対韓輸出規制をもたらした張本人の文在寅がやっとしゃべった。

しかし、迫力は全く感じられない。切迫感がないのは、余裕の表れか(んなことねえだろう!)はたまた困り切って手詰まり感を隠して諦めのため無表情を装っているだけなのか。

 

ソウル聯合ニュース

韓国の文在寅大統領は8日午後、青瓦台(大統領府)で首席秘書官・補佐官会議を開き、日本が対韓輸出規制を強化したことについて、「韓国企業に被害が発生する場合、政府としても必要な対応をせざるを得ない」とした上で、「そのようになることは望んでいない」と述べた。

 文大統領は「日本の貿易制限措置により、韓国企業の生産に支障が出ることが憂慮され、世界の供給網が脅かされる状況に直面した」として、「日本側の措置の撤回や両国間の誠意ある協議を促す」と表明。ただ、「対応に真っ向から対応する悪循環は両国にとって決して望ましくない」と指摘した

 日本が今回の措置を発表して以来、文大統領がこの問題について直接的に言及したのは初めて。事態を重く受け止めていることがうかがえる。

日本の「報復措置」に韓国政府が対抗措置を取り、両国の「チキンゲーム」に発展することは望ましくないとしながらも、韓国企業に実質的な被害が発生する場合は対抗が不可避という姿勢を示したもので、今後の両国政府の措置が注目される。(後略)」

 

安倍首相に会って訴えるぞという心意気が入っていないし、口先だけの国内向けパフォーマンスなのだろう。韓国国内でも拍子抜けしているのではないか。

 

韓国に詳しい経済評論家勝又壽良氏が言う。

「韓国は、内々で対抗措置として海産物輸入禁止対象地域を増やす脅しを掛けているようだ。安倍首相を怒らせている要因である。それにしても、海産物で輸入対抗とは驚く。韓国に対抗手段が少ないことを示す。」

 

そう誰が考えても韓国に有効な対抗策はないのだ。

これを聞いて、朝日新聞のアホな女編集委員の有名な言葉を思い出した。
「エビデンス?ねーよそんなもん。」を。
文在寅も実はこう言いたかったに違いない。

「対応策? ねーよそんなもん。」

 

実に無責任な文在寅である。(こいつが韓国大統領になってから韓国はガタガタだ。パククネもひどかったがそれ以上ではないか。)

前にもブログ記事で書いたように、火を点けたのは文在寅である。この男が意識的に日韓基本条約を踏みにじり、日韓請求権協定を無視して、自分が指名した大法院裁判官をして、新日鉄住金(現日本製鉄)に韓国人元徴用工への賠償を命じた判決を出させたのである。

 

そしてその後の日本からの交渉要求を全て無視してきたし、日本政府は日本製鉄の資産に手を付けたら対抗措置を取ると散々言ってきたのだから、具体的な対抗措置を受けて今さら文句を言う文在寅は無能というしかないのである。

 

というか、日本をバカにして、文在寅は本気で日本は制裁なんぞ出来っこないと思っていたのではなかったか。だから有効な対抗措置などひとつも準備していなかったのではないか。

だから韓国野党も、昨年10月に韓国大法院の判決が出て8ヶ月、日本の呼びかけを完全に黙殺してきた文政権の対日政策の失敗が招いた問題として批判しているのである。

 

まあしょぼい対応策しかないと思うが、あるとすれば2つ。
ひとつは、韓国側から解決のための(虫のいい)対話を日本に呼びかけて、無視されたら国際世論に訴える。
もうひとつは、国交断絶そして日本に宣戦布告をする。
国際世論に訴える方策はあり得るが「不適切事案」を日本が世界にバラせば、国際世論は逆に日本を評価するだろう。

 

国交断絶は有りえない対応策のように見えるが、韓国の面子から言えば日本と戦争状態に入ることの方が可能性が高いかもしれない。全く現実的ではないけど。
しかし文は革命政権の独裁者だからやってやれないことはないのだ。当然韓国内の反発は最大となろう。死刑をかけてやってみればいい。

 

ところで7日付朝鮮日報の社説は面白いことを書いている。

【社説】「韓国は北に毒ガスの材料を渡した」という日本、根拠を示せ

 安倍首相が、テレビの選挙討論で「韓国は(北朝鮮)制裁をきちんと守っていると主張する。しかし国家間の約束(請求権協定)を守らない状況では、(北朝鮮に対する)貿易管理規定も破るだろうと考えるのは当然」「韓国の輸出管理を巡って不適切な事例があり、韓国の話を信頼できない」と発言した。

韓国に対する輸出規制強化の理由として「北朝鮮」を挙げたのだ。安倍首相は「個別の事例については言及しない」としたが、首相の側近らは露骨に「北朝鮮関連説」を流布している。

自民党幹事長代行は「(韓国に輸出した化学物質の)行く先が分からないケースが生じている」と発言し、あるテレビ局は、自民党幹部が「化学兵器の生産にも使えるエッチングガスが韓国に大量輸出された後、行方不明になっており、行く先は北朝鮮」と主張した-と報じた。エッチングガスは、日本が輸出規制を始めた3大品目の一つだ。

