5年も前の話を今さら誰がほじくったのか知らないが、詐欺グループの忘年会等にゲストとして仕事をした芸人多数が、反社会的組織との付き合い及び闇営業とのことで、吉本興業から処分された。

 

余り詳しいことは知らないが、詐欺グループの忘年会に芸人を呼ぶというプロモートをしたのは、カラテカ入江という芸人だ。この男が一番悪い。人脈が広いということを売りにしていたから、この忘年会も詐欺グループの主催だということは最初から知っていたと思われる。利益第一の確信犯だ。だから、吉本興業は即刻馘首にした。

闇営業だから、他の芸人のギャラの上前をはねて懐に入れたことだろう。一番のワルだ。

 

しかし、5年前でも雨上がり決死隊の宮迫は売れていたはずだから、宮迫をメインゲストとしてその他賑やかしに一発芸人を多く呼んだのだろう。

これも推定だが、この忘年会、詐欺グループの忘年会とは知らなかったに違いない。一発芸人の彼らはテレビその他に呼ばれることはまずないので、仕事があると紹介されれば、喜んで行くに違いない。しかも、吉本の仕事より実入りがいい(と思われる)、つまり闇営業と知っていて参加した。

 

プロダクションに所属しているのだから、みんな闇営業はご法度だと知っているはずだ。しかし、なかなか仕事は回してもらえない。仕事があってもギャラはわずかだ。みんな吉本が持っていってしまう。

そんなブラック企業吉本の目を盗んで、生活困窮の一発芸人が闇営業にすがってしまうことを誰が文句を言えるだろうか。契約上は不可であることはわかっていても、吉本に闇営業の不可を芸人たちに指摘・糾弾する資格があるのだろうか。

 

私は一発芸人にとても同情心を禁じ得ない。一発芸人とはいっても、みんなそれなりに人気が出て客を喜ばせていた時代があった。それをテレビ局は面白い芸人でも簡単に切り捨てる。

そして、愚にもつかない芸人、その一番の象徴は漫才師霜降り明星だ。こんな面白くもなんともない不愉快な芸人を、吉本興業のゴリ押しで漫才コンテストに無理やり優勝させ、テレビ局に無理やり使わせる。そのため、一発芸人の出場機会は極端に少なくなる。ネットを見れば、霜降り明星がおもろない、吉本ごり押しの記事で満載だ。

 

吉本は一点突破で営業をかける。芸人の力でなく、営業の力だ。押し込んで押し込んで毎日芸人をテレビに晒すことで面白くなくても名前と顔を覚えさせようとする。だから、テレビバラエティ番組はことさら面白くなくなり、ゲップが出るほど見させられてチャンネルを変えるが、そこにもまた霜降り明星の汚い不愉快な顔が大写しだ。

 

テレビ局もごり押しに困っているはずだが、吉本としてはそんなことはどうでもいい。霜降り明星が当面1年ほど売れればいい。後は切り捨てられても次の売り込み芸人を仕込んでおけばいい。使い捨てだ。

まあ霜降り明星は早く使い捨てほしいものだ。

 

こういう極端な芸人使用計画によって、芸人の収入格差が膨大なものになる。作られた芸人の格差。実力社会では全くない。面白くなくても芸がなくても億のギャラが手に入るのだ。霜降り明星は億のギャラだろう。

 

吉本興業も闇営業を彼ら一発芸人の責任に押し付けることなく、自分たちの会社としての芸人の運用方法を見直すべきだし、ブラック企業といわれる安月給でこき使うことを改めるべきなのである。

 

ある意味、反社会的な企業は、詐欺グループよりも吉本興業かもしれないということを肝に銘じて、今は売れていないが、実力のある芸人をキチンと売り込んでいくべきなのである。

 

今の時代、たくさんの芸人はいても面白い芸人はいない。最近の漫才グランプリが如何につまらないか。それはひとえに吉本の営業政策が間違っているからである。今回の芸人に謹慎させるのはしょうがないが、吉本興業自身もキチンと謹慎してほしいものだ。