昨日今日とワイドショーもニュース番組も、吉本興業の岡本社長グズグズ記者会見をダラダラと取り上げて面白くない。

宮迫騒動では私も吉本興業には批判的だったが、岡本社長を5時間以上もマスコミがつるし上げているのをみると、逆に可哀そうになってくる。人民裁判じゃないんだから。

それにつるし上げられる岡本社長もそんな大それた犯罪ないし不祥事を起こしたわけでもない。

 

宮迫・田村への対応にまずさは確かにあったといえるが、吉本興業の体質に問題があるなら、もう少し時間を掛けるべきだし、ここで岡本社長をつるし上げたからといって、何か解決策が即出てくるということもないだろう。

単に思ったよりはっきり発言できない社長を、みんな寄ってたかっていじめて喜んでいる絵姿になっている。とっても見苦しい。

 

また、ここぞとばかり吉本の芸人が岡本社長を足蹴にするような発言が出てきているが、これも見苦しい。大物芸人はそれなりに言うべきことを言ってもいいが、チンピラ芸人が尻馬に乗って、こそこそ社長の悪口をいうなんて、見下げた野郎たちというしかない。

吉本興業としては、お調子者の芸人の発言をキッチリとテイクノートしておくべきだ。つけは払わされるということを肝に銘じておいた方がいい。

 

大平サブローの発言。

「また、吉本への不満が身内から噴出している現状に、「オマエがコレ言うか?っていう発信もいっぱいある。この状況になった途端、会社が弱ったのを見過ごして言い出す。これにこそ言わせてもらうけど、気にいらんかったら辞めろよ、と」と語気を強めた。

「加藤君は腹くくって言ったと思うけど、これに乗っかって言ってる子らは、腹くくって言うてるのか。俺が古いんかもしれんけど、この状況で会社のトップをこれだけたたけるか。時代が変わってきたんやな…俺は怖かったわ」と吐露した。」

(スポニチ)

 

恐らく吉本興業の経営体質に問題があるのは確かだし、会長、社長のリーダーシップに問題があるのも確かだ。しかし、そういう経営体質の改善はワイドショーでやろうとしても無理だろう。

川に落ちた犬を叩くというマスコミワイドショーのやり方は、正義の刀を振りかざしてのことだから尚更不愉快に感じる。

 

明日のワイドショーは吉本興業の問題ではなく、眞子さんがトランジットで立ち寄ったロサンゼルスの空港で小室圭と会ったのかどうか詳しく報じてほしいものだね。こっちのほうが日本の将来に取って重大問題なんだから。