突然発生した中米ホンジュラスからの移民キャラバン。国連推計では7,000人に膨れ上がったとか。
日本のマスコミも米国中間選挙に合わせ、トランプ批判の一環として、報道を頻繁にし始めた。
トランプ大統領は10月31日、移民集団(キャラバン)への政権の対応の一環として、国境に最大で1万5000人の兵士を配備するとして、
「発砲が起こらないことを祈っている。だが、言っておかなければならない — 石を投げる者がいれば…… 我々はそれを銃器と見なす。なぜなら大した違いはないからだ」とトランプ大統領は述べた、という。
恐らく衝突は避けられないだろう。
FNN
「トランプ大統領が「侵略者」と呼ぶ中米の移民集団は、アメリカを目指して現在も北上を続けている。
およそ3週間前に、中米・ホンジュラスからアメリカを目指して移動を始めた「キャラバン」と呼ばれる移民の集団は、当初は160人ほどだったが、現在は4,000人規模に膨れ上がっている。
移民らは3日も、早朝からメキシコ国内を北上していて、週明け以降に首都メキシコシティに到達し、一部は、アメリカ大使館で難民申請の手続きを行う見込み。
しかし、申請が認められる可能性は極めて低く、大多数はさらに北上して、アメリカとの国境を目指すとみられることから、いっそうの混乱が懸念される。」
BBC
「10月半ばから数千人が中米を北上し、メキシコ経由で米国に入ろうと集団で移動している。
その多くが幼い子供のいる家族連れで、ホンジュラスなど母国での暴力やギャング犯罪を逃れ、より良い生活を送る機会を得ようとしている。
国連推計にいると、この「移民キャラバン」の人数は約1000人から7000人以上に膨れ上がった。
(中略)
しかし、移民に対する強硬姿勢を掲げて当選したドナルド・トランプ米大統領は、11月6日の中間選挙を目前に、移民キャラバンの米国入国は認めないと宣言。メキシコとの国境に米陸軍を出動させ、メキシコとの国境を閉鎖する方針という。
…移民が掲げたプラカードに「移民は犯罪じゃない。国境なしで自由を」と書かれている。
集団はグアテマラを通過して19日から20日にかけて、メキシコ国境にたどり着き、両国を隔てるスチアテ川にかかる橋を目指した。
橋の反対側ではメキシコの連邦警察や軍の数百人が待ち受けていた。
メキシコ当局はこれに先立ち、適切な旅券や査証を持たない人は入国を認めない方針を示していた。
6日にわたり歩き続けた移民の中には、暑さと疲労のため、国境の橋で気絶する人もいた。
…メキシコ側の地元の人たちは、移民を支援している。寝泊りする広場に衣類や食料を届けたり、特に体力のない人たちを自家用車に乗せたりしている。
それでも旅を続ける人たちは、色々な場所で可能な限りの休憩をとりながら、北へ北へと移動している。米国国境まではまだ数週間かかる見通しだ。」
約1か月以上もかけて米国に入国しようとするエネルギーはどこから出てくるのか。
貧困と犯罪から逃れたいというのが理由のようだが、それなりに分からないではないが、それは中南米ではこれまでもずっとそうだったのであり、突然7,000人にも膨れ上がることは不思議な気がする。
シリアやトルコからイタリア経由して独・仏への難民が以前押し寄せたが、そこには裏に移民マフィアが多額の金銭を受け取り、手引きしたようだ。杜撰な手引きで過剰人員により船が沈没したりとの悲劇が発生した。
苦労して独にたどり着いた時、メルケルは全員受け入れると大見得を切り、受け入れた結果、やはり独国民の反発を喰らい、遂に出身政党の党首を引きずり降ろされる結果を招いた。
今回の移民キャラバンもそういうマフィアの臭いもしなくはない。しかし、今回の移民キャラバンの仕掛けはターゲットを明確にトランプに絞っているのは明らかだ。つまり国境で衝突させることが狙いだ。
移民たちは少しの荷物だけで何日もキャラバンできているのがそもそも不思議だ。食事はどうしているのか。日本で災害が起きれば、すぐに避難所の食事が問題になる。中米の移民キャラバンはどうしているのか。4~7,000人の食事を用意するのは容易なことではないはずだ。
地元ボランティアの活動もあるようだが、それだけでは追いつかないだろう。
日本のテレビ局はそういう大事なことを伝えない。
