大阪府吹田市の千里山駅前交番襲撃拳銃強奪事件は意外に早く犯人が逮捕されてホッとした。

空き巣被害を偽装して警官を呼び出すなど計画性が高かったので、逃走もたくみでなかなか捕まらないかもしれないと予想した。

 

犯人の目的は何か。来週末に大阪でG20サミットが開催されるから、それを狙ったテロかもしれないと。

過去(1974年)に韓国朴正熙大統領を狙い撃ちした拳銃は日本国内の交番襲撃で強奪したものだったから、トランプ大統領など来日要人を狙っているかもしれない。大阪府警のメンツに掛けて探し出すだろうと。

 

因みに、朴正熙大統領を撃った拳銃は、まさに大阪市南区(現在の中央区)の高津派出所で拳銃2丁が盗まれたものだった。世に言う文世光事件というもので、北朝鮮による暗殺計画で、式典に同席していた朴正熙大統領の陸英修夫人に命中し死亡した。

 

 警察は早くも監視カメラの写真を公開したが、これも犯人からすると計画の一環ではなかったかと勘ぐった。つまり、犯人の顔を見せておけば、警察はこの男のみを追跡する。しかし、複数犯なら、強奪した拳銃を共犯者に渡せば、犯人は容易に捕まらず、G20サミットでテロを実行することができるからだ。

 

 しかし、そんな妄想は今日の朝幸いにも外れて、犯人が捕まったというニュースが流れた。

吹田市及び近隣の市民もホッとしたことだろうし、G20サミット警備担当の大阪府警及び警察庁警備部も胸をなでおろしたことが想像できる。

 

強盗殺人未遂容疑で大阪府警に逮捕されたのは東京在住の飯森裕次郎(33)だが、吹田市内で通学していたとのことで大阪地元の人間だった。

 箕面市の山の中で捕まったが、山中に長く隠れるつもりだったらしく、虫よけ剤や携帯の充電器を逃げる途中で買い込んでいる。こういうところは計画性は感じられない。

 

この男は拳銃で何をするつもりだったのか。

精神障害を持っているとのことで、供述も、「私のやったことではありません。私が思うのは病気がひどくなったせいです。周りの人がひどくなったせいです」と訳の分からないことを言っているようだ。

佯狂(ようきょう、狂人や愚者のふりをすること)の疑いもある

 

 監視カメラの公開写真を見て、父親が「息子に似ている」と警察に連絡してきたとネットにあったが、その父親とは、関西テレビの飯森睦尚常務取締役(63)であった。

 

そして父親は書面で、お詫びをコメントした。

「まずもって、重大な怪我を負わせてしまった警察官の方及びご家族様に対し、心よりお詫び申し上げます。一日でも早く回復されることを心から祈っております。また、地域の方々をはじめ、多くの皆様にも不安を感じさせることとなりました。大変申し訳ありませんでした」と。


ネットにはこの父親の情報として次のように書かれていた。

「…関西テレビによると、2014年に常務に就任。社長補佐、営業局・スポーツ局・東京支社担当で、今月19日に開かれる定時株主総会と取締役会で留任が正式決定する運びだった。同局は、辞表提出については「把握していない」。この日は出社していないという。」

 

この情報をみて思ったことは、昨日のこの事件は来週末のG20サミットや不特定多数を狙ったものではなく、明後日開かれる関西テレビ株主総会を狙ったものではなかったかと。

そして、6月1日に起きた殺人事件、東京都練馬区で元農林水産省事務次官が長男を殺した事件にも関係するのではないかと。

 

 前回の事件も今回も父親は上級国民であるが、息子は就職氷河期やリーマンショック後の不況期に社会に出ようとして挫折している。

そして元農林水産省事務次官は息子を殺すことで問題を解決してしまった。

 

全くの私の妄想でしかないのだが、その事件を飯森裕次郎は知って、父親に殺されるよりは復讐を考えたのではないか。それは、関西テレビでの常務留任を阻むこと、株主総会の直前に事件を起こし、父親を辞任に追い込むことが彼の狙いだったと考えられないだろうか。

父と子の考えられないような命がけの闘争。単純な家族の崩壊ではなく、社会の崩壊の繁栄として家族崩壊。

 

令和の時代とは、浮かれた時代ではなく、平成という日本が自ら衰退を選んだ結果の重罪のつけを払う時代ではないのか。

なんだか5月に令和の時代になって、日本は物騒な事件ばかり続いている気がするが、平成という時代の清算をきちっとせよという暗合なのではないかと思われるのである。