仲裁委設置の韓国側回答期限が明日18日に迫っていますが、もう昨日16日の時点で韓国大統領府は、第三国による仲裁委員会の設置案について「受け入れられない」という見解を正式に発表したということです。
日本政府は、18日以降に追加報復措置を取ることを予告していますから、これまで輸出規制措置は「報復」ではないと繰り返してきましたが、元徴用工問題を理由に、正式に「報復」をすることができるようになったわけです。
輸出規制措置は一応戦略物資の禁輸ではないにも関わらず、文在寅や韓国政府が大騒ぎをして連日会議をしても一向にまともな対策案が出てこないわけですが、正式な報復としていくつも弾を繰り出したら韓国はどうするつもりなのでしょうか。
今韓国がやっているのは、「口撃」だけです。実質的な対抗策が何もないのですから。
「韓国政府に対する重大な挑戦だ」
「日本が積極的に外交交渉に出てこい」
「結局日本経済のほうが大きな被害を受ける」
など勇ましいことを叫んでいますが、日本に取って蚊ほどに痛くもかゆくもない。
また、文在寅は、
「国民の力を信じて厳しい状況を乗り越えていく」と日本と同様の竹やり精神を国民に鼓舞して、不買運動を扇動していますが、国民に責任があるわけではないのに、文在寅の失策を押し付けようとしています。そして、いつもの李舜臣将軍の登場です。
「全羅南道住民は李舜臣将軍と共にわずか12隻の船で（日本から）国を守った」
なんだか悲壮感が漂っていますが、韓国にはホントに誇るべき英雄が少ない。あとは安重根などのテロリストと従軍売春婦だけですが、これらを国民に訴えるわけにもいきません。
もう一つのお約束の「報復」案件がありました。
「韓国の大韓弁護士協会は１６日、ソウル市内で日本メディアを対象に記者懇談会を開き、韓国大法院（最高裁）が日本企業に賠償を命じた強制徴用訴訟問題を巡り、同問題への事実上の対抗措置として日本政府が対韓輸出規制を強化したことを批判し、該当企業の韓国内資産の売却を手続き通りに進める方針を明らかにした。」
日本政府は、これまで何度も、差し押さえられている日本企業の資産が売却された場合の対応について「日本企業の正当な経済活動の保護の観点からも、あらゆる選択肢を視野に入れて毅然として対応する」と韓国に向けて警告を発しています。
従って、報道のとおり韓国内資産の売却を手続き通りに進めていけば、当然に「報復」として日本政府は韓国に対して様々な措置を取るわけです。
戦略物資の規制と並んで、効き目が大きいのは、韓国の銀行に対して、韓国の貿易に伴う信用状（銀行が発行する支払い確約書のこと）の保証を中止するという制裁です。
韓国の銀行は信用度が低い為、信用度の高い国の銀行が保証をしないと満足に貿易に伴う信用状の発行も出来ないのが実情だそうで、貿易に伴う信用状の発行は、日本の銀行の信用で成立しており、韓国の貿易相手が、日本の銀行が保証しなければ韓国の信用状を受け取らないのです。特に輸入に影響が大きいでしょう。
そうなれば、半導体関連戦略物資どころの騒ぎではない、韓国経済は大混乱に陥ることでしょう。
文在寅の失政が韓国国民の生活を破壊してしまうのです。
こういう爆弾を日本はいくつも持っている訳ですが、それでも文在寅は竹やり精神で日本と戦うつもりなんでしょうか。
文在寅は、韓国及び韓国国民を混乱に陥れることになる元徴用工の大法院判決を少しでも見通しを持っていたのでしょうか。
今やこれらは韓国と日本の問題というより、文在寅とは何者で何を目的にしているのかを厳しく問わねばなりません。韓国国民自体がです。
韓国に詳しい勝又壽良氏が文在寅について述べています。
「韓国は、徴用工に関する大法院判決が出てから８ヶ月間、日本からの話合いに応じない非礼をした結果、米国を仲裁役に依頼する遠回りをした。その仲裁役も米国から、「その時期でない」と断られる始末だ。韓国の外交政策は、完全な失敗である。
なぜ、こういう失態を演じたのか。文政権の「反日」に原因が求められる。
７４年前の日韓併合を恨みに思い、それを利用して韓国政治を意のままに動かそうという思惑がそこにあった。排日＝韓国保守を一括りにして排斥し、南北交流を促進する。これをテコに、進歩派政権を長期にわたって継続し、最終的に南北を統一するという夢を持っていた。
「積弊」が合い言葉であり、前政権下で活躍した官僚の多くが左遷されたまま。特に外交官僚は徹底的に干されてしまった。対日外交を担う人的ソースは崩壊したと言われる。こういう「荒野」のような中では、日韓外交がスムースに進むはずがない。
大法院判決が出て８ヶ月間も日本との直接交渉を避けてきた間に、日本が徹底的に「韓国攻勢」を掛ける準備をしてきたのだ。それが蓋を開けた段階で、韓国は何もかも手遅れであることを実感したのだ。それが直接、日本へ特使を派遣することもできず、事前の策で米国へ大統領府高官を送るだけが精一杯であったのだろう。この「迂回外交」こそ、韓国敗北を内外に知らしめることになった。」
勝又壽良氏か文在寅の夢を分析しているとおりであり、文在寅は革命家であり、韓国国民の安寧などに関心はないはずです。彼の頭はイデオロギーでいっぱいであり、革命社会を作り、北と統一し、親日・反革命派を一掃・粛清し、反日のため日本を痛めつけること、これが文在寅の真の目的なのです。
だから、日本側の打ち手に対して、反省したり考慮したりということは一切考えない。ただただ、前進あるのみ、日本の制裁に断固戦うのみ（といっても口先だけですが）という姿勢を崩さない。
日本の制裁が効いてきても何の反省もしようとしない、全て日本が悪いのだから戦うのみ、革命に反対する者は弾圧するのみだと節を絶対に曲げないことでしょう。
そういう意味では非常に恐ろしい政治家であり、考えようによっては、北朝鮮の金正恩より恐ろしいかもしれません。
といって、日本が文在寅の狂気にひるんではならない。韓国と国交断絶しても、困るのは韓国であって日本ではない。毅然とした態度を維持すべきなのです。
初めて日本が国家らしい行動に出たと言えます。
何度も言いますが、敵は韓国文在寅だけでなく、反日マスコミとその仲間の識者といわれる左翼学者たちです。こういう輩にも日本政府は毅然とした態度の維持を願うばかりです。