子供ばかり追いかける。そして、米に入ったら、何をしたいなぞと夢のような話を聞く。バカと言うしかない。今後もっと困難が待ち受けているかもしれないということを両親に聞くべきなのに。
食事、水、風呂、用便、その他日常生活に必要なことが何週間も適当に過ごせるわけがない。第二次大戦時に欧州で戦地を逃れた家族たちが逃げ回る姿をニュースフィルムで見ることがあるが、まずボロボロで、表情はうつろで諦めに近い足取りで、それでもできる限りの荷物を持って歩き続ける。
今回の移民キャラバンには、そういう悲惨さは全く見えない。テレビ局はそういう姿を不思議だと思わないのだろうか。安田純平のように伝えたくないことは伝えないで済まそうとするのか。
私が勝手に想像するに、ここには巨大な組織がある意図を持って援助していると思わざるを得ない。YouTubeか何かで誰かが言っていたが、ジョージ・ソロスが関わっているのではないかと。
ソロスと特定できなくても、多額の資金を有する組織がこの移民キャラバンを動かしているのではないだろうか。
その理由はたった一つ。
移民を米国に入国させるのが目的でなく、国境で米国軍隊と衝突させること。
そこで必ず負傷者が出る。死者が出る。子供が死ぬ。それを世界のマスコミは、ここぞとばかり撮りまくり世界に発信する。そして悲劇を起こした責任はトランプ自身であると訴える。
ここにはメルケルがいない。トランプは絶対に国境で不法移民を実力で排除する。そこが反トランプ派の狙いである。メルケルのように、移民ウェルカムでは困るのである。
国境で必ず移民と米軍隊は衝突するのだ。
トランプを何としてでもどんな汚い手を使ってでも追い落としたい勢力がいるのだ。陰謀論といえばまさに陰謀論だ。しかし、トランプによって既成の秩序が破壊されて痛手を被っている勢力はごまんといるはずなのだ。セクハラ、ロシアゲート等色々手を尽くしたが、しぶといトランプにもっと手ひどい打撃を加えたいのである。
衝突を望む勢力(私のいつもの妄想だけど)が最もワルなのではないのか。移民と軍隊が衝突する可能性が高いなら、移民キャラバンを途中で阻止すべきなのだ。
メキシコは何をしているのか。米に向かっているのだから関係ないと他人事なのか。移民が失敗すれば、そのままメキシコに居続ける可能性があるはずで、メキシコも黙っているのはおかしいのだ。
また、民主党も移民ウェルカムをしていていいのか。衝突すればトランプ批判が起きるから放っておくのか。悲劇の当事者は中米の弱者であるのは確かだ。移民ウェルカムも無責任と言わざるを得ない。
欧米が移民問題で四苦八苦しているとき、日本は移民ウェルカムの法案を通そうとしている。安倍首相は正気の沙汰とも思えない。この中米移民キャラバンをどんな思いで見ているのか。
遠い国の問題で、日本には関係ないとでも。海があるから即上陸はできないものの、中国や北朝鮮から難民が押し寄せたらどうするのか。一時的にどこかの島に収容するようだが、そんな容量をはるかに上回る難民が来たらどうするつもりか。
今日の夕方のFNNニュースは移民問題で全くのフェイクニュースを流していた。
移民先進国(?)の韓国では、移民を入れても国内雇用には影響はなかった。失業率は上がらなかった。移民を日本が受け入れないと韓国が受け入れるから日本が困るのでは、というような報道だ。安倍と経団連が泣いて喜ぶ移民万歳という報道。
全く嘘ばかり。韓国の失業率は、慢性的に高いし、今や韓国は不況に突入し、失業率も上昇している。韓国の若者に職がないから、日本の企業に就職させようと企んでいるではないか。そんな調べればすぐわかる嘘をフジテレビはつくのだ。安倍政権へのよいしょと韓国へのよいしょ。二重の意味でフジテレビはどうしようもないテレビ局だ。
今から30年前、西尾幹二氏は「「労働鎖国」のすすめ―外国人労働者が日本を滅ぼす」 (カッパ・ビジネス)という本を書いた。私も当時読んでそのとおりだと思ったものだ。
今まさに日本はその国難に直面している。
日本に取って幸いなのは、欧米に移民受け入れの悪しき前例が沢山あることだ。
しかし、今の安倍政権は目先の利益のために、先例に学ばず日本国家を滅ぼそうとしている。
日米が蜜月なら、今アメリカトランプ大統領が直面している移民問題に理解を示して、日本も「労働鎖国」をしなくてはいけないのである。