「れい新・山本代表は1日夜、東京・新宿で行った街頭記者会見で聴衆から「日本が輸出の規制をするやり方は弱い者いじめで、恨みしか買わないと思う。どう思いますか」と質問され、持論を展開した。」
この持論がいかに薄っぺらいものか論じたい。
もう何故か大人気の山本太郎、テレビに出まくっていて、総選挙にまで勢いを持続させようと必死のようだ。経済政策には立憲のような既成左翼とはひと味違った中身なので、いつもと違ってマスコミも結構ご意見拝聴といった感がある。
ほとんど三橋貴明氏のいつもの論説と同じなので逆に安心感がある。しかし、ММТまでは行きつかないので、それの宣伝もして欲しいものだ。
しかし、山本太郎が折角MMTを理解していると思っていたら、ホワイト国外しの韓国問題について聞かれると、いつものアホな山本太郎に戻ってしまったようだ。
つまりMMTを勉強したなら、国の財政のことを家計で例えてはいけないということを理解していたはずないに、韓国問題のような国家間の問題には、ついご近所さんの例えで考えてしまうという、結局は山本太郎の発想が付け焼き刃でしかないとボロが出てしまった。
もっと勉強して下さいよ太郎さん、といいたいし、首相になりたいなら安全保障、外交、国家間の付き合い方をキチンと学んでもらわないと困るのである。
「日本が輸出の規制をするやり方は弱い者いじめで、恨みしか買わないと思う。どう思いますか」と質問され、次のように持論を展開したとのこと。
「同じ町内に苦手な人がいて、もう我慢ならんと言って引っ越すことは可能だが、国の位置は動かせない。だとしたら、うまくやっていくしかないんですよ。なめられてたまるか、ぶっ潰してやれ、という小学校高学年くらいの考え方はやめましょうって話なんですよ。
誰も得しない。それで戦争や紛争が始まっても、死ぬのは一般市民や自衛隊員なんですよ。自衛隊員が傷つくようなことをするなよって話」
それ以前に、この流れの背景には「内政の行き詰まりをナショナリズムを使って隠そうとする政治」があると指摘した山本代表。
「あの国はどうだってナショナリズムをあおりながら、自分たちがやっている政治のまずさにベールをかけるってことですよ。
言いたいことがあるのはお互い様。それを乗り越えるのが大人なんじゃないの?政治なんじゃないの?大人になろうぜってことなんですよ。日本はどっしりして、向こうが不当なことをした時は国際機関を通じて訴えていくしかない」と提言した。
山本代表は「日本から韓国への輸出総額は約6兆円。この6兆円という利益がなくなっていいというのなら、好きなことを言ってください。でも、私はそのような(韓国への)感情より、6兆円という国益を大事にしたい。」
(引用終り)
何だかツッコミどころ満載の山本太郎の言い分。昔ながらの左翼に逆戻りかと落胆してしまう。
まず第一は国家間問題をご近所の例えにしてしまうというレベルの低さ。これでも元政治家ですか。護憲左翼そのままとはいうものの、余りに小学生レベル、昔のシールズレベルですな。
先にも書いたが、国の財政を家計で考えると全く間違えてしまうように、国家間の問題もご近所の比喩で語るとは情けない。
「国の位置は動かせない。だとしたら、うまくやっていくしかないんですよ。」という見解は全くそのとおりだ。まさに地政学的に考えよということ。
しかし、「うまくやっていくしかないんですよ」という中身がいただけない。ご近所は余程悪い奴が住んでいない限りは結構仲良くやっていける。どんな人が住んでいる可能性大体わかっているからだ。
しかし、国家間となると、ホッブズのいう自然状態となる。つまり万人の万人に対する闘争状態、国家は自国ファーストで行動するのが普通だから、仲が良くなる時もあれば国益の為に喧嘩することもある。通常は、万人の万人に対する闘争状態にあると構えておく必要があるのは当然のことだ。ご近所という感覚はまさに諸国民の公正と信義に信頼する日本国憲法的考え方で非現実的なのである。
だから、「うまくやっていくしかないんですよ」とは、喧嘩をしないように仲良くしましょうということではなく、相手がどういう国であり、どんな考えを持ち、どんな行動をしがちなのかよく確かめて、自国のためにはどんな行動を取ればいいのか、という意味で「うまくやっていくしかないんですよ」ということだ。
だから、「なめられてたまるか、ぶっ潰してやれ」というのは、山本太郎のいうとおり小学校高学年くらいの考え方であって、止めるべきなのだが、ご近所感覚で仲良くしましょう、というのはそれにも増して「小学校高学年くらいの考え方」いや「幼稚園児くらいの考え方」であるといえるのだ。
山本太郎の国家観が如何にお粗末なものであるか、このわずかな発言でばれてしまったと言える。それだけでも首相の資格はない。
