米が核放棄強要なら首脳会談は拒否だ、とか南北次官級会談を米韓合同軍事演習を理由に突然キャンセル、とか核実験場の廃棄についての韓国メディアの受け入れ拒否などなど北が再び強硬姿勢を見せ始めた。
マスコミは、朝首脳会談を前に韓国やアメリカへの揺さぶりを強めているとかの見方を示しているが、またまた頓珍漢な見方なことよ。
今北朝鮮にアメリカを揺さぶる力も何もないじゃないか、拘束していた米国籍韓国人をさっさと返してしまったし。
吉本新喜劇池乃めだかの「今日はこれぐらいにしといたるわ」と同じギャグをかましているのが北朝鮮だ。
いつもの北朝鮮の顔をようやく見せてくれて私などはホッとしているが、そういう人も多いのではないか。困っているのは韓国の文在寅さんだけだろう。中国の習近平はどうかな、よくわからんね。
先日の気持ちの悪い金正恩様と文在寅の仲良し振りは何だったのか。
というより、全くの田舎芝居だってことは世界中が知っているはずなのに、マスコミは騙された、と書くのもなかなか難しいことだ。
つまり、マスコミはそもそも騙されていないのに、騙された振りをしながら北と南に媚を売り、少しでも日本が蚊帳の外だと貶める。マスコミは自分たちですら信じていないのに、信じている振りをするというややこしいやり方をしている。
そんな田舎芝居を、主役が自らあれは芝居だったとばらしているんだから日本のマスコミとしては立つ瀬がない。
だって、北朝鮮は、韓国を「判断能力のない無知無能な集団」と罵倒してるんだから。
蜜月という言葉があるが、甘い関係は1ヶ月も持たなかったから、蜜週というべきか。こんな言葉はないけど。
しかし南北蜜月も金正恩様へノーベル平和賞を送ろうとか南北統一が目前に迫っているかも、なんてことが何も考えない連中には、有りそうに見えたのも確かだ。
トランプも突然金正恩には甘い言葉でツイッターしてたから、外交辞令とはいえ、トランプも大丈夫かねえと心配したものだった。
それがここ数日の北の強硬姿勢は、本当に世界をホッとさせたと思うよ。自分で作り上げた折角の偽舞台を自分で壊してしまうんだから世話ないやね。皆さん北朝鮮の嘘に騙されないでね、って北が言ってくれたんだぜ。
人間、甘い言葉を囁かれると、今まで憎くてしようがない不倶戴天の敵であっても、もしかするとこの人いい人かも、なんて騙されてしまう。
そういう芝居が金正恩と文在寅によって演じられていた訳だ。それを見ていた観客も、嘘だと思いながらも、もしかすると、と思いかけたんだね。
何でこの芝居を自らぶち壊したかというと、北の狙いはアメリカ、トランプを騙すことだったんだね。
しかし、昔のアメリカ、オバマやヒラリーなら簡単に騙せたんだが、トランプはそうはいかない。
少し甘い言葉を見せたトランプのツイッターも高等戦術のひとつだったんだね。
金正恩様からすれば、狙いが外れて思うようにいかなくなったから、昔の方法、つまり恫喝という正規な方法に戻したんだ。
もうアメリカには恫喝は効かない、アメリカの要求(リビア方式)を飲むしかないんだ。
米朝会談拒否するなら、経済制裁はもっと強力になって継続、核ミサイル打ち込むぞという脅しも、やるならやってみろ、平壌を火の海にしてやると逆の脅しが待っている。
あま~い路線を継続したら、北の思惑も少しは効いたかもしれないが、我慢ができないのは失敗だった。だって、これから又北があま~い路線に戻れるわけがないからね。
本当に金正恩様には感謝だね。
さて中国はこの北朝鮮の動きをどう見ているのだろうか。
恐らく、苦虫を潰して、「あの若造、またバカやりやがって」と習近平は怒っていると思うよ。
中国の指示で強硬姿勢に出たとは考えられないね。
何しろ今本当に北朝鮮は経済的に困っている。支援が喉から手が出るほどほしい。それなのに安倍晋三は経済制裁は継続だとロクなことは言わない。
韓国だけが北の指示に従って原油瀬取りにも協力してくれる。
そんな状況なのに、強硬姿勢に出たということは、核廃棄へのアメリカの要請が如何にきついかという証明だ。
トランプは素晴らしい。
ボルトン頑張れ!