譲位と即位、改元で無理やり作られた10連休。自民党政府の人気取りと消費増景気対策でしかなかったと思うが、日本人全員が喜んでいるとも思われない。

 

日本人は昔は働きすぎと言われていたが、今は休み過ぎではないのか。といっても休めるのは中級国民のみで、下級国民には迷惑もいいところではないかと想像する。休みも格差社会を反映しているような。

 

多くの日本人にとって必要なのは、休日ではなく、給料ではないのか。企業は如何に給料を払わずに済ませられるかと考えて、日本のマクロ経済についてはとんと関心がない。

政府も企業の顔色をみて、給料を払わないようにしつつ、しかし消費は起こしたいと姑息なことを考えている。

左翼は日本の勤勉精神が失われることはウエルカムだから、下級国民の思いに心を致すということはしない。

 

中級国民も10連休だからといって無理やり遊ぶこともないのに。渋滞の高速道路や満員の新幹線を見せられるたびに、遊ぶことにも尻を叩かれて、訳わからずクルクル輪っかの中を回らされている哀れなハツカ鼠を彷彿とさせる。

 

年末年始、お盆に10連休。10連休は1回限りのようだが、今年のお盆は9連休になる人も多いらしい。また無理やり遊びに行かされる。ご苦労なことだ。

お年玉、お盆玉、今回は10連休玉を全国の爺じはせびられたことだろう。孫のいない私には関係ないのでどうでもいいが。

 

10連休で疲れて帰ってきても、もっと連休が欲しいという奴もいるだろう。しかし、あなたも遠くない将来必ず「365連休の人」になれるのだから、今から無理しなくてもいいと思うんだけどね。