しかし、そもそも日本は韓国に「なめられてたまるか、ぶっ潰してやれ」なんて思ってもいないし、行動もしていない。日本を勝手に決めつけては困る。
むしろ「なめられてたまるか、ぶっ潰してやれ」と言ったのは、韓国盗人猛々しい文在寅大統領なんだから、山本太郎が「小学校高学年くらいの考え方」は止めよと文句を言うべきは韓国に対してだろう。それを簡単にすり替えるのは韓国お得意の手法であり、山本太郎も韓国のお仲間と言わざるをえない。
「誰も得しない。それで戦争や紛争が始まっても、死ぬのは一般市民や自衛隊員なんですよ。自衛隊員が傷つくようなことをするなよって話」
これはバカバカしくて批判する気も起きない。自衛権の否定。いつでも侵略してください。私たちは命が惜しいので抵抗はしません、と狼として他国に宣言している。
「誰も得しない」ってのはまさにそのとおりで、こんな考えでは日本国民の「誰も得しない」。でも侵略する外国だけは得をするって話。
「それ以前に、この流れの背景には「内政の行き詰まりをナショナリズムを使って隠そうとする政治」があると指摘。」
これは、今の韓国にそのまま当てはまる。盗人猛々しい文在寅の経済政策は全く行き詰まり、不景気と失業率の高まり、金融不安その他で支持率が落ちてきた。ホワイト国外しを奇禍として韓国国民に団結を訴え、日本と戦えと煽った盗人猛々しい文在寅は、まさに山本太郎のいう「内政の行き詰まりをナショナリズムを使って隠そうとする政治」そのものだ。
「言いたいことがあるのはお互い様。それを乗り越えるのが大人なんじゃないの?政治なんじゃないの?大人になろうぜってことなんですよ。日本はどっしりして、向こうが不当なことをした時は国際機関を通じて訴えていくしかない」
「言いたいことがあるのはお互い様。それを乗り越えるのが大人なんじゃないの?政治なんじゃないの?」って大人ぶってよく言う奴がいるが、偉そうにいうだけで自分のバカさ加減を露呈している。
要は中身を問題にしようとしない。単に形式的に話し合おうぜ、といっているだけ。政治とは話し合いだけではない。政治はなだめ、すかし、パワーで脅し、他国と連携し、制裁を加え、約束をしたり破ったり、最後には武器を用いて戦争をする。クラウゼヴィッツのいう「戦争とは政治の延長」なんだから。
ここでも山本太郎の政治観念が非常に狭隘な危ういものだとわかってしまった。
「日本はどっしりして、向こうが不当なことをした時は国際機関を通じて訴えていくしかない」と偉そうに山本太郎はいうが、徴用工問題で日本側が取ってきた行動は、まさに山本太郎が言ったとおり、「向こうが不当なことをした時は国際機関を通じて訴えて」きたのではないのか。そんなことも知らないのか。それを一切無視したのが韓国の盗人猛々しい文在寅ではなかったか。
だから、日本は別の政治的手段を取ったまでのこと。ホワイト国外しという単に輸出管理の厳格化という手段を使ったまでのこと。これも政治的な手法ではあるし、日本からすれば初めて韓国に対して「大人の対応」をしたのである。駄々をこねる国家に言うことを聞かせるには、少し痛みを感じてもらおうとしただけである。これはまさに大人の対応と言わずして何と言うのか。
「日本から韓国への輸出総額は約6兆円。この6兆円という利益がなくなっていいというのなら、好きなことを言ってください。でも、私はそのような(韓国への)感情より、6兆円という国益を大事にしたい。」
この山本太郎の言い分も人間としてのあり方、国としてのあり方についての見識が全くないと言わざるをえない。人も国も金だけ、物の利益だけで動いているのではないことは子供でも知っている。やくざも知っている。損をしても誇りや名誉を失えば命を掛けるし、面子を失えば利益を度外視して行動するものである。
「韓国への輸出総額は約6兆円。この6兆円という利益がなくなっていい」のである。今回の安全保障上の問題や徴用工問題の解決のためには、そして日本国家の威信のためには、6兆円なんぞ安いものである。山本太郎も「(韓国への)感情より6兆円という国益を大事にしたい」なんてケチなことを言うべきではない。日本に取って6兆円なんてわずかなものだ。
そして今回のホワイト国外しは「感情」で実施しているなんてデタラメを言ってはいけない。
嘘は韓国に任せておけばいい。嘘をつけば山本太郎の首相の目は無くなる。まあこのわずかな山本太郎の発言で、山本が昔とちっとも変わっていない、成長していないということがわかっただけでも山本太郎に感謝しないといけない。
衆院選挙は山本太郎のほうに風は絶対に吹かない。こんなバカげたことを言っているようではダメだというしかない。