大統領の演説なんてトランプのものでさえまともに読まなかったのに、15日の文在寅大統領の光復節74周年記念式典の演説は初めて全文をしっかりと読んだ。

なぜなら、ふつう公式演説なんて当り障りのないことを言うだけで情報量はゼロなんだが、今回の文在寅だけは何を言うのか興味津々だったからだ。

 

盗人猛々しい文在寅は、ほら吹きで嘘つきでデタラメなことを平気で言うのだが、それがバカバカしくも小気味よくもあり、そんな中で文在寅が、何を思って、どうしようとしているのかもよくわかるので面白いのである。

 

今回の光復節演説は期待はずれでなく中々面白くて、文在寅の本音が出ていて韓国の行く末を暗示させるものとなっていた。といっても、それは文在寅の妄想といえるものであるが、韓国という国家をトンデモナイ方向へ持っていこうとする意気込みが十分伝わってきた演説といえよう。

 

笑ってしまうのは、今回文在寅の演説は北へのラブコールが主であり、2045年には韓国を北に差し上げますという売国宣言なのであるが、北が喜ぶと思いきや、北朝鮮から「光復節とは縁がない妄言を並べたてたもの」「我々は南朝鮮(韓国)ともうこれ以上話すこともないし、再び向かい合って座る考えもない」とこっぴどく非難されてしまったことだ。

 

文在寅としては、とほほ、というしかない。

「金正恩国王様、なんで私の北朝鮮愛をわかってくれないの」といったところか。

 

盗人猛々しい文在寅の北との統一構想(韓国の北朝鮮化)は、単に韓国を金正恩体制に統一して終り、ということでなく、南北の経済、軍事の強大化によって、日本を叩こうという壮大なもの、いや壮大な妄想によるものだ。

次のような文の演説にそれは表れている。

 

IMFは、韓国が第4次産業革命をリードし、2024年頃には一人当たり国民所得が4万ドルを突破するとの見通しを示しています。そこに南北の能力を合わせれば、それぞれの体制を維持しながらも8千万人規模の単一市場を生み出すことができます。韓半島が統一を果たすことになれば、世界第6位圏の経済大国になるとの見通しを示しています。」(文在寅演説)

 

盗人猛々しい文在寅がバカなのは、貧乏国家北朝鮮と手を携えても巨大国家になるわけがないことを理解していないことだ。

韓国という例えば30℃の水に、北朝鮮という10℃の水を加えたら、40℃の水になると勘違いしているのではないか。韓国にとっては20℃程度の冷えた水になってしまうだろうに。北朝鮮にとってはプラスだとしても。

 

しかも、

「北韓を一方的に助けようとするわけではありません。互いの体制の安全を保障しながら、南北両方の利益を図り、両方の繁栄を目指そうということです。」(文在寅演説)

といっており、金正恩様の体制は保証するというのだから、その中で統一するとすれば当然形だけは民主主義韓国の体制は北朝鮮に差し出すということだろう。「ワン・コリア」その時期は2045年と文在寅は明確にした。

つまり、

2045年に韓国消滅!金正恩下でのワン・コリア国家形成!

売国奴文在寅!(失敗すれば、将来死刑判決の可能性大)

 

経済評論家勝又壽良氏は次のように述べる。

「北朝鮮の体制保証」をしたことは何を意味するのか。それは、韓国を北朝鮮流に変えてしまうと意味であろう。北朝鮮政治を韓国にも適応して「一体化」するという仰天計画である。

これによって、8000万人規模に達するので、日本を追い抜く「克日」を実現するという「どす黒い」計画である。
文氏は、学生時代から北朝鮮の「チュチェ(主体)思想」の信奉者である。これに従えば、上記の青写真は当然、出てくるにちがいない。それには、現在の「反日不買運動」を維持して、来年4月の総選挙で与党勝利に導かなければならないのだ。文氏にとっては、絶好の機会が来たと「舐めずり」しているだろう。

 

妄想もここまでくればすがすがしい。妄想が壮大であればあるほど唖然としてしまうからだ。

その証拠に韓国国民は、この文在寅の北に韓国を売ってしまう、しかも26年後の2045年というかなり近い将来に韓国を消滅させるという経済宣言なのに、韓国国民は文在寅の演説を讃え、対日本不買運動に勤しむという能天気さだ。

もちろん心ある韓国国民は事の重大さに気が付いて、苦虫を潰し、怒り狂っていることだろう。しかし、文在寅という従北派に洗脳された国民は、NOアベとロウソク集会で気勢を上げている。もうすぐそこに地獄の口が開いているというのに。

 

しかし、そうは問屋が降ろさない。

文在寅がコントロールできるのは、国内政治のみだ。

積弊清算といって反対派を弾圧したり、逮捕したり、支持率を誤魔化したりは簡単にできる。だから、文在寅の政治的基盤は揺るがない。

 

