安田純平は英雄らしい。だから、マスコミは英雄に相応しい報道をしているのだろうか。

英雄らしいどんなことをしたというのだろうか。勝手にシリアに行って捕まって、助けてくれと何度も叫んだだけのことじゃないのか。

 

英雄と勝手に呼んだのは、いつも偉そうな不満顔の玉川だ。

「テレビ朝日解説委員の玉川徹さんは、1024日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で「自己責任」を問う風潮に対して異議を唱えた。

玉川さんは、ジャーナリストは「民主主義を守るためにいる」とし、「国に迷惑かけたって何ですか。その人たちは民主主義がいらないんですか。民主主義が大事だと思っている国民であれば、民主主義を守るために色んなものを暴こうとしている人たちを『英雄』として迎えないでどうするんですか」と語気を強めた。」

 

要は自己責任論でバッシングされるのを先回って安田を防衛してあげたのだが、玉川は安田に何の義理があるのか。ジャーナリストの仲間だからか。

ジャーナリストが危険を承知で現地へ飛び込むことは勇敢な行為だが、向こう見ずに無茶をして、捕まったら助けてくれ、助けてくれというのはジャーナリストのすることか。ジャーナリスト魂に殉じたらどうなのか。それなら立派な英雄だろう。

玉川の論で言うと玉川を含む左翼連中はみんな英雄ってことになりかねない。勝手なことを言うもんだ。民主主義を都合のいい時に持ち出すな。

 

自己責任論ならまだ許せるが、マネーロンダリングならぬ身代金ロンダリングの疑いも否定しきれない。

劣悪環境で助からない、もう殺されるかもしれないと言っていた割に、顔色はつやつやとして、全くやつれた風も見せない。よほど待遇が良かったのか、健康そうでしかも精神的な落ち込みも感じられない。これが少し前まで、助けてくれと叫んでいた男なんだろうか。どうも胡散臭い、と思ったのは私だけではあるまい。

 

「殴る蹴るの暴行を受けることはありました。例えば日本側が彼らとの接触を絶ったあとに、彼らが私の家族と連絡をとって、私しか答えられない質問がきて、それに答えたりした。そのあとに家族は返事してこない。家族は金払えないですから。そうすると、私が何かメッセージ送ったに違いない、みたいな話になって。たとえば監禁場所は普通の家だったが、部屋の中にトイレないですから、彼らがトイレまで連行するんですけど、その行き帰りに、ボコボコ蹴ってきたりとか。

…あと、24時間身動き一つしちゃいけないと、水浴びしちゃいけないを8か月。その間、足を延ばして寝てはいけない。寝る範囲が1.5mだけ。それが24時間。体のどっかを触って、部屋の幅が1mしかないのに、両サイドが聞き耳たてていて、指を曲げた音がちょっとしただけでダメ。

…そういう拷問ではないけど、虐待状態というのはずっと続いて。24時間身動きしないとか無理じゃないですか。寝てる間に動いてもダメなんで寝られない。」

 

なんて大変だったといっているが、これも本人がそう言っているだけで信用できない。なにしろ本人の体が、そういうものがなかったことを物語っている。

何年かぶりに解放されたんなら、もっとやつれていてしかるべきだ。足取りもしっかりしていて、何の問題もなく過ごしてきたようだ。

 

 恐らくこの男は半年もすればまたシリアに引き返すだろう。外務省は引き留めるだろうけど、それを無視して行くに決まっている。そしてまた捕まって、助けてくれをくり返すのだろうか。

 

身代金は間接的に日本政府が支払ったはずだ。この金は安田純平が国に返すべきだ。なにしろ日本国民の税金なんだから。もし行くなら、4億円の損害保険(身代金の相場)に入ってからいくべきだ。それなら勝手に行って来ればいい。

 

外務省関係者が今一番怒り狂っていることだろう。こういう関係者に安田は謝罪をキチンとすべきなんだ。