して受け入れるべきなのです。

何でも政局で判断するばかりでは、国民は野党を支持しません。

 

それとは別によく知りませんが、文科省という役所は今そうとう酷いようですね。

杉田水脈議員の指摘していた科研費の問題、多くの反日研究者に多額の補助金が配布され、例えば沖縄の基地反対運動や琉球独立を主張する研究者グループへの支給やあの法政大の山口二郎教授に6億円弱もの科研費の支給という問題があるし、文部科学省が打ち出した「留学生30万人」という問題もある。

(LGBT問題など杉田水脈氏が左翼から激しく叩かれるのは、こういう左翼生活費を脅かすからでしょう。)

 

文部科学省が打ち出した「留学生30万人」については、「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」が外為法違反容疑で東京地検特捜部が捜査に入った自民党の秋元司衆院議員について、以下のように指摘している。

 

…秋元司と言えば、大量の外国人留学生による補助金荒稼ぎで稼いでいて、受け入れた留学生の多数が行方不明という事件を起こしている東京福祉大学の役員をやっていました。
(留学生も留学を就労目的に使っているだけなので機会を得たら就労のために姿を消す)
ちょうどいい機会ですからマスゴミさんは東京福祉大学の件も持ち出して秋元司叩いたほうがいいですよ。
・・・ま、文部科学省の天下り利権にはマスゴミも便乗しているので、こういうところは叩かないのがわかりきっているんですけどね。
東京福祉大学の件を思い出してもらえばわかりますが、あっという間にフェードアウトしましたよね。文部省が国立大学や研究などに振れば良い予算を、自分たちの天下り先としてこうしたクズ大学を維持するのに補助金を使っているからそう言っていいでしょう。
本来であれば東京福祉大学なんてさっさと潰すべきなんですよ。

文部科学省が打ち出した「留学生30万人」なんて潰れるべきクズ大学を維持するための方便です。
平成に入って少子化が進み、18歳人口は毎年減少を続けているのに平成の間は大学の数は増加を続け、私立については倍増。私立大だけがひたすら増え続けて国立と合わせて800を越えているのです。
そして定員割れは210校となり36%(2018年データ)に及んでいるとのことです。

私大をもっと増やして天下り先を増やしていこうというのが文部科学省がやってきたことです。
この穴を埋めるために「留学生30万人」なんて言い出したわけです。
税金でもって潰れるべき大学を維持し、逆に国立大学は学費が上がり続けて来ています。
(後略)」

(引用終り)

 

この件も安倍首相がリーダーシップを発揮しない案件の一つでしょうね。

野党も桜を見る会なんぞに現を抜かさずに、叩けばホコリの出る所を叩けばいいのに、と思います。

なぜ叩かないのかは、叩くと自分のホコリまで出てしまうからやらないのかもしれません。

だから、桜を見る会、なんですかねえ。