環境省が動くと世の中の環境は悪化するのである。環境省などという役所はないほうが環境にいいのである。しかし、今回は背に腹は代えられぬとばかりに、環境省は事業ごみの廃プラを焼却することを認めたそうな。
過ちを改むるに憚ることなかれ、ではあるが、本当に改心した訳ではないだろうから信用はできない。
環境省は、まず地球温暖化CO2説の誤りを認めよ。そしてリサイクルの愚を認めよ。そこから全てが始まる。
今回の動きはどういうものだったのか。
廃プラ、産廃も焼却要請へ 環境省、市区町村に 全体の8割占める
毎日新聞 2019年5月16日
国内で処理が追いつかなくなっているプラスチックごみ(廃プラ)について、環境省は、焼却炉などで家庭ごみの処理を担う市区町村に対し、企業など事業者が出す産業廃棄物の廃プラも受け入れるよう要請する方針を固めた。関係者への取材で判明した。
緊急措置として一定期間の受け入れを求め、応じた自治体への財政支援などを検討する。都道府県や政令市に近く通知を出す。
全国で排出される廃プラは年間約900万トン。うち産業廃棄物として扱われるものは約700万トンと8割近くを占める。国内の態勢が整わない中、輸出されていた分などのうち一定量の廃プラがリサイクルされず焼却されることになる。
リサイクル資源として日本が輸出する廃プラの大半を受け入れていた中国が2017年末に輸入を原則禁じて以降、日本国内での廃プラの処理が追いつかず、中間処理業者の敷地内に山積みになるなど問題化していた。
さらに、廃棄物の国際的な移動を規制するバーゼル条約の締約国会議が今月10日、汚れた廃プラを21年から対象とすると決めた。日本が現在輸出している年間約100万トンも規制対象になる可能性があり、国内での処理がますます難しくなる懸念が出ていた。
関係者によると、家庭ごみの分別が徹底されてきたことで、自治体が所有する焼却炉は稼働率が低水準のものも多く、事業ごみの廃プラを焼却する余力があるという。このため環境省は、緊急避難的に廃プラの処理を市区町村に要請することとした。受け入れた自治体には財政支援をするほか、処理費用の徴収なども認める。
廃棄物処理法は、市区町村は原則として家庭から出る一般廃棄物を処理するとしているが、自治体が認めた場合に限り、事業者が出す産業廃棄物を処理することもできる。
この新聞記事を読む限りは、産廃の廃プラは、処理施設への埋設か輸出により処理していたようで、焼却はしていないようだ。(調べてないのでよくわからないが)
その二つの処理方法が両方ともうまくいかなくなったから、環境省は、緊急措置として家庭ごみの処理を担う市区町村の焼却炉での産廃の廃プラを焼却してもよいということにしたらしい。
今後とも廃プラ輸出はできないから、山の中に新しいゴミ埋設場所を作ったら、またここに廃プラを持ち込もうとしているのではないか。
環境省のやることは、日本の自然の破壊だ。環境の破壊促進が環境省の仕事らしい。
ネットはこの記事を受けて、とてもまともなことを言っている。
「リサイクルとか手間もコストもかかってろくなことないんだから、石油製品なら燃やして熱回収したほうが効率がいいに決まってる。」
ネットは正しい。素人が一番分かっている。そう石油製品なら燃やしたほうがいいのだ。
なぜそんな簡単なことがわからないのだろうか。
環境省の役人の頭の悪さが一番の原因だが、地球温暖化CO2説に呪縛されているからである。
何しろ、「焼却」は彼らの頭の中では全くのご法度なのだ。CO2を空中にまき散らすから絶対にしたくないのだ。廃プラで町が、山がゴミだらけになり、自然が破壊されてもそんなことはお構いなしなのである。CO2さえ増えなければ、自然破壊なんぞいくらしても構わないと彼ら環境省の役人は考えているのだ。