 日本の主張通り、韓国に輸出された戦略物資が北へ違法に輸出されたとしたら、ただ事ではない。日本より韓国の安全の方が脅かされかねない。

しかし日本は「北朝鮮関連説」に関する具体的な根拠や証拠を提示しなかった。安倍首相が言及した「不適切な事例」は何で、韓国のどういう企業がいつ、どのようにエッチングガスを北に持ち出したのか。日本が「北」を持ち出すのは、韓国への輸出規制は「経済報復」ではなく「安全保障上の措置」だという無茶な主張を裏付けようとする狙いがあるのだろう。

 日本が根拠もなく「北朝鮮関連説」を流布するのは、韓国が発端を与えた面もある。昨年、北朝鮮産の石炭がロシア産を装って違法に韓国へ持ち込まれ、米財務省が北朝鮮の違法な海上取引について注意報を発令した際、疑わしい船舶リストで韓国船を1隻明示したこともあった。韓国が北朝鮮制裁違反の「要注意国」になった隙に、日本がつけこんだのだ。

しかし日本の「北朝鮮関連説」は、韓国の国際的信認度に直結する問題だ。日本の言い分が正しければ、韓国は米国など国際社会の制裁を受けなければならない。

日本では選挙が目前に迫っているが、むやみに騒ぎ立てることではない。日本は隣国に対する経済報復を合理化しようと、フェイクニュースまで動員する国になったのか。

(引用終り)

 

この朝鮮日報の社説は微妙な言い回しになっている。

結論は韓国の新聞なのだから、韓国に輸出された戦略物資が北へ違法に横流しされたという説を

日本は隣国に対する経済報復を合理化しようと、フェイクニュースまで動員する国になったのか。」と一応否定してはいる。

 

しかし、「日本が根拠もなく「北朝鮮関連説」を流布するのは、韓国が発端を与えた面もある。」として、疑惑を与えたのは韓国の方だと自国の責任に言及し、しかも仮に「北朝鮮関連説」が本当だとするなら、「日本の主張通り、韓国に輸出された戦略物資が北へ違法に輸出されたとしたら、ただ事ではない。日本より韓国の安全の方が脅かされかねない。」とか「韓国の国際的信認度に直結する問題だ。日本の言い分が正しければ、韓国は米国など国際社会の制裁を受けなければならない。」として、事の重大さを印象付けている。

ここにはフェイクニュースだとして頭ごなしに否定する雰囲気は感じられない。フェイクニュースととりあえずいいながら、日本の説を肯定的に見ているようにみえる。

 

そのことについて、経済評論家勝又壽良氏が次のように言う。

「国家間の重大問題が、情報当局の確認もなく一国首相にまで「上げられる」とは考えられない。今回のケースでは、米情報当局の確認があってのことと見られる。」

 

そう、安倍首相は米国からの確実な情報を得て、自信を持って「韓国の輸出管理を巡って不適切な事例があり、韓国の話を信頼できない」と発言したのである。

一国の首相が隣国韓国を名指しで「韓国の話を信頼できない」と発言するのは異例であり、余程のことでない限りそういうことは言わないはずだ。

 

だから、テレビニュースのコメンテーターが「今大事なのはトップ同士の信頼関係を作ることです」なんてバカなことをいっているが、今さらトップが話し合って信頼関係が生まれる訳はないのだ。

今必要なことは信頼関係を回復するための行動しかないのである。

 

借金をして信頼関係が壊れた友人同士は、何度話し合っても信頼関係なんぞ回復しない。信頼関係を回復するには単に「借金を返す」ことだけである。

 

日韓関係も同じだ。文在寅が火をつけた火災、放火を自ら水をかけて消し止めれば信頼関係はたちどころに解決するのである。

それは、日韓基本条約の遵守と請求権協定の遵守、それに伴う韓国大法院判決の取り消しである。

 

三権分立の国韓国だから判決は取り消せないとうそぶいたら、制裁は継続され、韓国は焦土と化すだろう。

文在寅は独裁者なのだから、判決は取り消せるはずである。例えばお得意の大法院裁判長を汚職又はスキャンダルで逮捕し、そういう法律家として相応しくない裁判官の判決は無効であると宣言すればいいのだ。

文在寅が蒔いた種は自分で刈り取るしかない。

それが嫌なら、国交断絶してくれ。

 

(追加)

なんだか北朝鮮が日本の対韓輸出規制に文句を付けてきたらしい。

これには韓国も困ったことだろう。

対韓輸出規制は北朝鮮には何ら関係がないはずだ。

それなのにわざわざ怒って見せるのは、韓国からの横流しフッ化水素が来なくなるじゃねえかと認めたようなものだ。

やはり韓国は北朝鮮に核材料を横流ししていたのか。

こりゃ文在寅は売国奴、外患罪で逮捕だなあ。