これまでに経験したことのない大雨が関東甲信越地方を襲っている。多くの河川の水位がドンドン上昇し、氾濫水位を超えた川もあり、広域洪水の異常事態だ。

 

夕方ごろから相模川上流の城山ダムが緊急放流を午後5時からするとNHKは伝え始め、その後遅らせるとしていたが、9時半から緊急放流を始めたそうだ。

NHKはそれ以外のいくつものダムで緊急放流を始めたとして流域の住民に、命を守る行動を取れ、と訴えている。

 

しかし、それでなくても氾濫水位に達しているのだから、緊急放流をすればより大きな洪水になるのは必定だ。

しかし、NHK解説委員はダムの緊急放流の仕組みなどを余り解説してくれない。ダムが支え切れず危険な状況になったというばかりだ。貯水量はこれくらいでとか、流入量と放出量の関係とか具体的に解説してくれよ。

 

ダムは河川の水位を上げないための調整弁の役割を持たせていたのではなかったか。

それなのに、河川が危険になった時に更に危険を増すような緊急放流なんて素人考えでもおかしい。

つまり、緊急放流の意味と問題点を報道機関は解説しないといけない。

 

7時過ぎのニュースで城山ダムの状況を生中継していたが、まだ緊急放流していないはずなのに、あの放水口からドバドバと流れ出る水は緊急放流ではないのか。NHK解説委員がこれを見ながら何も説明しないのが歯がゆい。

 

これも素人考えでは、この放流は通常放流で、緊急放流時は、この水量の何倍もの放流をするのかもしれない。とすると下流では氾濫は避けられないことになる。

 

またまた素人考えだが、何で河川の水位が上昇してからダムは放水するのだろうか。大雨が降ることがわかっているのなら、もっと早期に緊急放流をしておき、ダムを空にして調整弁の役割を高めておき、それ以上に雨が溜まってきたら、下流の水位が急上昇しないような放流をすべきではないのか。

 

そういうことをしていないのではないか。ダムを空にすると渇水対策ができないからそんな簡単にはできないとでも言うのだろうか。デフレのときにインフレを心配するようなものではないのか。

 

誰でもが考えそうなことだ。だから、NHK解説委員は丁寧にダムの緊急放流について解説すべきなのだ。いや解説委員も緊急放流のことを考えたことがないのかもしれない。

 

大雨なんだから、緊急放流はやるしかないんだとなぜか開き直っているような気がする。ちょっとおかしいんじゃねえの、というのが素人の私の感想だ。

 

緊急放流について、素人にも納得できる説明をしろよ。

今後志らくに追及してもらいたいものだ。