CO2は地球温暖化を促進なんぞしないし、そもそもCO2は地球上に何年も蓄積なんぞしないのだ。だから、環境省は(環境省だけでなく、世界の地球温暖化抑制論者全て)幻影に怯えて、大事な、山野、河川、海を廃ブラで汚染してもCO2が増えるよりはいいと思っているのである。
しかし、廃プラによる海の汚染が世界的な問題になり、切羽詰まって恐る恐るではあるが、焼却して解決しようと考えたのである。
「焼却」が全てを解決する、と堂々と宣言すればいいのである。今は高機能焼却炉が出来ているのだから、CO2排出なんぞ心配しなくていいのだ。まあ、CO2を排出したってどうってことないんだが。
これまでもこのブログに廃プラ処理について書いてきた。それをぜひ読んでほしい。
「アホで間抜けな環境省のやることは、無意味なレジ袋有料化という環境負荷を大きくする政策だ」(2018.10.28)
「エコに狂った京都亀岡市、レジ袋の提供自体を禁止するそうだ 正気とは思えないエコ暴力による生活破壊」(2018.12.13)
「レジ袋使用禁止の亀岡市発祥の汚染は必ず全国拡大する。エコ運動の思想は戦時中の竹やり精神と同じだ」(2018.12.15)
この記事の中に書いた近藤邦明氏の考えを再度引用しておきます。
「現在の非生物系のごみの多くを容器用のプラスチックごみが占めています。しかもプラスチックは材質がばらばらであり、再資源化には膨大な手間がかかり、しかもリサイクル製品の品質は低品質にならざるを得ません。したがって、仮に需要があったとしてもそれほど多くを処理することは望めません。
現実的には、リサイクル業者の倉庫には行き場のない回収プラスチックが山積みとなり、海外へ輸出していましたが、中国が引き取りをやめるや否や処分のしようがなくなってしまいました。これではやがて不法投棄が拡大してマイクロプラスチックごみは増えるばかりです。レジ袋の有償化など何の本質的な改善にもなりません。
ではどうすればよいのか?答えは明白です。リサイクル資源として活用可能な少量のプラスチックは有償でリサイクルを行い、リサイクル資源として市場価値のないプラスチック廃物は資源ごみではなく、本来のごみとして処理すればよいのです。
回収したプラスチックごみはそのまま埋設処分するのではなく、ごみ発電プラントの燃料として燃やすことで大部分を生態系で処理可能な排熱と二酸化炭素に分解し、おまけに電力を得ることができるのです。残った灰はボリュームが小さくなるので安定化処理して埋設処理すればよいでしょう。場合によっては、ごみ発電燃料として有償で引き取ることも可能かもしれません。そうすれば市場経済の中で商品価値を生むかもしれません。
プラスチックごみを焼却処分するという、きわめて合理的な処分方法に対して足かせとなっているのが「人為的CO2地球温暖化仮説」に基づく『温暖化防止対策』の非科学性ですが・・・。
(引用終り)
さあ、日本一おバカな京都亀岡市よ。レジ袋販売禁止なんぞという無意味で日本で一番バカげた施策は、さっさと取り下げるがよい。レジ袋を便利に大いに使って、使用済みレジ袋は焼却すればいいのです。
スタバのバカ施策。ブラストローの廃止なんぞという役立たずな施策なんぞ止めて、使用後は産業廃プラとして焼却すればいいのです。
セブンイレブンもブラレジ袋の廃止を考えているそうだが、下らない無意味な施策はやめなさい。紙袋にしたら、貴重な紙資源の無駄遣いとなるだけでしょうに。
こういうバカ企業は日本ではお得意の横並び競争で続々と出てくる。彼らはレジ袋廃止の意味なんぞ考えていないし、考える力もない、ただ流行をいち早く取り入れて、先進性を売ろうという企みなんです。
馬鹿やっていると消費者はみんな分かっているのに。知らないのはこういうバカ役所とバカ企業だけです。
もう一度ネットの声。
「リサイクルとか手間もコストもかかってろくなことないんだから、石油製品なら燃やして熱回収したほうが、効率がいいに決まってる。」