しかし、国外に目を転じれば、日本もアメリカも又北朝鮮も文在寅の思うようには全く動かない。当たり前だが。

特に経済面では如実に表われ、文在寅がいくら糊塗しようにも景気は落ち込み、輸出は落ち込み、成長率は下がり、サムソン等の財閥の経営がおかしくなり、ウォンは大きく下がり、金融危機が迫り、失業率は増大し、中小企業は倒産し、家計は借金だらけとなり、出生率は極端に落ち込み、不買運動で必要な日本製品が輸入できなくなり等々、文在寅の失政はいかんともしがたく韓国民の目に明らかとなる。

 

どうせそれらを全て日本のせいにするつもりだろうけど、日本の制裁はまだ始まってもいない。制裁はこれからなんだ

 

しかし、小狡くて盗人猛々しい文在寅は、この演説のなかでちょっぴり弱気も見せている。

輸出管理規制でホワイト国外し直後の文在寅の威勢のいい閣議発言はどこかへ消えてしまったようで、

「先に成長を達成した国がその後を追って成長している国のハシゴを蹴り飛ばしてはいけません。

 今からでも日本が対話と協力の道へと出るのであれば、われわれは快くその手を握るはずです。公正に貿易して協力する東アジアを一緒に作っていきます。」(文在寅演説)

 

なんぞと馬鹿げたことを言っている。文在寅よ、お前は幼稚園児か

その後を追って成長している国のハシゴを蹴り飛ばしてはいけません」なんぞとよくも恥ずかしげもなく言えたもんだ。

要は日本様冷たくしないで助けて下さいよ、と泣きついているのだ。馬鹿か、盗人猛々しい文在寅よ。

 

更に弱気になって「今からでも日本が対話と協力の道へと出るのであれば、われわれは快くその手を握るはずです。」とはよく言えたものだ。全く譲歩もする気が無く、日本の要求に一切回答しない文在寅が「対話を」とは、バカ野郎、出直して来い、だ。

 

しかも東京五輪不参加を臭わしていたくせに、ちゃっかりとこの演説では「東京五輪で友好と協力の希望を持てるようになることを願います」とか何とか言って、東京五輪に参加するといっている。

 

「昨年の平昌冬季五輪に続き来年には東京夏季五輪2022年には北京冬季五輪が開催されます。五輪史上初の東アジアでのリレー開催です。東アジアが友好と協力の土台をしっかりと固め共同繁栄の道へと進む絶好のチャンスです。世界の人々が平昌で「平和の韓半島」を目撃したように、東京五輪で友好と協力の希望を持てるようになることを願います。(文在寅演説)

 

やめてくれよ、韓国国民は日本品不買運動をせっせとやっているんだ。その一環に東京五輪不参加も含まれているはずだろう、と怒っているぜ。文在寅よ、調子のいいことをいうな。

日本国民は韓国の東京五輪不参加に期待していたんだぜ。韓国が来なければ北朝鮮も来れないし、そもそも反日運動する韓国人に日本に来てほしくはないんだから。

 

勝又壽良氏は2045年「ワン・コリア」構想について、次のように論評している。

「文氏は、2045年に一つの国「ワン・コリア」目標を掲げた。それには「平和経済」が前提になる。平和経済とはどういう内容か。それは、文政権が行っている「反企業主義」、「反市場主義」、「経済管理主義」を意味する。市場経済の全面否定を行えば、北朝鮮との間に平和経済なるものが生まれると見ているのだろう。

文氏は、ワン・コリアは一つの国であると明言している。朝鮮日報がいう「与党・共に民主党などからは、一つの国が二つの体制を認める「一国二制度」や「連邦制統一」などを念頭に置いた」ような部分統一でなく、合体を目指しているにちがいない。」

 

まさに文在寅は香港のような「一国二制度」ではなく、韓国の制度を否定して、北の体制への統一を目指しているのである。それは不思議でも何でもない。文在寅は韓国内での革命政権だと当初からいっているのだから、その方針は首尾一貫しているのだ。

その結果、韓国が26年後に消滅しても韓国民は文句を言うことはできない。韓国国民自らが選んだのだから。

 

<追伸>

盗人猛々しい文在寅の「ワン・コリア」宣言、つまり北による韓国吸収について問題視するマスコミがないのはどうしてだろうか。文在寅の誇大妄想はいつものこということで、誰も本気にしていないのか。それにしてもここに文在寅の本音があるのだから、もっと批判しないといけない。特に韓国国内から声が出てこないのが心配だ。

 

昨日の夕方、TBSの「報道特集」で、日韓問題を扱い、韓国高校生の出雲市訪問を扱っていた。日本側の高校生との意見交換会で討論がなされ、その模様を映していたが、韓国高校生の歴史問題の積極さを賞賛し、日本高校生の頼りなさを映し出す。

その理由として、韓国では授業に歴史教育がしっかりなされていることをTBSキャスターはさも素晴らしいことのように言っていたが、要は反日教育により、デタラメな歴史教育がなされているだけだということを報じない。日本も歴史教育を充実せよと言いたいようだが、つまりは日教組的な教育をもっとして、日本軍国主義批判をさせたいのが見え見えだった。

客観性をTBSに求めてもしようがないとはいえ、出雲市の高校生がバカにされていることに、出雲の人々ももっと怒ったほうがいい。