輸出管理に関する説明会とはいうものの、どんな会議になったのか興味津々である。
韓国中央日報が報じるように、余りのそっけなさで日本の思いを十分伝えることができているので、先ずは日本側が高得点を得たようだ。
日本もやるときはやるんだと経産省に拍手を送りたい。
中央日報
「日本の経済措置をめぐり、12日に東京で開かれた韓日の1回目の実務会議の雰囲気は冷たかった。韓国産業通商資源部当局者と日本経済産業省関係者それぞれ2人は、握手もなく席に座って会議を進めた。出席者は固い表情で正面だけを凝視した。
経済産業省は10階の小さな事務室を会議場所とし、ホワイトボードに「輸出管理に関する事務的説明会」という説明をプリントしたA4用紙2枚を貼り付けた。正式会議室でもなく、一般の事務用椅子が置かれて会議出席者の名札や飲料もなかった。
日本が前面に出す「おもてなし」とは程遠かった。日本側がわざと冷遇をしたといえる。洋服をジャケット正装で臨んだ韓国側とは違い、日本側は半袖シャツ姿だった。
会議場所もみすぼらしかった。テーブルと簡易椅子が片隅に積まれており、床には機資材が破損した跡が残っていた。」
「日本側は半袖シャツ姿だった」とか「会議場所もみすぼらしかった」を、わざと韓国を冷遇をしたと非難するが、そうでもない。
そもそもクールビズの季節だから半袖シャツ姿は失礼ではない。大臣ですら日本はノーネクタイだ。
また、会議場所については、日本の官庁はこんな程度の会議室しかそもそもないのだ。韓国の大臣の来日じゃあるまいし、立派な応接室に通すわけがない。日本ではふつうのことで冷遇ではない。強いて冷遇らしいものは、飲料水(お茶)を出さなかった位ではないか。
本当は非公開ではなく公開してもらいたかった。
経産省課長が木で鼻を括った説明を聞きたかった。それに対し、吠える韓国役人、そしてまたもや木で鼻を括った回答。そんなやり取りは、さぞ興味深いものだったであろう。
日本を甘く見ていた韓国側が、日本を見直す瞬間であったのだから。
韓国中央日報(7月10日付)は、「始まったばかり、日本の経済報復 残る3つの峠はいつ?」と題する記事を掲載している。文政権よりの中央日報がもう次の「報復」を心配して記事を書いているのだ。来週18日の件は、先回記事にしたが、その他は日本人もそうそう知らない情報で興味深い。
「日本の韓国に対する制裁措置はいま始まったばかりだ。日本経済産業省が今月1日に発表した半導体産業部門の輸出規制はただの出発点にすぎない。来月末まで重要な3つの分岐点の峠が続く。
7月18日 日本政府が強制徴用賠償判決に関連して第三国仲裁委員会を構成するよう要求したことに対して韓国政府が返事を出さなくてはならない日だ。韓国政府が返事を出さない場合、日本政府はこれを次の報復カードを切る名分として利用する可能性がある。複数の外交消息筋によると、韓国は第三国仲裁委要請を受け入れない方針だ」。
「8月24日 韓日間2~3級軍事機密を共有するために締結した軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の延長期間だ。韓日両国は国内の一部反対にもかかわらず、北朝鮮挑発などに関連した機密共有のために2016年11月にこの協定を締結した。
1年ごとに延長しているが、韓日のうちどちらか片方が破棄を求める場合、満期90日前に通知しなければならない。その時点を逆算すると、8月24日がその延長期間になる。
日本がGSOMIA破棄カードを切る場合、制裁が経済分野を越えて外交安保全方向に拡散する意味を持つ。これは日本が秘密を共有することはできない「安保憂慮国」として韓国を見なすという宣言になる。可能性は厳存する。日本側外交消息筋は10日、「GSOMIAも考慮の対象」と伝えた。日本の事情に精通した韓国の外交消息筋も「GSOMIAも対象になる可能性を排除しないでいる」と話した」
「8月31日 日本の韓国制裁措置が半導体から産業全般に拡散する可能性がある時点だ。
経済産業省は1日、「ホワイト国」のリストから韓国を除外する方向で関連の政令(施行令)を8月中に改正すると明らかにした。早ければ8月31日よりも早く措置が取られることもありうるということだ。ホワイト国は日本が核兵器・ミサイルなど大量破壊兵器(WMD)に転用される可能性がある品目に対して厳格化している輸出許可手続きに対して簡素化の優遇を受けた国々だ。
アジアでは現在韓国が唯一だ。韓国がホワイト国から除外されれば、日本政府は半導体だけでなく自動車・家電・電子など産業全体分野で韓国に対する輸出規制を適用することができる」
韓国もよく分かっているようだ。「7.18」「8.24」「8.31」この3つの日が来たる制裁のポイントだと韓国自らが指摘しているのだから、今問題になっている戦略物資の輸出規制措置はほんの序の口であるから、ロシアからフッ化水素を融通してもらったり、アメリカに出かけて泣きついてみたりだけでは何の対策にもなっていない。打つ手はホントに何もないんじゃないか。
これはもう戦争なんだ。そういう危機感を文在寅は持っているのだろうか。
ぜひ、今日来た韓国の課長は、早くお国に帰って、「殿、大変でっせ。悠長なこと言ってられまへんで」と文ちゃんにご注進しないといけない。