地震爆発論に厄介な人が参入してきたものだ。元首相鳩山由紀夫だ。

苫小牧CCSが地震を誘発している可能性があるという鳩山由紀夫のTwitterについて、

地震爆発論の石田昭氏はいう。

「鳩山氏の主張は、定説地震論の立場からは間違っているが、地震爆発論の立場からは正しい。

しかし鳩山氏はどちらの理論も理解しておられない。」

 

苫小牧CCSと地震誘発の関係のメカニズムまで踏み込んでいない、というより理解していないから、批判されても鳩山から的確な反論が返ってこない。CCSは危険だというだけだ。

 

話は変わるが、この苫小牧CCS実証実験プロジェクトは選挙区地元の鳩山由紀夫が積極的に運動して実現したらしい。鳩山は地球温暖化防止のために、日本が世界で一番頑張っていることを示すために、過度な目標値を設定した男だから、CO2削減の切り札であるCCSに積極的になるのはよくわかる。

しかし、いつから鳩山由紀夫の頭の中が切り替わったのか知らないが、今はCCS止めろ、と旗を振る。

 

CCS止めろ、は大いに結構だが、まずは自分が蒔いた種で地元民を苦しめたことに反省を示さないといけないだろう。地震お見舞い申し上げます、ということではない。私の軽率な行動で危険なCCSを誘致してしまい申し訳ありませんという謝罪だ。韓国に謝る前に、厚真町や胆振東部地域の住民に謝るべきだ。

 

それにしてもCCSと地震の関係がマスコミの話題になることは、地震爆発論を広めるうえで良いことのようにも思えるのだが、何せ鳩山由紀夫はルーピーとか宇宙人と呼ばれている。

そんな彼が主張するCCSの危険性について、真面目に捉えようとする人は少ない。

ウーマン村本のような炎上芸では、耳目を一瞬集めても余程のもの好きでない限り、鳩山由紀夫の主張を真面目に捉えようとはしないだろう。それは地震爆発論にとってはマイナスである。

 

しかも鳩山は色々な事柄に発言しているから、数日すればもう別のテーマに移っていることだろう。

そうしてCCSの危険性は忘れられていく、なんていうのは冗談じゃないよ、といいたい。

 

さて、公的機関である気象庁は、今回の(22日)の地震は昨年9月の余震であると発表したが、これに何か疑問に思う人はいないのか。

気象庁の余震認定はどういう科学的調査とデータを用いて行ったのか。地震発生後数分で余震であるとわかるものなのか。

気象庁の余震判断根拠は、去年の地震の「近隣」というだけじゃないのか。数分で判定できたのは子供でもできる去年の地震の震源地の「近さ」だけではないのか。

今回の震源地がもう少し遠ければ、余震とは判定しない。独立した地震だと。そして地震規模が大きい方が本震で小さい方が余震であると。

 

鳩山由紀夫のTwitter(苫小牧CCSが地震を誘発している可能性がある)を道警はデマ認定したのだが、認定根拠はおそらく、科学的な根拠がない、人心を惑わす恐れがある、ということだろう。

しかし道警がそんな判断をする能力がないので、気象庁の判断と照らし合わせ、気象庁が否定しているから、鳩山発言は「デマ」と認定したのだろう。

 

しかし、私に言わせれば、気象庁自体に余震認定もいい加減なものであり科学的根拠がないのだから、気象庁の発表もデマ認定すべきではないのか。

さらに気象庁の発表は、苫小牧CCSと地震の関連はないとお墨付きを与えることで、苫小牧CCSの危険性を見えなくさせる、という意味で人心を惑わしており、それでも余震はたびたび来るからね、でもCCSは関係ないからねという発表は、人心を惑わす罪でデマ認定されるべきではないのか。

 

関連がないと気象庁が認定すると、日本CCS調査会社は、CO2圧入を更に進める。

そして第三の北海道地震が起きても、またぞろ気象庁は何の根拠もなく、これは余震である。

今後も余震は相当長く続く可能性があると、地震発生後数分で子供でも言える発表を繰り返すのだろう。

 

鳩山Twitterがデマなら、南海トラフ巨大地震を明日にでも来るような言い方で警告する気象庁や地震学者たちも道警はデマ認定すべきじゃないのか。いや道警じゃなく、警察庁かな。

 

最後に石田先生の警告。

苫小牧で実施中のCCS221日以降も“安全に操業を継続”中だそうです。

そうした混乱の中で、CCSは今も遂行されています。

悲劇は繰り返すでしょう。